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お笑いライブを地獄にする慎二

文化祭の出し物で友人とお笑いのネタをすることになった。
「慎二、緊張するかもれないけど、練習通りにやるぞ」
「まかせろ」
頼もしい友人の声を聞いて、少し落ち着いた俺は本番に臨んだ
「はいどうも〜、凸凹山道のトンネルでーす」
「。。。」
なぜ喋らない?
肘で慎二の脇腹を小突くが、慎二は仁王立ちをして目線を観客の真後ろの壁に集中させている。
なんで?どうして?
この状況で、ひたすら無言を貫き通すのはだめだ、なんとかしないと
「ちょっと緊張してるんすかねー!」
「。。。」
なんか喋れよ
どうしたらいいか、あたふたしていると慎二が急に口を開いた。
「いち、にっ、さん、し、オイラ悟空」
超絶つまらない一発芸を披露して、場を凍り付かせたが、本人の顔には達成感があった。


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