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化粧って儚い

メイクって面倒くさいなあ、と朝に夜に思う。
朝に綺麗な絵が描けても夜には落とさないといけない。なんて儚いんだろう。朝にメイクをするのは分かってるのに肌が荒れるから、家に帰ったらメイクを落とさないといけない。あー、なんて儚いんだろう。

ゼンデイヤが「今日は最高なアイラインが引けたからメイクを落としたくない!」と嘆く動画を見たことがある。(※元動画、見つけられず……。)
もちろん、今日のメイクをあす明後日にもコピペして使いたいと思ってるわたしと、超おしゃれで日々努力してるであろうゼンデイヤとではそもそも全然違う。ゼンデイヤはオスカーの授賞式に自前のメイクで言って見劣りしないレベルの達人だもの。

わたしも、おしゃれにはなってみたい。今年の抱負の一つは「美容を意識する」にしたくらい。けど、努力が続かない。「野菜を食べる」とか、健康のための努力ならギリギリできるのに。
「メイクにこだわらないのは自分の顔に驕っているのだ」と言われたこともあるが、別にそうではない。不意に写り込んでしまった写真を見て「ああ、すごいぼんやりした顔してる」と落ち込むことはしょっちゅう。しかし、2週間後にはまるでなかったことになってしまう。たぶん、メイクアップに対する興味があまりないわけでもない。ほかに興味のリソースが割かれすぎていて、小綺麗に見られたい見栄はあっても努力をするキャパがないのだ。だから、「ああ、やだなあ」と写真を見て思うのを延々と繰り返しているのだろう。
写真に撮られることが事前にわかってる場合や、自分にとって華やかな場面のためのがっつりメイクはある程度できるんだけどね。何なら派手なメイクの方が好きかもしれない。顔にビジューとか貼りたい。貼ったことないけど。
あと、人が派手なメイクしてるのを見るのも好き。

なおわたしの場合、つけまつげは皮膚がかぶれてしまうのでつけられない。まつ毛パーマとやらの存在を知っているが、チリチリになったまつ毛を見て嘆いてる場面を想像してしまい手が出せない疲れてるときにアイラインをひくと霰粒腫ができがち。敏感肌のせいか、重たいテクスチャのベースメイク用品は苦手。演劇部のときみたいに、ドーランの下にコールドクリームを塗れたら問題ないのだが。ていうかメイク落とししてもちゃんとメイクが落ちてるのかよくわからない。石けんで落ちると謳ってる化粧品でも化粧落としを使わないと結局ちゃんと落ちないことがほとんどだし、ワックスを使った日の夜は髪の毛を入念に洗わないといけないと思うと、正直言って気が重たい。ていうか、興味を強く持てないことに気を使いすぎて日々のリソースが割かれるくらいなら、ときどき頑張れば十分ではないか。
…そんなわけで日ごろのメイクがどんどん薄くなる。
「社会的要請のハードルはわたしが下げる」くらいの強い気持ちでメイクを怠けているわたしとゼンデイヤの距離は、日増しに広がっていくばかりである。

あ、でも外出るなら日焼け止めは最低限塗ろうね!

今日はこのあたりで。
ごきげんよう。

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