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歳を重ねることについて

私は、昔から、
人は苦労して生きぬいて歳をとってゆくのに、
世間では、どうして若い方が良いという風潮があるのだろうと思っていた。

オギャアと産まれた時から、
段々と価値が無くなっていくとは
どうにも納得しがたい。

生きていくのは大変だ。
絶対皆、良い時もあれば、苦しい時もある。

長く生きるということは、
それだけ苦しい時を乗り越えた回数が多い
ということだ。

そうして、1年でも多く生き抜いてこられたなんて
凄いことではないか。

見聞きしたものも、
若かった頃より増えているはずだし、
個人差はあっても、その人なりの知恵だってついてきているはずだ。

私は、年長者を尊敬しろとかいう考えの持ち主では
ない。
年長者も若者も、それぞれに尊重されるべき
だと思う。

ただ、肉体が衰えてゆくというだけで、
バカにされたり、見下されたりするのは、
違う気がする。

私は個人的には、歳上の女性が好きだ。
包容力を感じるからだ。

特におばあさんが好きだ。

優しいおばあさんには、
私にはない、周りへの気遣いや心配りがあって、
側にいると安心するし、

厳しいおばあさんには、
その人の生きてきた美学を感じる。

そんな私の心を代弁してくれるドラマを見つけた。
「その女、ジルバ」である。

このドラマでは、歳はとればとるほど
価値がある、という風に思わせてくれる。

池脇千鶴演じる40歳の独身女性が、
40歳以上のみが働けるバーで働くことに
なる話なのだが、

そこに出てくる草笛光子様が素晴らしい。

そこに出演している誰より美しく見える。

もちろん、草笛さん以外のキャストも素晴らしい。

そして何より、
バーでは、皆が

「40歳なんて若い若い!」

と言うし、

60代から80代の女優さんが、

「人生これからこれから!」

と明るく生き生きとしていて、
池脇千鶴や江口のりこが幼く見えるのだ。

また、60代以上の女優さん、俳優さんの言葉には
説得力があって、上っ面じゃなく、
心に響いた。

私はこのドラマで、草笛光子さんが
大好きになった。

やっぱり、歳をとることは、マイナスではない、
1年1年乗り越えてきた重みは、人生にちゃんと
反映されるし、誇って良いことなんだ!
と思った。

苦しい時があったから、人の痛みが分かる。
苦しい時を乗り越えたから、アドバイスができる。
楽になる考え方や知恵を持っている。


もし、歳をとることに罪悪感や、
悪いイメージのあるアラサー以上の女子達には、
このドラマはオススメである。










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