おさや

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翻訳者・母・鳥好き・本好き・歴史好きをブレンドしながら、文章力アップと日々の心の整理のために書いています。柴飼い。GLAY HAPPYSWINGER。

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    在宅フリーランスとして仕事と子育てのはざまで感じたことをまとめています。

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最近の記事

2024/4月振り返り

久しぶりに振り返りシリーズ。4月が早くも終わろうとしています。 入学式 スーツを着て、親子3人で徒歩にて登校。自分の卒業以来、小学校の校舎に入ったことがなかったせいか、天井が少し低いように感じました。木製の靴箱、昇降口、小さな机、黒板、手洗い場のレモン石鹸など、なつかしいものたちと再会。 入学式は子どもたちと保護者が向かい合う形で執り行われました。どっしり構えている子もいれば、親と離れて座っていられない子や、途中で泣き出したり脚をパタパタさせていたり、ちょっとあくびが出

    • 学童ってこんなところ

      ククが小学校と学童に通い始めて早1カ月がたとうとしています。 学童については、利用決定通知書が年明けに届いて入学直前の利用説明会で話を聞くまで、配布された書類や公式サイトでは内情がよくわからず、情報収集が難しいと感じました。そこで、地方都市の公立学校に設置されている学童の一例ではありますが、ククの通っているところの概要を書いてみたいと思います(「学童」という名前も自治体や地域によって違うようで、ククが通っているところも実際は別の呼び方をされています)。 慣らし期間 4月

      • おばさんで悪いこととは

        一時期、ククが私のことを「おばさん」「おばあさん」と言ってしきりにからかってくることがありました。当初は怒ったりまじめに諭したりしていましたが、こちらが大きく反応すると余計におもしろがると思い、受け流ようにしました。が、効果はなし。 そのうち、「おばさん」と呼ばれたときに感じるカチン・イライラ・もやもやは、私自身のなかに「おばさん」に対するネガティブな感覚があるからだと気がつきました。そして、「女性をおばさん/おばあさんと呼ぶことは揶揄になる」「女性を揶揄の対象にしてもいい

        • とらちゃんと与謝野晶子と祖母たちと

          朝ドラ『虎に翼』、毎日楽しみに見ております。ククを見送ったあとBSで7時半から、余裕があればその後地上波でも8時から、さらにお昼に3度目を見る日もあります。 およそ100年前が舞台なのに、「昔は大変だったんだなあ」などと他人事のようにはとても思えない場面が多々あります。戦後に民法も憲法も改正され、参政権をはじめ法律上は当時と大きく変わった面もある一方、主人公のとらちゃんこと寅子たちが抱く憤りや疑問や不満はいまの私たちにも通じます。肌感覚としてわかってしまう。 同じようなこ

        2024/4月振り返り

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        記事

          スペイン語との再会

          大学で2年間専攻したスペイン語と、思いがけない形でこの春に再会しました。 ククの入学後、しばらく1年生だけで集団下校をする期間があり、保護者としてお供をしました。先生が先頭に立ってくれるので、私はほかのお母さんたちとしんがりを務めました。 ククと同じ通学路のグループにCちゃんという女の子がいました。Cちゃんは道端の水たまりや段差や草花がとても気になる様子で、集団下校の列からひとり遅れがちに。ほかの子どもたちにどんどん置いていかれるので私のほうが焦ってしまい、「前の子につい

          スペイン語との再会

          最近読んだ本:BUTTER

          柚木麻子さんの『BUTTER』を読みました(以下、ネタバレに近い内容があります)。 なんというか……自分の無意識の部分をまさぐられるような作品でした。女であること、男らしさ/女らしさの価値観、人への接し方、働き方、仕事観、家族観、子どもを持つこと、ルッキズム、食事の支度と食材への向き合い方――そういった、ふだんは気にもとめていない、あるいはそのふりをしてやり過ごしている断片について、「それって本当にそうなの?」「じゃあこれはどうなの?」と徹底的に掘り下げられるかのようでした

          最近読んだ本:BUTTER

          徒歩通学の練習だ

          まもなく入学式を迎えるククですが、これまで公道を長く歩いた経験がほとんどありません。地方都市住まいなので移動はほぼ車で、「ドアツードア」の生活でした。 しかし、わが家から小学校までは大人の足で片道25分、ククの足だと40分ほどかかります。そのうえ通学路が少し複雑で、何度か曲がり道があります。入学後しばらくは近所の上級生と集団登校しますが、学校から「入学までにひとりで登下校できるようにしておくこと」とお達しがありました。 ①遠い、②曲がり角が多い、③横断歩道が多い(すべて押

          徒歩通学の練習だ

          卒業しました。

          ククが最後の登園を終え、卒業しました。 保活を始めたころ、保育園の定義が「家庭において十分に子どもを保育できない場合に、家庭に代わって乳幼児を保育する施設」だと知って、ひっかかりを覚えたこと。 入園させるまえ、毎日腕のなかで昼寝をさせていた日々が終わってしまうのがさびしかったこと。 いざ入園したと思ったらコロナ禍が拡大し、園からの要請もあって数週間自宅待機したこと。 入園して間もないころ、担任の先生の目を見て「この先生なら大丈夫だ」と思えたこと。 早生まれなので、4

