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感謝の気持ちを正直に伝えたら、歯科衛生士さんが担当になってくれた

2年くらい前から
私は「自分を変えたい」と思い
色々なことを試してきました。

その中の一つが
「ありがとう」を言うことです。

本当に「基本中の基本」ですが、
これを改めて「意識して」実行したところ、
すぐに気付いたことがありました。


①1日に何回も「ありがとう」を言える場面がある。
②自分の両親に「ありがとう」を言っていなかった。
③「ありがとう」を言うと、自分が優しい気持ちになる。

これはこれでひとつずつ
深堀り出来る内容なのですが、
今回は違う目線のお話をしたいので、
先に進みます。

「ありがとうを言う」を
やってみようと決めた時、
はじめは「そんなことなら簡単!」と思っていました。

「感謝の気持ちを持って生きている」自覚があるので、
「ありがとう」は「普段から使っている」と思っていました。

でもそれは、勘違いでした。

「ありがとう」と言おうとすると、
すごく「違和感」を感じてしまったのです。

その事実に、はじめは戸惑いました。

でも、やると決めたので
そこからは
「一人ありがとうキャンペーン」を開催し
とにかく「ありがとう」を使いまくることにしました。

あらゆる場面で家族に「ありがとう」を言い、
会話に無意味でも「ありがとう」を足したりして、
ひたすらやりました。

必然的に家族も巻き込まれていきました。

1年くらいすると
「ありがとう」を自然な感じで
言えるようになってきました。

気持ちにも変化があり、
こう感じるようになったのです。


私は普段、
家族のお世話を「する側」なので、
それに対して「ありがとう」を
言ってもらえるのですが、
「ありがとう」の一言だけだと、
「こんにちは」と言われるのと
たいして変わらないような気がしてきました。

本当にありがたいと思った時は
「ありがとう」だけではなく
ちゃんと、「どう良かったのか」、
「何が嬉しかったのか」
気持ちを伝えてもらえたら嬉しいな
と思ったのです。


そんなことを思うようになったある日、
私は「歯科検診」に行きました。





私は歯医者が苦手です。
というか、本当は行きたくありません。

幼い頃から虫歯がたくさんあり
頻繁に歯医者に行き
痛い思いをたくさんしたこともあって
「歯医者=地獄」
という感覚でいます。

でも最近は、嫌いだからこそ
定期検診に通うようになりました。

ただ、残念なことに
歯石を取ってもらう「歯のお掃除」さえも
苦痛なんです。

知覚過敏のせいだと思いますが、
キーンとしみて
かなり痛いんです。

半年に一度、
「決死の覚悟」で歯科医院にむかいます。


今の歯科医院に通い始めて4年くらいになるのですが、
「歯石取り」をしてくれる歯科衛生士さんは
その都度、違う人でした。

「かなりしみるんです!」
と毎回説明してから始めてもらうのですが、
人によっては丁寧すぎて
かなり苦しい思いをする時もありました。





その日も、
「初めまして」の歯科衛生士さんだったので、
私は、「しみる」説明をすることから始めました。

「分かりました」
「では、始めていきます」

「歯石取り」が始まりました。

ところが、

予想外に

「その方」は
手際よく、あまり「深堀り」せず
あっという間に
歯石取りを終えてくれました。

私は、嬉しくなりました。

「もう終わりでいいの?!やったー!」(心の声)


もちろんピッカピカに
少しも残さずきれいにしてくれるのもいいんですけど、
「私の場合」はそれだと、
終わったころには疲労困憊で
立ち上がれないくらいになってしまい、
定期的に通う気も失せてしまいます。

その点、今回みたいに
「ささっ」とやってもらえたら
私にとっては最高です。



ここで、いつもの私だったら


「しみませんでしたか?」

「はい。ありがとうございます。」


という会話で終わりです。


でも、勇気を出して
感謝の気持ちを伝えてみました。


「すごく上手にやっていただいてありがとうございます!
全然しみませんでしたし、いつもより痛くなかったです。
本当によかったです!」


と、言いなれないので、
なんだか「しどろもどろ」でしたが、
気持ちを伝えてみました。


その後、
先生が最後のチェックをして終わり
なのですが、
先生にも、
「歯科衛生士さんに上手にやってもらえて嬉しかったです」
と伝えてみました。

先生にそういうことを伝えるのも初めてだったので
とても勇気がいりましたが、
伝えた後のその場の雰囲気が
いつもより和んでいるような気がして、
「言ってよかったな」と思いました。


そこからです。

半年後の定期検診も、
そのまた半年後の定期検診も、
それからずっと、
必ずその歯科衛生士さんが
私の「歯のお掃除」をしてくれるようになりました。

そのおかげで、
はじめに「しみる」説明をしなくても、
水ではなく「お湯」で、
深堀りせず「いい具合」に
歯石取りをしていただけるようになりました。

何より、
毎回「その方」が出迎えてくださるので
「今日は誰が担当かな?」
「痛い人じゃないといいな」
と、心配することもなくなりました。

「その方」のお気持ちを伺うことは出来ませんが、
感謝の気持ちを言葉にして伝えたことで
少なくとも私にとっては、
とてもいい環境を生み出すことが出来ました。




普段私たちの生活は
いろんな人に手を貸してもらうことで
成り立っています。

食料品、日用品、化粧品などを売ってもらったり、
病院、美容院、飲食店などでサービスを受けています。

それらを提供してもらえなかったら困ります。

提供してくださるその人たちがいないと
生活していけないのに、
「お金を払っている」という立場から
「やってもらって当たり前」
になっていたかもしれないと思ったのです。

「こうして欲しい」という要望は伝えても
「感謝の気持ち」を伝えるという概念が
なかった事にも気が付きました。


身近な人はもちろん
社会で関わる人たちに
感謝の気持ちを伝えたことのない方は、
一度してみてもいいかもしれません。

感謝は、「する側」の気持ちも優しくしてくれます。
それだけでなく、「する側」に返ってもきます。

感謝の気持ちは「連鎖」しているのかもしれません。

あなたも一度、試してみませんか?










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