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話したくなかった「超絶偏食」の長男の話【非常識なおうち支援】吉野加容子著

恥ずかしくて人に言えませんでした。
私の長男はかなりの偏食家です。
「子どもの偏食なんて普通」とよく言われますが、
一般的な子どものレベルを大幅に超えてます。

離乳食を食べていた頃は何でも食べていました。
しかし、1歳半を過ぎて毎日一つずつ
食べられるものがなくなっていきました。

昨日まで食べていたものが、今日は「見たくもない」と拒否されるようになりました。
忘れた頃にまた出しても同じ反応です。

こんな調子で行ったので、2歳頃は食べられたのは
サケ(魚)フレークのご飯だけという状態に。

さすがに今はお肉など
食べられるものは少し増えています。
それでも食べられないものが圧倒的に多いです。

野菜は説明するまでもありません。
子どもが好きのそうなカレーやシチューなども食べません。
うどんなど麺類も同じく。

あまりの偏食のため、去年別件で入院した病院で
栄養素の検査をしてもらいました。
その結果、栄養失調を指摘されました。

普段食べるものに含まれている栄養素以外は
すべて不足していました。

「胃に穴を開けて胃ろうにするか、
偏食を親の根性で直すか、
心停止をするのを待つか。
どれか選んでください」

当時、小児科医にそんなことを言われました。
絶望的な気分になりました。

そこの病院にいた栄養士にも相談しましたが、
あまりの偏食のひどさに「お力になれなくて申し訳ありません」とさじを投げられる有様です。

この本には21人のお母さんのエピソードが寄せられています。
その中の1人が偏食の話をしていました。
今では少しずつ食べられるものが増えたそうです。
そのエピソードから学んだことを紹介します。


・一口食べるたびに褒める。

これを聞いた時、正直な感想は「めんどくさい」でした。
「食べることくらい誰でもできるでしょ」というのが本音です。

しかし、思うように食べないことで、
長男に対して失望した顔をし続けました。
このせいか分かりませんか、食べることにあまりいい思い出はないかもしれません。

次男も長男ほどではありませんが、多少偏食があります。
2人に向かって「食べてるね」と言ってみました。

食材の新規開拓はできていませんが、以前よりスムーズに食べれるようになった気がします。

・給食を食べなくても褒める

保育所に行ってた時は給食でした。
入った頃は、ご飯と魚以外は食べなかったそうです。
次第に「お肉も食べるようになった」と先生から報告を受けました。

最初はシンプルな味付けのお肉だけでしたが、
肉うどんに入っているお肉や
カレーの中のお肉も食べれるようになりました。

入った時の頃を考えると「ずいぶん食べれるものが増えたなぁ」と感心しました。

小学校に入った初めての給食はカレーだったそうです。
「多分食べないだろう」と私は予想しました。 

連絡帳を読んだら、カレーを一口なめたとのことです。
私からしたら「なめたんだ」とびっくり!

見ただけで嫌がるので、
口に入れたことに驚きました。

先生にも、一口食べるために褒めていることを伝えました。「試します」とのことです。

・感覚過敏を疑う

保育所に行くまでは、なぜ食べないのか理由が分かりませんでした。
傍から見たらわがまま言って好き嫌いしてるようにしか見えません。
私に対しては「躾のなってないダメな母親」としか目に映らないでしょう。

保育士の先生から教えてもらったのが
「見て判断しているのではないか」とのことです。

よく観察してみると、口に入れるところか、手に取ることもなく「いらない」と拒否していました。

教えてもらった当時は、次男は離乳食でした。 
彼は口に入れても、
気に入らないと出してしまいます。
長男にはそれすらないことに気づきました。

子どもの栄養の本をたくさん買ってきましたが、
偏食がひどすぎたため、メルカリ行きです。
その中で対策が書かれている本を見つけました。

内容が細かいので、徹底はできません。
それでも私の想像をはるかに超える
食事の困難さを知るきっかけになりました。

こういう可能性があると知るだけでも
我が子の偏食への考え方が変わりました。
専門書なので少しお値段は張りますが、読む価値はあると思います。

・感想

この本は以前感想文を書いた本の体験談が書かれています。

方法が詳しく知りたければ、こちらを先に読むのおすすめします。

今回の本を読んで「困っているのはうちの息子たちと変わらないのに、グレーゾーンってだけで支援から外れるのか」と驚きました。

公的な支援を受けられるうちの息子たちに比べて、さらに困難な状況に追い込まれると実感しました。

診断のつかないグレーゾーンのお子さんが
数多く登場していました。

保育園の運動会にうまく参加できずに
子どもを置いて帰ってしまったお母さんのエピソードを読んで「あり得る話」と共感しました。

そんな人たちが子どもとの関係性をよくしていったのに勇気づけられました。

以上、ちえでした。
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