【社会人留学】再会と新たな出会い〜Week2〜
こんばんは!
一昨日まで、連日最高気温が37℃~39℃の猛暑日が続いていてスーパー消耗していたところ、昨日から17℃くらいまで気温がさがり、かなり過ごしやすくなりました。それにしてもこの両極端ぶりは、本当にメルボルンらしい。すっかり慣れました(^_-)-☆
それでは、Week2を振り返っていきたいと思います~。今回は、特に内容がリッチで示唆に富んでいた、Managing Organisational Behaviours (組織行動)に絞り、詳述します。
パーソナリティーとバリュー(価値観)、即ち個人の特質と組織環境との相互作用、それらが組織行動にもたらす効果について学びました。
まずパーソナリティについて。パーソナリティーが”ダイナミック(動的)”か、もしくは"ステーブル(静的)”か、理論家により視点が異なる点がまず興味深かったです。最も示唆に富んでいると感じたのは、ビックファイブ(パーソナリティーを表現する形容詞は無数にあるが、結局5つに集約される。以下に詳述)をマネジメントの文脈(採用、選抜、育成、チームマネジメント)で学べたことです。
ちなみに、私は、外向性95/100、誠実性92/100、調和性80/100、開放性71/100、神経症的傾向30/100という結果でした。※値が高いから良い、悪いというものではありません。真面目さや粘り強さ(レジリエンス)の程度を示す誠実性が高いのは納得ですが、外向性がここまで高いとはw、正直驚きました。以前にも書きましたが、年々内向性が高まっている感覚がありますし、内観オタクの私は、もう少し内向性寄りに振れていると思ったのですがw おそらく日々新たな出会いがあり、さまざまな人とのコミュニケーションが求められる今の環境が、回答時に影響を与えたのだと思います。
外向性について、教授が「世の中は外向性が高い人のほうが有利に働くようにデザインされている場合が多い。だからこそ、内向性が高い人は、自分の意見を積極的に表明していく必要があるし、マネージャーは内向的なメンバーに注意深く耳を傾ける必要がある」とおっしゃっていたのが印象的でした。
例えば次のように、成果につながるまでのプロセスを理解します:
外向性が高い(パーソナリティー)→ 社交スキルが高い、支配・指導的立場にある、自己表現ができる(メカニズム)→ 高いパフォーマンス、リーダーシップ、(人生全般を含む)キャリアに対する満足度が高い(成果)
協調性が高い(パーソナリティー)→ 人に好かれる、従順(メカニズム)→ 高いパフォーマンス、組織・社会的に逸脱した行動をとらない、チームワークに優れている(成果)
開放性が高い(パーソナリティー)→ 学びに貪欲、創造的、融通が利く、自律的(メカニズム)→ トレーニングに長けている、野心的かつビジョナリーなリーダーシップを発揮する、変化に適応できる(成果)
誠実性について。パフォーマンスに直結する以下の要素を含むため、ビジネスにおいては、値が高い方が好ましいとのこと。Effort(努力)/ Quality of Work (質の高い仕事)/ Self-efficacy(自己効力感)/ Goal-setting(目標達成;自身で目標を立てるとともに、組織にコミットする)さらに、食事やエクササイズに配慮することから、長生きする傾向も高いそうです。
加えて、神経症的傾向の低い値(イコール、感情が安定している)と業績の高さには相関があるそうです。納得です。
授業では、CEO、ファイナンシャルアドバイザー、原子力エンジニア、ニュース記者について、それぞれの職務に求められるパーソナリティーを順位付けし、ディスカッションしました。あるクラスメートが「CEOにはどの要素も同程度に必要に見える。どう考えれば良いのか」と質問をしてくれました。教授は、「リーダーになることと、リーダーとして突出することは違う。文脈、環境、ステークホルダーからの期待などによって異なる資質が求められる。それらの資質は、パーソナリティー以上に重要である。」とおっしゃっていて、なるほどなと思いました。別の授業では、完璧に要件を満たした候補者を雇ったものの実際に全く機能しなかった社員に関する実話を聞きました。その方は、プレッシャーが高くカオスな環境への耐性がなかったとのこと。前職でサクセッションプランニング(後継者育成)に関わったとき要件設定をするのになぜ苦労したのか、なぜ候補者を俎上にあげるのに時間を要したのか(→対象者を一定期間観察する必要があるから)、アカデミックな視点・教授の実務経験により、説明できることに快感をおぼえました(^_^)
最後に、個人的にかなり刺さったのは、Situation Strength(無理やり訳すと、状況の強度・・・でしょうか?)という考え方です。
例えば、ルールと職務の役割が明確に定義され(明確性が高い)、規制規範が一貫しており(一貫性が高い)、仕事の進め方に柔軟性がなく(制約が高い)、かつルールに従わなかった場合の結果が重大である(結果が高い)職場では、状況強度が高いと判断されます。したがって、このシナリオの従業員は、規則と基準を守り、一貫して行動すると想定されます。
逆に言えば、状況強度が低ければ低いほど、本来のパーソナリティーが発揮されやすくなるのです。上手く状況の強度をコントロールするのが、マネジメントの妙だと感じました。たとえば、NETFLIXでは、結果の強度は非常に高く、それ以外を低くコントロールしているように見えます。
授業や文献、友人とのディスカッションを通して、様々な理論・知見に振れることで、自分の頭の中の辞書(リファレンス先)が増やしていくことに大きな喜びを感じます。あっという間に過ぎる日々ですが、一日一日を大切に学び尽くしたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました(^_^)
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