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心の回復

会社から逃げるように休職して10か月。退職して1か月。
退職後、今月に入って減薬(うつ病、デュロキセチン)も始まった。

減薬フェーズはしんどいとかシャンビリという現象が起きるとか
メンタルダウンした先輩諸氏に聞いていたので戦々恐々としていたが
思っていたよりは軽かった。数日間寝込んでいただけだ。
発症初期の頃のつらさ、安定してきてからも「このまま一生働きたくない」と思う無気力感と比較すると屁でもない。もちろん個人差はあると思う。

治るんだなぁと思った。
基本的に精神科の先生の言う通りに過ごして、
たまに「休まなきゃいけないのにごちゃごちゃいろんなことをやりすぎ」と叱られて(週4ヨガ、引っ越しの検討、市役所の採用試験)、
父親との軋轢が原因で一人暮らしをしていたのに元カレの死に耐え切れず実家に戻ったら案の定父親ともめたり、
なんだかんだ日々は過ぎて今は心穏やかに生きている。

春から実家のそばで一人暮らしをする。
身の丈にあったアルバイトを見つけて幸せにお給料をいただいている。

子どものころから損得のレーダーが強くて、「損をしないように、効率が良いように、仕事は要領よく早く」と思って行動してきた。
先生から「損をしてもいいんだよ。損を排除していったら例えば映画や小説は損な時間ということで、排除されてしまうだろ。損こそ人生なんだから」と言われたのが心に残っている。

病院と薬局の間を歩いているとき外の風が柔らかくあたたかくて嬉しくなった。

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