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#9 【独り言エッセイ】文字を食す。

読む、書く、考える、思考が浮かぶ、想いが浮かぶ、感じる。

文字が好きだ。読むことも、書くことも。紙の本を読むのも好きだし、知らないどこかの誰かが書いたエッセイを読むのも好きだ。真っ白い紙に黒いペンで手紙を書いて誰かに渡すのも好き。

気のせいかはわからないけど、読む量が多い時ほど、頭の中に降ってくる思考の幅やアイデアも多い。文字は、私に、私の思いとか考えを持たせてくれる。自分を等身大で感じられる。

1日中楽しみにしてるとか趣味でもないのに、気がついたらSNSを開いていることがある。どこかの誰かの動画が音楽に合わせて流れているのをひたすら眺めている。そんな時私はきっと、時間が空いて何もしないことを「つまらなく」感じて、その時間と頭の中を何かで埋め尽くしたくて、その一瞬の「楽しさ」に惹かれて、自分で生み出す楽しさを端折って、そこへ行ってしまう。そして途切れない動画や画像を見続けてしばらく時間が経ったのに気がついた後に少し、虚しくなる。

文字は一方で隙間だらけだ。文字の羅列から読み取れることは僅かで、むしろ、書いた人が意図したことや感じていること考えていることは、行間からポロポロとこぼれ落ちている気がする。だからいい。文字は私に考えさせる。今の私が受け止められる範囲で理解させる。だから同じ文章を何度読んでも感じることは違う。後からも、いろんな想いや考えが追ってくる。誰とも比べさせないで私を私でいさせて、たまには背中を押してくれちゃったりもする。もしかしたらマインドフルネスに近いのかもしれないけど、文字を読んでいると、「今」という瞬間とか「自分」という存在をはっきり感じさせてくれちゃったりもする。知らないうちに自分が自分に与えてるプレッシャーとか、期待とか、色々あるけれど、自分を等身大で知って感じて認めておく時間があるのは自分にとって大事なのかもしれない。それがきっと私にとっては、読んで書くことなのかもしれない。

もっと、もっと、もっと、小学生の頃どこにいくにも何冊もの本を離さずに持ち歩いていた時のように、文字でお腹いっぱいにしたら、もっと、もっと、いろんな世界が見られるかもしれない。小学生のころ読んだ、「文学少女シリーズ」に出てくる文学少女の遠子先輩が本のページを食べながら読むように、3食ご飯を食べるように、文字に触れていたい。

明日の朝は何枚かポストカードを書いて国際郵便しようと思う。いつ届くかも分からない、小さなカードの限られたスペースに、黒いペンで文字を書くのが楽しみ。内容とか何よりもそこから私の想いや存在が届いて、何より受け取った友達とか大切な人が「嬉しい」と思う一瞬が生まれればいいなああ。

そんなことを考えている日曜日夜です。こんな独り言ですが、読んでくださった皆さんありがとうございます。皆さんにとって今日もハッピーな1日でありますように♡

月咲


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