ゆとり

1997年生まれ。映画/本(特に海外文学)/ラジオなど。 日々のこともたまに書くつもり…

ゆとり

1997年生まれ。映画/本(特に海外文学)/ラジオなど。 日々のこともたまに書くつもりです。細かい運用方針は手探りで決めていきます。

最近の記事

モッコウバラの季節

ヤマザクラが散ってしまい、八重桜が咲いているが、今年のわたしは八重桜よりモッコウバラに注目している。 モッコウバラは満開の一歩手前─生垣に少しちんまり咲いているくらいが趣があるとわたしは思うのだけど、そんな人間側のエゴはつゆ知らず、ツルをグングン伸ばしてはモコモコの花を咲かせまくり、通りによい香りを放っている。 たいていの花は季節が巡ればまた咲き、わたしたちの目を楽しませてくれるけれども……。 先日亡くなった祖父を思うと未だに胸が詰まってしまう。この世の外がどうなっていよう

    • 優先席とヘルプマーク ヘルプマーク編

      悲しいことがあって落ち込んだりバタバタしてたら、約束の日を2日も過ぎてしまった。 見積もりが甘くてすみません! へたに約束なんてするもんじゃないな!! 実は優先席ばかりでなくヘルプマークのお世話にもなっている。ヘルプマーク自体はいいアイデアだ。しかしまだまだ周知が足りないと思う。 それを証明するかのような出来事が火曜日の朝にあった。近くにいたご婦人がわたしの着けてるヘルプマークを指して、「すみません、これってなんのマークなんですか?」と訊いてきたのだ。出来すぎで作り話っぽい

      • 優先席とヘルプマーク 優先席編

        病気の影響で立っているのが難しくなってしまい、ここ最近電車に乗るときは優先席のご厄介になっている。座れるとき、特に譲っていただいたときは本当にありがたい。 今回は優先席について、感謝と一掴みのわだかまりをまじえて書いてみたい。 優先席というのは、ふつうに考えれば「体調不良や病気、怪我などで立っていられないひとが優先的に座る席」だ。優先席が優先席として十分に機能するためには─くだいて言うと「思いやり」とか「譲り合い」みたいにデリケートな概念は─、お互いさま精神と良心に基づく暗

        • 週記─牛丼、市原悦子、がんばらないユニバース

          牛丼系チェーン店でいちばん好きなお店は松屋なのだが、この半年くらい松屋で食べてなかった。 ひさしぶりの松屋にテンションが上がってキムチがのった牛丼をアタマ盛りでオーダーしたら肉の量にちょっと気圧された。たんぱく質とった満足感とともに帰宅。 最近家で1時間を超える映画を観ていない。サブスクで観たい作品もあるのだが、薬の副作用や疲れで寝てしまうのだ。 先日のこと。勝手に始めた西村晃映画祭番外編!という記事を作ろうと思って『家政婦は見た!』の西村晃回をFODで見始めたのだが……正

        モッコウバラの季節

          2月を通り抜けて

          「お誕生日おめでとう!」と言いながらクーポンを送りつけ消費を促してくるなんて見ようによっちゃケチだ、資本主義の悪いところだ、と言って回っていたら、ある店舗の1000円クーポンを使っていなかった。 主張を譲るつもりがない一方で、クーポンを使い逃すと悔しくなってしまう。こんな小市民ぶりや情けなさを棚上げさせてもらうと、2月は28日ないし29日しかないのにほかの月と同様ひと月分のクーポンしか発行しない店舗はやっぱりケチじゃないだろうか。もしかして社内に2月生まれが全くいないのだろう

          2月を通り抜けて

          人生初の確定申告

          【追記】その後見直したら勘違いによる入力ミスをしていたことに気づきました。そんなオチとともにお楽しみください。。 いや、これっぽっちかい!!!!と心の中でめっちゃ叫び、どこか間違ってないかと何度も見直した。しかし残念ながらなにも間違ってないらしい。世界とわたしの間の距離がまた少し広がったのを感じる。 具体的に何が不満かというと三点あって、 ①去年めっちゃ病院行って医療費めちゃかかったし(ウン十万レベル)、寄付もしたし、医療費貧乏なのに今の職場に入るまでの空白期間ぶんとして

          人生初の確定申告

          早春、のんびりと

          ここ最近、寒暖差や気圧差で心身がずいぶん参っていて、それと関係あるかわからないけど、声を張ると疲れるためどうしても小声になってしまう。 この1週間、たぶん10人以上に聞き返され、複数人にはスルーされた。聞き返されるのはまだしもスルーされるのはさすがにダメージを受ける。相手の耳に届いてないんだから、まあ仕方がないんだけどね。 数日前なんて、甘いものが食べたくて入った飲食店で店員さんを呼ぼうとしたら何回も空振りして、隣のテーブルについてた同世代の女性2人組が見かねて代わりに呼んで

          早春、のんびりと

          『マタギ』─お弁当が気になる【勝手に西村晃映画祭⑧】

          前回の『越前竹人形』に続く雪国映画、むしろ雪のなかで闘う西村晃が見られるのだからこっちの方が真っ当に西村晃の雪国映画なのだが、『マタギ』はわたしのなかでお弁当映画に位置づけたい映画だった。 舞台は秋田県阿仁町。平成の大合併を経て、いまは北秋田市に組み込まれた地域である。地図で確認すると、けっこう青森に近い。 地元の協力を得て製作を行い、地元出身の有名人(『釣りバカ三平』の矢口高雄、友川カズキ)が出演するという、いまも連綿と続く「地方映画」のはしりでもある。 秋田を知る人の

