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通勤時間のくだらない話

別テーマで一部記載していたのだが、別立てにすべきと思いなおし、再掲載。

通勤時間が苦手

サラリーマンには電車の通勤時間というのがある。東京だったり、政令指定都市の大都市であれば、郊外に住み、都心に電車で出て行くことはよくあることと思う。

僕は片道30分にして、一日計1時間の移動時間で済む距離に暮らすことを心掛けてきた。正直、移動時間はただただ無駄な時間で、嫌いだから。

いまやコロナ禍に慣れてきた人々は、コロナ禍前とさほど変わらない位に、電車は混んでギュウギュウになっている。あいかわらず通勤時に電車が遅延して、ブルーな気持ちになることもある。

電車時間をみなさんはどう過ごしているのか。スマホでニュースを眺める?Twitterなどでトレンドな話題をリサーチする?真面目なサラリーマンなら電子版の新聞でも読んでいる?

読書がなぜかできない

僕はわりと読書をするほうなのだが、通勤時間ではなぜか気分が乗らない。
読書=リラックスする時間という位置付けのためなのか、朝の電車内のピリついた空間では、なんかしっくりこない感じだ。かといって、仕事終わりでは、今度は自分自身のコンディションの問題で、なんだか脳が疲れているのか、好きな推理小説やサンペンスは頭に入ってきにくく、これまたしっくりこない。

コロナ禍で唯一ありがたいのは、在宅ワークが増えたことだろうか。それでも、出社しないとできない仕事もあるので、はやり通勤時間をどう過ごすかは一生の課題だ。

noteの原稿案を考えるには良い

おかげさまでnoteを始めて3カ月たち、フォローしてくれた人や、いいねをいつもしてくれる人もいて、とてもありがたいことだと思う。
最近はもっぱら電車の通勤時間にnoteの原稿を考える時間になった。僕にとってこのnoteはマインドを整理したり、文章を書くことの慣れもあり、とても充実した時間を過ごせるようになったと感じている。

いまや書こうと思ったタイトルだけの下書きがそれなりに溜まっている。後からその下書きを見返しても、具体的に何を書こうとしたのか思い出せないものもあったりして、自分の記憶力のなさに笑えてくる。

車移動の友人の話

車通勤の友人は、電車と違い他人を気にしなくていいため、大声で歌をうたったりして、テンションを上げてから出社するという。

ほかにもラジオを聴いたり、YouTubeを流したり、オーディブル(書籍を音読読み上げしてくれるアプリ)を流したりしながら、運転しているという。朝から元気なことである。

人間観察という趣味

都心の夕方の電車には、くたびれた大人がたくさん乗車している。電車は座席が暖かく、カタンコトンという音と振動が、眠気を誘い、つい寝てしまう。そして、ウトウトしているうちに隣の人に寄りかかってしまい、嫌な顔をされるのだ。

向かいの席を見ていると、かなりよく見かけるのだが、スマホを座席に置いたまま寝ていたり、ワイヤレスイヤホンの片耳だけが落ちていたまま寝ていたりする人がいる。
日本人のすごいところは、降車駅の付近でみんな必ずパッと飛び起きで下車するということ。しかし、振り返って座席に置いたままのスマホやイヤホンまでに気づける人は、なかなかいない。

こうやって、駅には落とし物が溜まっていくのだなと感じる。僕は彼らが下車するタイミングを注意深く見るようにしている。そして、彼らが忘れていきそうな時は、素早く、指差しで落とし物をしていることを教えてあげることにしている。
大抵の人は、寝起きで、下車しなきゃ!落とし物!と脳がパニくるのか、お礼をいわれたことはない。

ちなみに、僕は電車では寝ないようにしている。そのため、隣で寝ている人からは、いつだって寄りかかられる側だ。みんな、疲れているのだなぁと思いながら、肩を貸してあげるようにする。ただしイケメンに限る。

おじさんおばさん、お姉さん、みんなお断り、寄りかかられたら素早く前に上半身のみ動かして、寄りかかってきた人にガクッと不意打ちをくらわせる。ただしイケメンにはしない。

向かいの席から、あの人肩に寄りかかられて可哀想にという目線を送られることもあるが、それに応えるように、僕はちょっと嫌そうな、それでいて平気な顔を装いながら、内心ではイケメンに寄りかかられて喜んでいる。
(決して痴漢や犯罪は犯してないので、勘違いしないでほしい)

しばらくの間、僕は知らないイケメンに肩を貸し、彼の温もりを感じつつ、そして大抵僕より先に降りることになる彼らは、覚醒した瞬間、恥ずかしそうな、申し訳なさそうな、なんともいえない顔を僕にむけ、慌ただしく降車していく姿を見届ける。

そして、僕は今日は良いことをしたなぁと悦に浸りながら、帰路につくのである。

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