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韓国語#17.눈치코치~空気を読むときは目と鼻で~

 先日、食事をしながら TV を見ていると、「눈치코치(ヌンチコチ)」という言葉が出てきました。

눈치코치の意味


 눈치코치 は「눈치(ヌンチ)」と「코치(コチ)」というふたつの言葉から成り立っています。눈치 は、他人の心をその時その時の状況によって推測して分かろうとすることで、以下のような表現でよく使われます。

눈치를 보다(ヌンチルㇽ ボダ):空気を読む、顔色を伺う、様子を伺う
눈치가 없다(ヌンチガ オㇷ゚タ):空気が読めない、気が利かない


 そして、この 눈치 に「코치」が付くことで、눈치 の意味が強調されます。つまり、意味としては 눈치 も 눈치코치 も同じと捉えることができます。


◆코치(コチ)って何だ?


 しかし、私は思ったのです。

코치って何?

 指導者や監督を意味する「coach(コーチ)」を韓国語で書くと「코치」になりますが、さすがにここでは違うでしょう。

 そこで目の前にいた韓国人の旦那に訊いてみたところ、「눈치 の 눈 が目だから、鼻の 코 にしたんじゃない?」というのです。

 あー、なるほど!

 韓国語では、目のことを「눈(ヌン)」、そして鼻のことを「코(コ)」といいます。

눈(ヌン):目
코(コ):鼻

 そもそも、ここでの「코치」は、本来は意味のない表現だそうで、눈치 の意味を強調するために、「ヌン(目)チ」に合わせて「コ(鼻)チ」を採用したということだそうです。


◆耳(귀)よりも鼻(코)


 ただここで、彼が不思議なことを言いだすのです。

だってさ、ほら、귀치(クィチ)だと、何か変でしょ?

・・・・・

・・・・・

え????

귀(キ/クィ):耳

 귀(クィ)とは「耳」のことです。彼曰く、「空気を目で読むと考えると、その次は、耳ではなく鼻の方が自然だ」というのです。

 いやいやいや、その感覚、ワケワカメ。
 よく分かんないっす。

 空気を読むのに、耳も鼻も変わらないでしょ~。耳が変なら、鼻も変。
 そりゃあね、怪しい雰囲気を察したときに「匂うな・・・」なんて表現もするけれど、「音にもならない音を察するように空気を読む」みたいな意味で使ってもいいじゃないか。

 これも文化の違いってやつなのかなあ・・・なんて思っていたのですが、KBS World の記事曰く、「코치 は韻を踏むために使った、本来は意味のない表現」なのだそう。

 なるほど。

 そう考えると、確かに 눈치코치(ヌンチコチ)の方が 눈치귀치(ヌンチクィチ)よりも発音しやすいかもね。

◆◆◆


 そんな 눈치코치。

 俗語に近いためフォーマルな表現ではありませんが、ドラマやK-POPの歌詞でも使われることがあるため、覚えておいて損はない表現です。


WINNER『막춤(Just Dance)』

 途中で「눈치코치」が出てくる歌です。


◆参考ページ:KBS World Korean


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