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人工股関節置換術後に内ももの筋肉が強張る理由って?②

おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。

前回の記事に引き続き、人工股関節置換術(THA)後の内ももの筋肉(股関節内転筋)がこわばってしまう理由について紹介していきたいと思います。

今回の記事が参考になれば幸いです!よろしくお願いします!


前回のおさらい

前回のおさらいとして、THA後に内ももの筋肉がこわばってしまう理由として以下のものが考えれます。


①術後の脚延長による影響
変形性股関節症の方で手術適応の方は脚長差(脚の長さが左右で違う)ことが多く、手術の際に修正されます。

その際に、脚が延長されるので一緒に股関節周囲の筋肉や神経なども引き延ばされます。その結果内ももの筋肉が伸ばされることにより筋緊張が高くなってしまいます。

②股関節の他の筋肉の働きを補完している
また、もともともしくは手術後の影響で股関節屈曲(曲げる)作用のある筋肉や股関節伸展(伸ばす)作用のある筋肉の筋力低下があると、内転筋群が代わりに働いて動きを代償するようになるため、筋緊張が高くなってしまいます。

ここまでが前回のおさらいになります。

股関節内転筋がこわばってしまう理由③股関節の外側の筋肉とのバランスを保っている

次に考えられるのが、股関節の外側の筋肉との釣り合いを保つめです。

THA後は、手術後の股関節を動かすことへの恐怖感などから、大腿筋膜張筋という股関節の外側にある大きな筋肉の筋緊張が高くなりやすいです。


この筋肉は股関節を外転させる(外に開く)作用があるため、股関節内転筋群が外側に開きすぎないようにブレーキをかけることで、筋緊張が高くなってしまうといったことが考えられます。

以上、股関節内転筋がこわばってしまう理由について紹介していきました。

術後の経過に合わせて、ストレッチやマッサージ、トレーニングを行っていくことが重要ですね!

最後までお読みいただきありがとうございました!


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