見出し画像

映画初心者が観たオススメ映画感想文〜2024年2月編〜

あまり映画に触れてこなかった私が「2024年はたくさん映画を見るぞ!」と意気込み、日々の合間に観た映画の感想を月末に語るnoteです(今月からスタート)

ネタバレしないように書くつもりではいるがネタバレしてたらごめんなさい。

そしてバトンは渡された

私にとってコンプレックスだった部分を、この映画はポジティブに表現をした

離婚とか再婚とかシングルマザーとか、今ではよくある話だけど、私もその事情の一人でもあって、あまり周りに言いふらしたくないし、変に同情もされたくない。
私にとって引っかかる、コンプレックスな部分の一つだった。

しかし、再婚を繰り返し、母が二人、父が三人というイレギュラーなケースの子である優子は、そして親たちもこの状況を「その分の愛情が注がれている」といった。
そんな捉え方が出来るのか、と私は驚いてしまった。

私にとってコンプレックスだった部分を、この映画はポジティブに表現をしたのだ。そして私はそれが素敵な考え方だと思った。

長年のコンプレックスはそんな簡単に考えを改められるものではないけれども、少しだけ愛おしいと思ってもいいかなって思えた映画だった。

セッション

音楽芸術とはプライドの殴り合いなのだ

私は中学から大学までの10年間、吹奏楽をやっていた。

なのでこの映画のいい意味での気持ち悪さが、気持ち悪いほど伝わってくる。一見音楽に脳筋な監督、こんな人現実にいる?って思うかもしれないけれども、音楽監督なんてみんなリアルにこんな感じなのだ。

「怒らないから自信持って吹いてごらん」といった5秒後にミスをしてブチギレられた(経験談)そして公開説教中のあの空気感、何か部活や楽団などを通して音楽をやっていた人ならビシビシ伝わるだろう。

そしてその監督に音楽で殴りかかる主人公。まさに音楽芸術とはプライドの殴り合い、そんな部分がエンタメとして凝縮された映画、音楽をやっていた人こそ見て欲しい映画。少しトラウマも掘り起こされるけど笑

スクールオブロック

なんだか憎めない愛嬌さが凄く愛おしく感じる

音楽続きで2連チャン。とてもハートフルな映画だった。

皮肉でデタラメなロックギターマンの主人公と真面目な生徒たちが音楽を通して交流を深めていく。なんか大人になってから子供たちが頑張っている姿を見ると涙が出てくる。歳かな(まだ24歳)

この映画の肝はキャラクターの立ち方。主人公金のために友人のフリして学校の先生の仕事を引き受けるのに全く授業をする気がない、自己中心的でデタラメなどうしようもないキャラクターなのだが、とにかく愛嬌が凄い

社会人になってヒシヒシと感じるのが、社会って学歴とか仕事の出来より愛嬌が支配する部分が大多数だなってところ(※ひよっこの一意見です)
主人公も出てくる生徒たちも一癖二癖があるのだが、なんだか憎めない愛嬌さが凄く愛おしく感じる作品だ。

映画初心者でも構成が本当に見やすいのでオススメ。

ジョーカー

悪のカリスマとは何か

今月の大目玉、一番衝撃を受けた映画だった。
もう2週したし、解説や考察のブログも見まくったくらいハマっている。

悪のカリスマとは何か。そもそも悪にカリスマもクソもあるのかというところが疑問だが、この映画は見事にその答えを出してくれた。

なんでも結局のところ環境が左右する部分が多い。生まれ持って何不自由なく大切に育てられたやつは自己肯定感も高いハッピー野郎だし、何をやっても不幸が降り注いでしまう環境では人は悪に染まってしまう。ジョーカーは後者なのだが、ハッピーちゃんって呼ばれているのも皮肉だなぁ。

私個人的にブラックコメディがとても大好きだから、とても刺さった。
こういった系統の映画を見たことがない人も見入ってしまう映画だと思う。

あと個人的に映画を見るときはどうしても構成とか脚本とかカメラワークとかに目がいってしまうんだけども、この主人公の俳優さんの演技が凄すぎて感動した。俳優の底力を見せつけられた。私の語彙力では彼の凄さが表現できないのが悔しい。凄かった。

劇場

その人間臭さに目を背けたくなる

演劇に興味があるので、題材が演劇ということで見てみたかった作品。
小説を先に買う予定だったのだが、映画を見つけたのでダウンロード。
この前にジョーカーを見たからこそ、洋画と邦画の違いもヒシヒシと感じた。

個人的な印象だと、邦画のいいところは「小さな日常や人の感情の描き方が凄く丁寧」なところだと思う。

スピード感や構成力、キャラクターのたたせ方は洋画は凄く上手いが、当たり前にそこに転がっている一瞬を凄く丁寧に描いてくれる邦画、どちらも良さがある。

『小説は大説ではない』という話を聞いたことがある。
小さな人間の物語にフューチャーするからこそ読者は感情移入しやすいとのこと。
この映画はまさに、東京だったらどこにでも転がってそうな、ありきたりなようで創作のような、でも確かにどこかには存在するし、自分でも思い当たる節があるような、そんな人間がスクリーンの向こう側に他人事では無いように描かれている。だから刺さるし、時にはその人間臭さに目を背けたくなる。

余談

彼女と彼氏の明るい未来

これは映画ではなく、ドラマだが語りたいので勝手に語る。
元々主人公のAぇ!groupの末澤誠也君を目的に見始めたのだが、もう予告の時点で楽しみで仕方なくて(予告でクラシックを使う映画が大好きマン)ドラマなのに映画のような描き方にワクワクしていた。

初回放送の時は気の合う友人と電話で感想の言い合いしたが、お互い興奮しすぎて多分語れてはいなかったはず笑

もうこれは話すと長くなりそうだから、また別途note書く。
Aぇ!groupが大好きなんだけど、ハマったきっかけがグレショーだったこともあって彼ら全員の演技が本当に大好き。もっとドラマ・映画・舞台で演じている彼らをたくさん見たい。なんなら私が脚本書きたい(?)早くデビューしろください。

あとは呪術廻戦0も見た。これは2回目。
乙骨君が大好き。それ以上に脹相。渋谷事変のアニメもとても良かったよかった〜

そろそろ公開されている映画で観たいの溜まってきているから3月は映画館も行きたいな〜

この記事が参加している募集

おすすめ名作映画

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?