見出し画像

妊娠、出産、育児、みんな大変、だから我慢しなくていい

と、思えるようになった。

私は人と比較をしてしまう性格。
どんなに自分は自分と思っていても
定期的に勝手に比較して苦しくなってしまう。

妊娠、出産、育児を経験して
苦しくなることが増えた。
我慢もして爆発もして夫には申し訳ない…

同時に育休中、考える時間も増えて
自分で納得できる考え方も見つけた。

それが「みんな大変」なのだけど、
みんな大変だから我慢するのではなく
我慢しない!ということ。

自分自身忘れないように、
そして、
ふらっと読みにきてくれた方が
ちょっとでも共感したりフッと楽になれたら
いいな、と思って、書きます。


まず、
みんな大変な思いをしているけど、
その感じ方って人それぞれ。

ちょっとの負荷でへこたれてしまう人、
沢山の負荷がかかっても耐え抜ける人。

これってたぶん主観。

でも私は、主観を客観的な尺度として捉えてしまっていた。

あの人より私は大変、だから助けて。
あの人より私は大変じゃない、だから頑張らなきゃ。

私は今までこういう考え方で、
誰かと比較をして自分自身の位置を測って、
どう行動しようか考えていた。
ほとんどのことは後述の中に収まってしまって、我慢していた。

比較する対象ってだいたいSNSか友達。
みんないいところばかり表現したり、
あまりに辛いことは表現を避けたりする。

それは悪いことではない。
SNSはもちろん自由だし、
友達が全てを言わないのは優しさでもある。

それを対象にして比較して勝手に苦しくなっているのは自分。

でも、落ち着いて考えると、
あの人の大変=私の大変
じゃない。

自分が大変と感じるならそれをそのまま受け止めるべきだった。
大変なら休むべき。
大変なら誰かに助けてもらうべき。
大変なら発散するべき。

それを今まで我慢してしまっていた…
そりゃ苦しいよ。


妊娠中…

つわり。
尺度として医学的重症度はある。
私は軽度のつわりだった。

だから、
仕事頑張らなきゃ〜
できる家事はしなきゃ〜
と思っていた。

ある友達は、
何か食べるたびに吐いてしまい何も食べられない期間がほぼ妊娠全期間にわたったらしい。

それを聞いていたから
私はまだ大丈夫…
と思っていた。

でも、
常に具合は悪いし、
ニオイづわりで吐き気はするし、
いつも普通にできていた食べる、寝る、出かける、全てに気持ち悪さがついてきて思うようにできないし、
気を失っていた方が楽と毎日思っていた。

つわりに限らないけど、
「具合が悪い」って自分の中で起こっていることで、
あの人の「具合が悪い」はわからない。(全く同じ経験をしない限りは)

つまり、
自分の「具合が悪い」が一番大変ということ。

あの人はもっと辛かったみたいだから
私はちょっとだから我慢しなきゃ
じゃない。

自分がそう思うならそれが一番。
だから、ちょっとだろうが我慢しなくていい。



出産…

私は予定帝王切開で第一子を出産した。

初めての出産だったので、
陣痛未経験、いきむこと未経験、産道を我が子が通る感覚未経験…。

分娩台で我が子を産んでいたらどれだけ自信になっただろう…
私は自分の力で我が子を産んでいない…
と、今でも寂しくなるし自信がなくなる。

陣痛って本当に本当に大変なことで、
それに耐え抜くって本当に本当にすごいこと。
そうやって産むのは本当に自信になると思う。

そういう話を聞いたり読んだりして
また比較してしまっていた。

でも、帝王切開も本当に本当に大変だった。

自然分娩だと母子共に危険があるから
帝王切開が良いと医師に話され
自分の身体、命を懸けて我が子を外に出すことを決意した。

実感があるような無いような、
覚悟が決まるような決まらないような、
ただものすごく不安だった。

元気な我が子に会う最善の方法がそれならと、
自分の身を削ることを自然と受け入れた。

いざ、帝王切開。
手術中は気持ち悪い、
手術後は痛い、ものすごく痛い、ずっと痛い、
本当に本当に命懸けだった。

回復が早くて退院後すぐ家族と出かけられる人もいれば、
数ヶ月経ってからやっと出かけられる人。

私は後者、
産後すぐに楽しんでいる人達をSNS等で見ると
自分が負けたように思えた。

…なんか脱線してるか?
でも、身体的にも精神的にも本当に大変だった。

出産は私だけじゃなくみんな大変。
キラキラして見える人達もみんな大変だった。
だからこんな後ろ向きなことばっかり言ってないで前に進め!
じゃない。
そんなのつらい。
大変だったことを吐き出して吐き出して、自分も頑張ってきたことを認めて、過去の自分を慰めてあげたい。私はまだまだその道半ば。


育児…

現在我が子は10ヶ月。
まだまだ母親として未熟者。
毎日楽しいけど毎日大変。
いや、楽しいと思えない日ももちろん多々…。
我が子の可愛さでここまで来れた。

完全母乳栄養。

母乳が出てよかった。
お金かからないし調乳の手間がないから楽じゃん。
我が子と触れ合えるからいいじゃん。
母乳が出なくて辛い思いをしている人も沢山いる。
母乳出ていいじゃん。

これは私の気持ち半分、世間の目半分。

完全母乳って本当に大変。
出産後すぐのボロボロの状態から休みなく始まる。
体力ごと吸い取られる頻回授乳。
思っていたより痛い。
でも授乳を1回でも休むと張ってしまってもっと痛い。
だから休めない。
周囲の目を気にしないとならず外出も制限される。
気分転換も簡単にできない。
歯が生えたら噛まれて精神的にも傷つく。

経験しないとわからない大変さだった。

母乳栄養で育てたくてもできないのは
想像も足りないくらい辛いと思う。
でも、
母乳が出てるならいいじゃないの、
そんな甘えたこと言ってないで耐えなさい。
って風潮はなんなんだろう。

病院でも
結論から言うと「母乳栄養が正義」
という方針だった。
私が何かを訴えても「みんなそう、何ヶ月かすれば楽になるよ」と、今の私の辛さはスルー。

世間の目に知らないうちに傷つけられた。
本当に理不尽。

もちろん良いこともあるけど
思っていたより大変。
世間が思っているより大変。
世間に気を遣ってこの大変さを表に出せないのが辛かった。

きっと先輩ママ達も同じように我慢してきたと思う。
絶対我慢しなくていい。

もっとママに優しい世の中にならないかな。
子供のために自分を犠牲にして当たり前を、
ちょっと考え方を変えていけたらいいのに。

まだまだ未熟者だけど
そんな漠然としたことを偉そうに考えたりしてる。

ただ、絶対我慢はしなくていい。
もっとオープンに訴えていいと思う。
そして誰かに優しく受け止めてほしい。



具体的な話を思い返すと
大変なことだらけ。

その「大変」を経験するのは自分自身。

どんなに理解しようとしても
誰かの痛みは自分ではわからないのと同じで
大変さもわからない。

だから、少し大袈裟だけど、
自分が大変ならそれが世の中で一番大変!

わがままで自分勝手か考え方
と思う人もいるかもしれない。

でもそれとはまた違う。

みんなも大変ってことは前提にあるから。

妊娠、出産、育児には限らない。
世の中大変なことだらけ。

それがわかったら
自分にも他の誰かにも
もっともっと優しくなれる気がする。

まずは自分がそれに気づけてよかった。
これからも苦しくなることは沢山あるだろうけど、その度に思い出したい考え方に辿り着けてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?