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石田三成ならできます

2024.02.07

最近、夕飯食べながら
BS11で放送してる「偉人・敗北からの教訓」を見るのにハマってる

偉人たちがおかした「失敗」の背景、原因、その後世の中に与えた影響を読み解いて、私たちの人生の教訓にしていくという趣旨の番組であり
これでもかというくらい私のツボをついてくるという恐ろしい番組でもある

今日見たのは
豊臣秀吉の重臣の一人「石田三成」の回

石田三成といったら私の中では
刀剣乱舞無双の三成と、7年前に滋賀県がYoutubeに投稿した動画の三成
あとは三成のTwitterアカウント
このあたりの印象が強すぎて、日本史界隈ではどんな評価をされてるのかあまりよく知らなかったし
なんとなく「頭がいいけど口下手で誤解されやすい人」ってイメージを持ってた

敗北からの教訓での話を聞く限り
最近は評価が変わってきたみたいだけど、前までは相当な嫌われ者だったんだとか

秀吉の死後勃発した
石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍による天下分け目の関ヶ原の戦いで、敵の東軍より兵の数が多かったにも関わらず
西軍として戦いに参加していた大名たちに裏切られて大敗を喫してしまったんだから、嫌われ者に見えてしまうのも無理はない

番組ではその「関ヶ原での敗北の原因」に焦点が置かれていて、見始めた時と終わった後で三成の印象に変化があった。

見終わった後は
三成は、慕っていた主君の家柄を守り、支え続けるという信念を真っ直ぐに貫き通した人だったんだ、という印象になった


周りの状況がどんどん変化していくなかで一貫して自分の正義を貫くっていうのは
良くもあり悪くもあることだけど
もし自分の近くにこんな人がいたら、私だったらすっごく信頼すると思う

主君の秀吉も、三成のことすごく信頼してたんだろうなぁ
こんなに真っ直ぐに尽くしてくれて、慕ってくれる部下ってなかなかいないだろうから。


だからこそ、言い方はあまり良くないかもしれないけど
石田三成は「豊臣秀吉の家臣」でしかなかったんだろうなとも思った。
豊臣家の家臣でも、秀吉の息子秀頼の家臣でもなく、豊臣秀吉だけの家臣。

秀吉が亡くなった後も秀吉の遺言を一生懸命守って
秀吉が遺した秀頼を一生懸命支え続けた

「秀吉」が遺したものだから。

そんな風に「過去を生き続けている」人が
天下を統一して国を一つにまとめ上げていこうという「未来を生きる覚悟」を持った徳川家康に勝つなんていうのは、無理な話だったんだろうな。

だから、たくさんの西軍の大名も家康率いる東軍に寝返った


でも、私がもし三成の立場だったら
尊敬できて、尽くしたいと思える主君に出会えたこと自体が幸せで
その人のために文字通り命をかけて戦って散っていけたんだから
たくさんの同志に裏切られてしまったけど、戦に負けてしまったけど
悔いのない人生だったと思うとおもう。


番組では、関ヶ原での敗北は
「希望的観測に頼りすぎて、あらゆるリスクを想定していなかった」
「自分の正義は、相手にとっても正義だと信じていた」ことなどが原因と言っていて、これは私にとって立派な教訓になったけど

同時に「信念を貫くことの大切さ」も三成に教わった
大切なのは多分、信念を貫く上でどこに重点を置くかだから
三成の失敗を胸に、私なりの信念の貫き方を見つけて行こう


それにしても三成さん
処刑される直前に差し出された「干し柿」を「体に悪い可能性があるから」と断り
周りの人に「これから処刑される人間が体の心配をするなど…」と言われるも
「大望を持つ者は最後まで己の命を大事にして、本意を達せんとするものだ。」
と言い放ったという逸話を持っていて

痺れた



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