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詩「文字に帰る時間をください」

会話の波に揉まれて
岸に打ち上げられた
ビニールのように
わたしはクタクタだ

文字の中にある 
安らぎ

幾度も幾度も
反芻できるから
好きだ

人の数だけ
解釈をゆるしてくれるから
好きだ

間違っていても
やり直せるから
好きだ

文には人が表れる
誰かの心に触れる瞬間が
とても好きだ

文字の中には
安らぎがある

と同時に 
剃刀の刃が
仕込まれていることも 
ある


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