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ドイツ詩を訳してみる

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2021年7月の記事一覧

マイヤー「ローマの噴水」(ドイツ詩を訳してみる 34)

Conrad Ferdinand Meyer, Der römische Brunnen (1882)

噴き上がった水が降りそそぎ
大理石の水盤の縁までひたすと、
水しぶきのヴェールの向こうで
二つめの水盤の底へこぼれ出る。
二つめの水盤も満ちあふれると、
三つめの水盤にうねる水を渡す。
こうしてめいめいが受け取りつつ与え、
流れつつとどまっている。

(山口四郎・檜山哲彦の訳を参考にした。)

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ハイネ「きみはまるで花のように…」(ドイツ詩を訳してみる 33)

Heinrich Heine, Du bist wie eine Blume (1827)

(森泉朋子・山枡信明の訳を参考にした。)

 *

この詩には信じられないほどたくさんの作曲家が曲をつけています。主要なものだけを紹介します。

シューマンによる歌曲[楽譜](1840年、『ミルテの花』第24曲)

フランツ・リストによる歌曲[楽譜](1843年/1849年)

アントン・ルビンシテインに

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