          卒業しました。

          あなたの本が読みたくて③

          前回からの続きです。 ジェーン・スーさんの『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』の冒頭に、「成功例から成功法を見出したところで、万人が成功できるわけではない」とあります(2ページより)。確かにそうです。Who HQ Booksや「こんな生き方がしたい」シリーズの読了冊数を重ねていった私も、探していたのは「成功のヒント」ではなかったように思います。自分と共通項がある他人が、思うようにいかない時期にどうあがいたかを知って共感したい。その共感が、顔を前に向けるための勇気に変わ

          あなたの本が読みたくて③

          あなたの本が読みたくて②

          前回からの続きです。 Who HQ Booksや「こんな生き方がしたいシリーズ」でさまざまな女性の伝記を読んでいた時期、私はいまの状態から脱したいとあがいていました。しばらく続いていた低迷期の終わりを感じ取り、ようやく水面に顔が出て、自分のギアを入れ直すなにかを模索していました。 そんなときに出会ったのが、ジェーン・スーさんのエッセイ集『ひとまず上出来』でした(そのときの記事はこちら)。スーさんのからりとした文体が、私のなかのぐちゃぐちゃした部分を野焼きのように払ってくれ

          あなたの本が読みたくて②

          あなたの本が読みたくて①

          伝記や歴史小説やエッセイを読むのが好きです。 どうして他人の物語を読みたくなるのか。純粋にその人のことを知りたいから。その人が生きた時代に興味を持ったから。自分とはかけ離れた人生をのぞき見たいから。ロールモデルがほしいから。共感したいから。結果を出す姿を見てスカッとしたいから。違う時代、違う国、違う生い立ちの人生を想像したいから。後押しがほしいから。こんなふうに、ただ「本を読みたい」のとはちょっと違う理由が自分のなかにあるときもあります。 子どもと一緒に図書館に行って児童

          あなたの本が読みたくて①

          卒業まで、あと少し

          GLAYに同名の曲がありますが、ククの卒業までほんとに「あと少し」となりました。 通い慣れたところを離れることのさみしさにまだ気づいていないのか、小学校への希望がふくらんでいるのか、はたまたいまの1日1日を過ごすだけで精いっぱいなのか。クク本人はまだあまり感慨はないようで、こちらのほうがすでにせつない気持ちでいっぱいです。 3歳児クラスから入園し、4年間があっという間に過ぎ去ってしまいました。年長になってからも早かったですが、年が明けてからは新幹線かロケットかというほどの

          卒業まで、あと少し

          自分の立て直し~土台編④~

          前回の続きです。 カウンセリングを受けて、認知行動療法も経て、「よし、これで前へ進んでいけるだろう」と思いました。 (ここからの記述は、読む方によっては気持ちが落ち込んでしまうかもしれませんので、ご無理のない範囲でお進みください。) しかし、カウンセリングの終盤あたりからガクガクッと心の調子が落ち始めました。PMSでもないのに気分が晴れない。漫然と悲しい。はっきりした理由がないのにとにかく不安。産後うつ以来の強い抑うつ感でした。真夜中に一度目が覚めると強い不安で眠れなくな

          自分の立て直し~土台編④~

          自分の立て直し~土台編③~

          前回の続きです。 2023年1月中旬、カウンセリングに行きました。 心療内科の先生からは、「カウンセリングの部屋の雰囲気とかで合わないなと思ったら、すぐにやめていいから」という助言をもらっていました。いやだなと思ったこともすぐには断れず、そのままにしてしまいがちな私をおもんぱかってくださった面もあったと思います。 カウンセリングの会場は、率直にいってしまうと、想像していたのとは全然違いました。カウンセラーの先生のいろいろなご事情で借りていた場所だと思うのですが、こんなと

          自分の立て直し~土台編③~

          自分の立て直し~土台編②~

          前回の続きです。 自分の心を立て直して前に進むために、プロに話を聞いてもらおう。調べてみると、臨床心理士のカウンセラーの方に話を聞いていただけそうな場が市内にもいくつかあるとわかりました。 候補を何人か考えたうえで、再び婦人科を受診しました。前回の診察でお話があった「もっと根源的な心理面での原因」について自分でも心当たりがあるので、カウンセリングを受けたいと考えている、と伝えました。先生は「それもいいと思いますよ」と言い、「ただ、心療内科の先生のお考えであえてカウンセリン

          自分の立て直し~土台編②~

          自分の立て直し~土台編①~

          前回まで3回にわたり「自分の立て直し~翻訳編~」を書いてきましたが、昨年は翻訳の基礎固めと並行して「自分の土台」の立て直しも図っておりました。読む方によっては気分が落ち込んでしまうかもしれない面もあるので、ここで文字にするかどうかこの半年ほどずっと迷っていましたが、2023年に行った一連の「立て直し」に区切りをつけてしっかり前に踏み出すためにいま書いてみようと思います。よろしければおつきあいください。 2023年の目標についての記事では翻訳力向上の具体的な対策方法についてま

          自分の立て直し~土台編①~