今西えま

子どもの頃はマンガ家になりたかった✒創作力もて余して今はもの書きのようなことしてます📝…

今西えま

子どもの頃はマンガ家になりたかった✒創作力もて余して今はもの書きのようなことしてます📝読み手の中で完成する作品を愛情込めて創作中🙋💕

マガジン

  • 短歌

  • 俳句・川柳

    575でうまれる世界は無限大!言葉でつながるっつうのは人の偉大な文明よ

  • うまいこと他人には言えないような心の機微を一つひとつ摘み取って並べてできたもの。

  • 公務員しか目指せない夫

    〈ご公務しか勝たん〉きっと前世は宮内庁。令和の時代に公務に就くことに人生の情熱をかける夫。それを見守る(観察する?)妻の日記。

  • 子育て日記

最近の記事

短歌「左側」

まだ幼い娘は時々おかしな行動を取ります。歩いている時、私の左側に回って手を繋ぎます。車が危ないからと右側に寄せてもイヤイヤ。 仕方なく左に注意を払っていると、私の意識の全てがそちらに持っていかれるような感覚になります。 きっと子どもに限らず恋人や大切な人がいたら、皆そうなのかもしれません。

    • 俳句「夏の朝」

      サイレンの遠のく遠く夏の朝 夢うつつに聞くサイレンの音。夏の朝は特に多いような気がします。 遠のいてゆくその先で、助かるか助からないかの命があるかもしれない……そんな「遠く」に思いを馳せます。 すっかりサイレンの音が聞こえなくなり目を開ければ、いつもと変わらぬ夏の朝。気だるさと蒸し暑さに、思いを馳せた遠くから自分の日常に戻ってきた感覚になります。

      • 俳句「花冷え」

        ぐんと気温が下がった今朝。どこからかクシャミをする声が……人ならざるものかもしれない。そんな発想が、寒がりな木霊を生みました。 マスクを貸してくれるのは無論子どもたち。ポケモンかキティちゃんがついているやつ。すっかり気に入った木霊は、返すのも忘れて姿を消してしまいます。 トトロみたいにいつかお礼しに来てくれるかなあ、そんなつぶやきが子どもたちから聞こえてきます。

        • 俳句「花弁」

          北風が桜の花びらを宙高くまで舞い上げた今日。 いろんなものも飛んでいましたねw あなたは「忘れもの」なにを想像しましたか?

        短歌「左側」

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        記事

          くもり時々炭酸シャワー

          なりたかった私はどこへ 手を伸ばした瞬間 いつもシュワッと消えてゆく 「今日の天気はくもり時々炭酸シャワー。 お出かけの際はカッパを忘れずに。 弾けて消えないようご注意ください」 何人もの私を見送ってきただろう これが最後なんて決められなかった こわかったのは私 どんな自分にも自信がなかった でもほら空を見上げると 浮かんだ泡の数だけ“夢”が 出会いと別れみたいに くっついたり離れたりしながら 新しいものへと形変えてゆく 最後に弾けたラストコール 「未来で待ってる!私

          くもり時々炭酸シャワー

          俳句「八重桜」

          今日は風が強くて、八重桜が右に左にぐわんぐわん。 花片はあまり散らさない。 重たい頭をもたげて、ぼいんっばいんって揺れてたよ。 音なんか聞こえないのに、見てるといろんな擬音が浮かんでくるから面白いな。 濃いピンク、薄いピンク、真っ盛り🌸

          俳句「八重桜」

          俳句「薄暑」

          本日は初夏の陽気でしたね! たまに食べたくなるなるインドカレー。 お昼にいただきました。 スパイスの香りを感じながら、 「カレーパンが好きだ」とナンをおかわりする息子が微笑ましく、にやにやしながら眺めておりました。 これから梅雨を経て、夏本番になってゆくのですね。

          俳句「薄暑」

          俳句「名刺」(無季語)

          新生活を迎えるにあたって、必要のなくなった頂いた名刺を捨てる。 一枚一枚に顔があり、その時の記憶や印象が蘇ってくる。 花束を包むように、感謝を込めて。

          俳句「名刺」(無季語)

          俳句「花吹雪」

          桜を揺らした風は、 花片をまといながら、 少女の制服とその肩に揺れる髪を 通り抜けて行きました。 ご入学、ご進級おめでとうございます🌸

          俳句「花吹雪」

          俳句「桜/行く春」(三句)

          つい先週までは仕事に向かう為に通っていた道。 退職した今は、まったく違う心持ちでいる。清々しさと淋しさが半々。 心なしか桜さえ泣いているように見える。 取引先からの帰り道。普段は見せないような顔して桜を見る同僚に、思わずドキドキした……という妄想…… 退職してまだ3日しか経っていないけど、職場の賑わいや他愛のない会話がもう懐かしい。 あの空間にいた自分自身を私は好きじゃないと思っていたのに、今は愛おしく感じる。 時間は残酷だと思う。 その最中にいる時は幸せを感じにくく、

          俳句「桜/行く春」(三句)

          俳句「春風」

          本日3月末で、13年勤めた会社を退職しました。 置いていかれると泣く可愛い後輩に向けて、惜別の想いとエールを込めました。 振り返れば、彼女とは楽しい思い出しかありません。入職した時から、わたしの知り得る全てを教えてきました。 別れるのがこんなに惜しいのは、単に彼女が泣いてくれるからではなく、自分の一部を置いていくような気がするからでしょうか。 明日から新年度。大丈夫、なんとかなるから。そして元気でいれば、いつかまた必ず会える。

          俳句「春風」

          俳句「ぶらんこ」

          *「ぶらんこ」春の季語  【関連季語】鞦韆(しゅうせん)・ふらここ・半仙戯(はんせんぎ) わたしが以前勤めていた場所には、高齢者が通うお風呂があって、風呂上がりのマッサージチェアはいつも混み合っていました。 仲良く譲り合えばいいのに、それができない強情な人もいて。子どもの方がよっぽどぶらんこ仲良く譲り合ってるよって言いたい気分でした。

          俳句「ぶらんこ」

          俳句「梅ふふむ」

          子どもの服からポロッと出てきたのは軽石。どこで拾ってポケットに入れたのか。 ついこの間までドングリだったのに。 ふいにポケットから出てきた軽石に、春の兆しを見たような気がしました。

          俳句「梅ふふむ」

          俳句「春日向」

          大したことのない話がいい。 他人の恋の話のような。 世の中を暗く覆うニュースは一時忘れて、だれかと他愛ない話で笑いたい。 笑い声あるところに、一足早い春の日差しがあたっているようです。

          俳句「春日向」

          短歌「セダン」

          見なくなったね。昔はみんなあの形だったのに。 子どもの頃、家族5人で乗ったセダンは、広くも狭くも感じなかった。 運転席に父、助手席に母。 後部座席の真ん中はハズレくじ。 誰が座るかいつもケンカした。 父は優しい人ではなかったけど、 面白い人だった。 今でもセダンは父の顔をしている。

          短歌「セダン」

          詩「杞憂」

          大切なものが増えて臆病になった 手の届くところにいないと 憂いはなんて果てしなく その先には一番見たくないシナリオ 失うことを恐れる心が なにかを必死で守ろうとする だって私は弱いから 愛する人を守れなかったら いつまでもいつまでも後悔するでしょう ひとたび哀しみの津波に飲み込まれたら きっともう浮上できない 私の時計は完全に止まってしまう 雪が解けて 春が訪れても ずっと水の底 止まったままの時の中で 一人うずくまっているでしょう あの子が笑顔で帰ってくるまで

          詩「杞憂」