          『マタギ』─お弁当が気になる【勝手に西村晃映画祭⑧】

          雪国の西村晃─『越前竹人形』【勝手に西村晃映画祭⑦】

          北海道は札幌生まれの西村晃、ご本人が雪国生まれだから……というわけではない。たまたま雪国が舞台の西村晃出演作品のうち好きな作品や思ったことを書きたい作品がいくつかあるので、一気に紹介しようとしていた。でも、今の集中力を欠いたわたしの頭では、どうもとっ散らかってしまった内容になってしまう。リサーチ不足で納得できないものもあったので、いっそ1作品ずつに分けてしまうことにした。 紹介するのは主に北陸〜東北が舞台の作品だ。こう書くと「あの作品もくる?」なんて、ピンとくる方もいらっしゃ

          雪国の西村晃─『越前竹人形』【勝手に西村晃映画祭⑦】

          化粧って儚い

          メイクって面倒くさいなあ、と朝に夜に思う。 朝に綺麗な絵が描けても夜には落とさないといけない。なんて儚いんだろう。朝にメイクをするのは分かってるのに肌が荒れるから、家に帰ったらメイクを落とさないといけない。あー、なんて儚いんだろう。 ゼンデイヤが「今日は最高なアイラインが引けたからメイクを落としたくない!」と嘆く動画を見たことがある。(※元動画、見つけられず……。) もちろん、今日のメイクをあす明後日にもコピペして使いたいと思ってるわたしと、超おしゃれで日々努力してるであろ

          化粧って儚い

          2023年公開(主に)新作 好きな作品リスト

          昨年は体調の問題があって全然劇場へ行けなかったけど、U-NEXTの新作レンタルのおかげでかなり補完できた。U-NEXT、マジでありがとう。 でもついつい先延ばしする癖のある人間にとっては、体調の問題さえなければ劇場で集中して映画を観ていたいな、とも思う一年だった。 さて、だいぶ出遅れたけど、今年公開の好きな作品リストはこちら。 ◎劇場で公開された作品 ※順不同 『お葬式』(リマスター版) 『ベネデッタ』 『首』 『枯れ葉』 『帰れない山』 『花腐し』 『私がやりました』

          2023年公開(主に)新作 好きな作品リスト

          まじまじ ジロジロ

          旧年中は拙note(?)を読んでくださってありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いします。 サザンカはもう少し咲いててくれるかな。梅の開花も楽しみだ〜。 さて新年早々重めだけど、ひところ“視線”にひどく悩んで攻撃的になりかけていた話をしようと思う。 ぶつからないか、ぶつかられないか、つまずかないか……と、常に注意を研ぎ澄ましているうちに緊張状態が抜けなくなったせいだろう。興味本位に投げかけられる視線が引き金、病気をしている負い目や健康への不安を強く再認識してしま

          まじまじ ジロジロ

          いろんな「好き」

          2023年も終わろうという今、改めて言いたいことがひとつある。それは「薄いファンでも良くない?」ということ。 もちろん、いわゆる<にわか>なのに知ったかぶりして語る行為は醜い。「ごめん、それ知らない。勉強します」と言う勇気こそ清々しく、わたしもなるべくそうあれるように心がけている。 しかしそのジャンルをよく知っている人間の行為にも醜いものはある。たとえば、 こういうのは心に余裕がなかったり弱っている人間がやってしまう行為で、わたしも過去にやったことがある。自覚ある。本当に

          いろんな「好き」

          新藤兼人『絞殺』【勝手に西村晃映画祭⑥】

          イチョウが黄金色の葉を輝かせていた頃、体調が悪化していてなかなかnoteに手をつけられなかった。反省。 体調が少し落ち着いてきたらイチョウの葉はもうすっかり落ちていて、もう2023年も残りわずか。西村晃映画祭は年をまたいで細々と続けていきます! 新藤兼人は美術見習いから映画業界でのキャリアを出発させた脚本家で、1951年に『愛妻物語』で監督デビュー。そして79年『絞殺』が監督としての36本目(短編含む)。 『絞殺』の前作『竹山ひとり旅』上映の都合で年1公開のペースが崩れてし

          新藤兼人『絞殺』【勝手に西村晃映画祭⑥】

          今年やってよかったこと

          わたしは買い物下手で「買わなきゃいけないのだろうか?」と不安になるのが苦手だから、消費を駆り立てるようなことは言いたくない。しかし、人が何か嬉しそうに振り返っている様子を見るのは楽しい。 というわけで「やってよかったこと」、つまり直接的な消費ではないことを振り返ろうと思う。 ①環境を変える 身体の問題で職場を離れることを余儀なくされたら、ずっと悩んでいた体調不良の一部の症状がケロッと治ってしまった。肝心の病気や頭痛はまだ全然治ってないけど、落ち着いて本を読めるようになった

          今年やってよかったこと

          日の出待ち

          寒くて頭痛いし、寒さだけでなく乾燥して体はかゆいし、ちょっとしたことで落ち込み何も手につかない。寝っ転がってスマホをいじるのが関の山──とはいっても、何したかったのか思い出せなくて複数のアプリの間をふらふらするのみ。疲れは抜けないまま。1日の終わりに、無為に過ごしたことを悔やんでまた凹む。 そんな時期だから自然と愚痴っぽい調子になっていると思うのだけど、つとめて明るく書くつもりなのでどうぞご容赦を。 寒さでいろんなことがままならないのは、ぜんぶ日本の家屋が寒いのと日照時間が

          日の出待ち