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何を伝えたいか・・・・


私の持っている『星の王子さま』

の本は、3冊目です。
これは、2000年3月15日第二版目の増刷されたものです。
オリジナルとなっているのは、1943年の米国オリジナル版そのままなんだそうです。


前書き

から少し抜粋すると、1941年から1943年まで、アメリカの亡命していたサン=テグジュベリは、パリの版元との関係を維持できず、この童話の出版をニューヨークのレイナル=ヒッチコック社に任せたそうです。

その時は有名な水彩画の挿絵付きでした。
がりマール社から最初のフランス版が出版されたのは、それから3年も経たない1945年11月30日。この時、すでに作者は、亡くなっていました。。



オリジナル版 星の王子さま


フランスでその後に作られたものは、米国からの挿絵の原版が手に入らないため、微妙に変わり始めたようです。
そして、58年後、ようやくフランスやほかのフランス語圏の方にも、作者自身が描いて印刷にも目を通した本来の挿絵と一緒に世界中に親しまれたお話を読んでもらうことが出来た・・・・ということです。

今回も、タイトルのところに画像をお借りしました。
この後ろ姿・・涙が出ます。

私にとって、星の王子さま は、亡くなった次男と重なるのです。
本をまた購入したのが2000年3月。
次男が亡くなったのは、2000年1月です。

ぽっかり穴が空いていたころ。
最期の主人公の言葉に、ただただ泣きました。

最後のページの挿絵

『これが、ぼくにとっては、この世の中で一ばん美しくて、かなしい景色です。王子さまが、この地球の上にすがたを見せて、それからまた、すがたを消したのは、ここなのです。』

『そして、アフリカの砂漠を旅行なさるようなことがあったら・・・・・
この星が、ちょうど、あなたがたの頭の上にくるときを、おまちください』

『そのとき、金色の髪をしていて、なにをきいても、だまりこくっているようでしたら・・・・・そうしたら、どうぞ、こんなかなしみにしずんでるぼくをなぐさめてください。
王子さまがもどってきた、と、一刻も早く手紙をかいてください・・・・』

もう少し若い頃に読んでいただろう「星の王子さま」
2回も手放し、そこから数十年。それまでは、そこまで胸にくることは無かった。3回目で、初めて深く読み込みました。
そして、『心でみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ・・・かんじんなことは、目には見えないんだよ。』
その言葉は胸に響きました。そうだ、本当に大切なものは目には見えない・・・それは胸の引き出しのどこかにしまいました。

2019年に、初めてフランスに行きました。
その時の旅の記録は残してません。
パソコンに写真があるだけです。


リヨン2019年

なぜ、このお話をしているかと言えば。

人生初のフランス

は、星の王子さまの作者の故郷であるリヨン。
リヨン空港に降り立ったからです。


調べてびっくりしました。三男が亡くなった、本を購入した2000年に
空港の名前が変更されていました。


「2000年に空港の名称が変更されたため、駅名もリヨン・サン=テグジュペリTGV駅に変更された。『星の王子さま』などの著作で知られるリヨン出身のパイロット・作家のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリにちなんでいる。/ウキペディアから」

こんな偶然もあるのですね。鳥肌がたちました。

フランス文学を好んで読んでいた小学生のころ。
バレエを習い始めた小学校1年生。バレエの用語はフランス語です。
アン、ドゥ、トア・・・パッセ、プリエ・・・・
小さいころからフランスに馴染みがあったのですね。

脚本書きのため、メモする覚書のノートがあって、その中に、
「星の王子さま 朗読劇 音楽とパフォーマンス」
なんていう走り書きがありました。
やりたかったのだな~と思いました。

そして、思い出して、いろいろ思いを巡らすうちに
noteに書こうと思いました。

私が演劇を通して戯曲を書く際、伝えたかったことが
「星の王子さま」の中にあったのです。

前回の続きから・・・


二作目(モーガン・ル・フェイ~大いなる女王とゆかいな魔女たち)パンフレットのあいさつ文

からの抜粋です。
『芝居の中で「霊力のある剣は、持つ者の資質、使い方によって武器にも守護にもなるとてつもない力の剣なのだよ」という魔女のセリフがあります。
私は物質的な目に見えるものとして、この剣を描いていますが、目に見えないものには、人や社会に対する思いや言葉、態度であったり行動といったものなどに置き換えられるのではないかと思っています。』

二作目の台本

胸のどこかにしまっておいた言葉がありました。
目には見えないものとして、宝剣を描いていたのです。

この剣が物語の本来のナビゲーターとして、この剣を巡ってお話が続いていたのです。

日本の平安時代では、鬼女となった紅葉を、闇から救うために
使われました。二作目の古代イングランドでは、悪魔に魂を売ったモーガンの素の美しい心を取り戻そうと、悪魔を追い出すために剣が使われました。

そして、21世紀の輝生と呉羽は、時空を超えた物語の中で、
目にはみえない、けれど、大切なことに気づいていく。


呉羽と輝生

闇は光に変えることが出来る

人々の思いによってこの世は、どうにでも変化する 環境破壊も、戦争も

第一作、第二作で、二人は段々と大人になっていきます。

今年決まった舞台。

『アウトランダーズ~Jeanne d'Arc追憶~』


今回の輝生のセリフに
「ああ、時代はまた戦争か。いやになっちゃうな~」
というのがあります。


2024年夏至公演の仮チラシ

いよいよ安曇野から松本へ進出します。

時代は、百年戦争。15世紀です。

今作品で、剣がどんな役目を果たすのか・・・

段々に明かされるジャンヌの秘密も、作品の中で書いています。
現地のフランスに行ったから、わかったこと、感じたこと。
心を込めて書きました。
作品はファンタジーですが、真実もちょこちょこ^^です。


もし、ご興味がわきましたら^^
松本市までいらしてください~。観光しながら観劇も♪ありです。

結局、宣伝になってしまいますが💦

剣を持って 中世のフランスへ


輝生は今回、どんな重要なことに気づかされるのでしょうか。

『心でみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ・・・かんじんなことは、目には見えないんだよ。』



また、フランスの旅の続きは書きますね。



ここまで読んでいただき、本当に感謝いたします。
ありがとうございました <m(__)m>

良い週末をお過ごしくださいね♪


Lisa Love ♡








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