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読書感想文

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元司書が選ぶ、読んでみて良かった本
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記事一覧

2024年4月に読んだ本の感想

桜を見ると悲しい気分になる。 桜が咲いている頃って疲れ果てていて、いつの間にか葉桜になっ…

なお
2週間前
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読書感想「東京都同情塔」―犯罪者に同情することはできるのか?

写真は作品内にもよく出てきた国立競技場。 生成AIを駆使して作られたと話題の芥川賞受賞作「…

なお
1か月前
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「地下アイドルとのつきあいかた」を読んで考えたこと―オタク同士の人間関係

ロマン優光さんの著書「地下アイドルとのつきあいかた」の感想と自分が地下で感じたことを書い…

なお
1か月前
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地下アイドルに関する読書リスト―実用書、エッセイ、小説など

私は他人の人生感じるのが大好きなので、地下に行ってから地下アイドルというのはどういう職業…

なお
1か月前
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「夢十夜」夏目漱石

何か、私が日常の話をすると常に暗くなってしまうので、 たまには趣味とか好きなことを話そう…

なお
3か月前
4

読書感想「友人の社会史」石田光規

この本は数年前に読んだのですが、少しきっかけがあります。 だんだん学生時代の友人と疎遠に…

なお
3か月前
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読書感想「リアルワールド」桐野夏生 テラウチさんの憂鬱(INFJ?)

私は作家の桐野夏生さんが好きなのですが、中でもこの「リアルワールド」が1番好きかもしれません。「グロテスク」も好きです。 桐野さんの作品って極限状態での人間関係、人間心理がすごく面白い気がします。 でも3日くらい呆然として現実に帰って来られなくなっちゃうので元気な時にしか読めない。 簡単に言えばこの作品は 「ある進学校の男子高校生が母親を殺害し、4人の女子高生がふとしたきっかけから遊び半分で彼の逃走を応援する」 という話なんです。 この話では女子たちの心の闇が丁寧に描かれ

読書感想「女の子は本当にピンクが好きなのか」堀越英美

この本は中高生の時に読んでおきたかったな、と痛切に思っています。 若い女性、女の子を育て…

なお
3か月前
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読書感想「真珠とダイヤモンド」桐野夏生―バブルをめぐる若者たちの光と影―

「まるで夢から醒めた人が、何で起こしたんだ、俺は夢の中に戻りたいのにどうして起こしたん…

なお
2か月前
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