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ドイツ詩を訳してみる

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#メーリケ

ひよこのるる訳詩目録

2018年11月以来発表してきたぼくの訳詩約70編の、作者別の目録です。もし気に入った作品を見つけたら、同じ作者や時代の他の作品も読んでみていただけたらとてもうれしいです。

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作曲家・ミュージシャン別の索引も用意しております。

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以下、作者の生年順に並べています。

Marcus Valerius Martialis/マルクス・ウァレリウス・マルティアリス(ローマ)
c.40-c.

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メーリケ「炎の騎士」(ドイツ詩100選を訳してみる 6)

こんなにも熱のある言葉、そして音楽には、久しぶりにふれたかもしれない。

これまで訳してきた詩はどれも(ゲーテの「魔王」も含めて)、どちらかというと呑気な調子のものだったけれど、今回は全く違う。Querfeldein! Durch Qualm und Schwüle なんて、発音してみただけで迫力がすごくて、どうにかこの感じに日本語で近づけようとがんばった。

1823~24年ごろ、わずか19歳だ

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メーリケ「捨てられた娘」(ドイツ詩100選を訳してみる 3)

前回は語りすぎてしまったが、今回はあくまで詩の翻訳メインで、ちょっとだけコメントをつけるくらいにしてみようと思う。

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メーリケという詩人の名前は知っていたけれど、それほど有名人だとは思っていなかったし、作品を読んだこともなかった。

けれど、統計的に選ばれたというドイツ詩100選の中に、メーリケの詩はなんと8編も収録されている。ゲーテの13編に次いで2位だ。

エドゥアルト・メーリケ(18

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