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【社会人留学】理論と実践の接続~Week7~

こんばんは!

今週は学業面もそれ以外もイベントフルでした。ポジティブなイベント続きだったのでハッピーな気持ちにはなるのですが、やはりいつものルーティンにない出来事が続くとどっと疲れますねぇ。銭湯にいって癒されたいものです。。

HR Fundamentalsで、Equity Theoryを説明する際に投影された画像。
イロイロ考えさせられますねぇ

もっとも嬉しかったのは大学のマッチングにより、素晴らしいメンターに出会えたことです。オーストラリア系グローバル企業でHRのダイレクターをされている方で、ヨーロッパ圏での留学・就業経験もお持ちです。チームメンバーは世界中にいるそうで、基本はリモートワーク。括りは同じグローバル企業とはいえ、私の知っているグローバル企業とは違うなぁと目が開きました。

私のキャリアビジョンや問題意識について共有すると、共感さらには共鳴してくださり、いくつもの具体的なアドバイスをもらいました。

私は、キャリアに関してはプランド・ハプンスタンス理論を参考にしています。理論を提唱したクランボルツ教授は、「キャリアの8割は偶然の出来事で決まる」と述べています。これまでも、目指すゴールを定めてステップを具体化し、その達成に向けて経験を積み重ねていくというよりも、偶然の出来事や突然舞い込んできたチャンスを活かしながら、キャリアを育んできました。今後も、目の前のチャンスを活かすことで、あえてふわっとさせているゴール(というよりビジョン)に向けて歩んでいこうと考えていました。

このような考えを持つ私にメンターは、ビジョンを達成するために役に立ちそうな経験や、今学んでいる理論を実践できる環境を考えると良いよ、とアドバイスをしてくれました。たとえば、私はコンフリクトマネジメントのスキルを伸ばしたいと考えているのですが、それに対して、こういう環境だとそもそもコンフリクトが表面化しない(日本と似ている)ので、むしろこういう環境がいい、といった話をしてくれました。すべてメンター自身の経験に基づくお話なので、刺さりまくりました。

こちらにいられる期間は有限だからこそ、いつも考え方を少し変えて、戦略的に経験を積んでいきたいと考えを改めるよい機会になりました。

メンターとは、3週か4週に一度のペースでお会いします。彼女から受け取るばかりでなく、私も彼女になにかをギブすることで、長く続くよい関係を築けたら良いなと思っています。(メンターと長期的な関係を育むためにはメンティーにも積極性が必要で、受けとるばかりでは不十分、というのは経験からもいえますが、マネジメント理論でも明らかになっています)

続いて、HR Consultingの授業に、素敵なゲストスピーカーが来てくれたのも嬉しい出来事でした。ヨーロッパ圏の複数の国で学業を修め、就業経験を積み、今はメルボルン在住という多様な経歴を持つ、素敵な女性でした。

英語の非ネイティブとして英語圏で働くことにまつわる苦労、白・黒はっきりつけられることが多くなくグレーゾーンと向きあうことが求められるマネジメントの難しさに関して、包み隠さずに共有してくれる姿には感銘を受けました。そして、多文化に飛び込んだ際には上手く溶け込むために、質問やフィードバックを求めることを欠かさないという姿勢にも刺激を受けました。学生にとって、彼女の経験談が代理経験となり、皆のセルフエフィカシーが高まったように感じました。

彼女のお話を聞くことができたのは、今もなおコンサルティングを続けており、産業界に豊かなコネクションを持つ教授のおかげです。とても感謝しています。

ちなみに、先週の授業は泣く泣く欠席していました。呼吸を忘れるレベルで課題が大変だったのですw 教授は私を見るなり、"I didn't see you last class. I noticed that you weren't there. You contribute to this class really well. I'm so happy to have you in my class"と言ってくれました。70人規模のクラスながら認識してもらえていることは嬉しい反面、出席できず申し訳なかったなと残念な気持ちになり、授業はポータルサイトから録画を見れるとはいえ、授業は休むもんじゃないな、と思うのでした。。

彼女は場づくり・ファシリテーションが大変上手で、彼女のプレゼンスが高い学習効果を生んでいるように思います。ゲストスピーカー(必ずしも教える専門家ではない)のお話をうまく理論に接続したり、効果的にリフレーズしたり、強調したりと、実務家でありアカデミアである彼女から存分に学ぶことができました。

余談ですが、どれくらい場づくりが上手いかというと、彼女の授業では発言するのに全く緊張しないのです。そのため、授業あたり平均して4回は、全体に発言していると思います。彼女の持つやわらかい雰囲気、学生への関心(発言すると最後まで、彼女がコンテクストを理解し、全体の学びに昇華できるレベルで理解するまで、質問を続けてくれる)、学生の状態とのチューニング(課題後の疲労感を察して言葉にしてくれる等)が、よい場を作っているのだろうと思います。結果として、学生も変に緊張せずリラックスするので、それが安全な場になっているのですね。

もちろん、どの授業においても、教授が否定することは基本的にはありません。どれほど!?なことを言っていたとしても、いろんな形で受け止めてくれると思います。(例:リストラのストレスがかかると社員はどのような行動を起こすか?という問いに対して、「飲酒(!?)」といった学生に対して「ある研究では、組織への報復として職場で飲酒するケースが認められて・・・」と、さらにアカデミックなホライズンを拡げてくれたとある教授は凄かったです、、、!)

そのため、緊張する・しないは、教授対私だけが理由ではなく、学生を含む場が作用しているのです。知識と経験がともに豊富で、大好きな教授の授業であっても、発言する前後で「心拍数上がりすぎ!」とApple Watchに警告されたこともありましたw

最後に、HR Fundamentalsにおいては、グループ課題の一環で、HRプロフェッショナルにピープルアナリティクスに関するインタビューを行いました。

印象的だったのは、“We as HR need personal interaction with employees. Data alone cannot replace the insights gained from observing them (HRは、結局、従業員との直接的な関わりが不可欠である。データだけでは、従業員を観察することから得られる洞察に取って代わることはできない)” . とおっしゃっていたことです。

やや関連するマッキンゼーの面白い記事を共有します。

Many European CHROs said that they wanted to transform their functions to engage more directly with the workforce and to move away from self-service solutions. They stressed that key processes should always be undertaken face-to-face or at least with enough individual attention to make remote interactions feel like personal ones. (欧州のCHROの多くは、従業員とより直接的に関わり、セルフサービス・ソリューションから脱却するために機能を変革したいと述べている。彼らは、重要なプロセスは常に対面で行うか、少なくとも遠隔地とのやりとりを個人的なやりとりのように感じられるよう、十分な注意を払って行うべきだと強調した)

https://www.mckinsey.com/capabilities/people-and-organizational-performance/our-insights/back-to-human-why-hr-leaders-want-to-focus-on-people-again#/

組織に価値を生み出すには「ヒューマンタッチ」が不可欠で、さらに意味のあるヒューマンタッチにするには、HRスキルが必要ということですね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました♡
よい週末をお過ごしください~

日本食レストランでカレーを食べたのですが
私には甘すぎました(><。)やっぱり、自分で作ろうっ


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