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【ワクワクするビジネス_No5~マネーボール球団経営の裏にある信念】

プロ野球のドラフトが近づいてきて、
有力選手への注目がますます上がってきましたね!
将来のスター候補選手がどのチームに行くのか楽しみな、いとけんです。


マネーボール』という映画をご存知でしょうか。

ハリウッドの人気俳優ブラッド・ピット氏が主演を務め、
日本でも人気を博した映画です。

内容は、資金力のないメジャーリーグのとある球団
GMの球団経営の話で、
いかにして資金が潤沢なチームに勝つか』ということを、

選手を統計から客観的に評価する
セイバーメトリクスを駆使した戦略を実践し、
成功を収めるストーリーでした。

結果を残し、市場価値が上がり、年俸が高騰する選手は、
人気選手であっても思い切って放出する。

人気や人情に左右されがちな球団経営において、
統計、データでの評価を徹底し、本当に必要な戦力を揃え、

結果が表れ始めていくストーリーは、
実在の当時のオークランド・アスレチックス

GMを務めていたビリー・ビーン氏
実話を忠実に再現していると言われています。

このビリー・ビーン氏ですが、

自らもプロの野球選手であり、
スタンフォード大学からのスカウトも受けていましたが、

1980年MLBドラフトで
ニューヨーク・メッツにドラフト1巡目指名で入団しています。

将来を嘱望された選手でしたが、プロの世界になじむことができず、
メジャーになかなか定着することができないまま
引退となってしまいました。

現役を引退した翌年の1990年からアスレチックスのスカウトに転身して、
97年にジェネラル・マネージャー(GM)に就任したビーン氏は、

93年から98年まで6年連続で負け越していたチームを立て直し、
2000年から4年連続でプレイオフに出場しただけでなく、
この間に2度もシーズン100勝以上を記録しています。


しかし、他チームがアスレチックスの手法を真似したために
独自の選手発掘が難しくなり、
2004年から11年の8シーズンは
プレイオフ出場が1度だけと低迷してしまいます。


この期間中にチームを再建させ、
2012年から14年は3シーズン連続でプレイオフに出場。


2015年から17年の3年間は再びチーム再建期間に当て、
2018年から2020年までは3年連続でのプレイオフ出場と、
アスレチックスはアップ&ダウンの激しいシーズンを繰り返してきました。


このように、アスレチックスで最高をおさめたビーン氏ですが
契約金の高さに惑わされ、
大学に行かずにプロとなったことを後悔しており、

その苦い経験から自分自身の身の振り方に関しては
「金のために決断を下す」ということを恐れているそうです。

アスレチックスでGMを務めた際の成功によって、
2002年に、ボストン・レッドソックスから

5年契約1250万ドルという高額のオファーを受け、
ビーン氏はこのオファーを快諾し、
メジャー最高年俸のGMとなるはずでした。

しかし、数日後に契約を自ら破棄しました。

その際、マスコミに
「二度と金によって人生を左右されまいと心に決めたから」
と理由を語りました。

「年俸が高騰する選手は、人気選手であっても放出する」
というように、ドライで冷静な判断をしているようですが、

その裏には「金によって人生は左右されまい」という信念があり、

だからこそ、資金力で劣っているために、
戦力補強などで不利な球団であっても、
資金力に勝る強豪チームにすることが出来たのだと思います。

ビジネスには熱い信念と、冷静な判断が重要ですね(^^)/

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