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出版社が求める本ではなく、自分で作りたい本を自分で出版できる時代が来た

 執筆活動をされている方の中には、「いつの日か出版社の方と巡り会うことができ、自分の記事を書籍化してもらうことができたらいいのに」と期待を胸に膨らませている方もいると思います。確かにそれは大きな夢ですね。
 しかし今の時代、出版社に頼らずとも、少しの知識と技術があれば、自分一人で本が作れます。私は現在、それを実践しようとしています。

 ただ、クラウドファンディングが、本の販売場所として適しているかどうかは別の問題です。これについては別途検討したいと思います。

ミスマッチに人生をかける必要はない

 出版社が求める原稿を書き、晴れて採用され本になる。人生の成功事例として華々しいものです。もちろん有名にもなります。書店にあなたのコーナーができるかもしれません。ですがこのような方はごく一部です。なぜでしょうか。

 理由の一つに、ミスマッチが考えられます。わかりやすいように極端な例を挙げてみます。恋愛小説を扱う編集部の人が、AIに関する素晴らしい情報に出会ったとしても、「私の編集部でこれを書籍化しよう」とはなりません。ジャンルが違うのですから対象外です。情報関係を扱っている出版社でないと取り扱ってくれません。ですが、情報関係といっても、メタバースばかり取り扱っているところがAIを扱ってくれるかというとそれも疑問です。AIとメタバースはジャンルが少し異なります。
 どんなに素晴らしい記事を書いたとしても、ミスマッチが起きてしまえば、採用されることはありません。無名の個人が自分の得意な分野の情報を求める出版社と出会うことは本当に難しいことだと思います。

多様化した世の中、色々な意見があっていい

 「ならば、出版社が求めるものを執筆して、ぜひ書籍化してもらおう!」という考えに至るかもしれません。それも一つのアイデアですね。お客様(出版社)のニーズに合わせて製品を作る(原稿を執筆する)のですから、マーケティングの基本的な考え方とも言えます。
 しかし、あなたの本心ではないことを原稿にして楽しいでしょうか。書きながら「私、何やっているんだろう?」という気持ちになるかもしれません。
 世の中は多様化しています。だからさまざまなことを考える人がいていいと思います。出版社が求める本は、大衆が求めるものかもしれません。しかし、あなたの意見に対して、「実は私の中で秘めていた気持ちだけど、私もあなたの意見に賛成」という読者の人もいるでしょう。だから自分の意見は大切にすべきだと思います。
 このように考えていくと、自分で本を作るというのも一つのアイデアだと考えられます。ベストセラー作家を目指すなら、この方法は適していないでしょう。しかし、自分の意見を世の中に主張したいとうなら、これも一つのアイデアではないでしょうか。

本を作れば自分が死んだ後も残る

 自分で作った本は、誰の共感も得ずに、1冊も売れないかもしれません。その可能性もゼロではないです。ですが、この世に本として残すことで、少なくともあなたがこの時代、地球に生きた証になります。
 また、世界には、その人が亡くなってから有名になる作品があります。生きている時は無名かもしれませんが、死後有名になることだってありえます。もちろんその時の収益は本を作ったあなたの手に入りません。ですがご家族はきっと喜ぶでしょう。
 いずれにせよ、あなたの思いついたアイデアは、この地球においての貴重な財産です。出版社に評価されなかったとしても、自信があるなら大切に扱うべきです。

本の作り方

本作りの工程はシンプルです。簡単に解説します。
1)企画・台割作成
2)原稿執筆
3)DTP制作
4)校正&修正&下版
5)印刷会社に提出するデータ作成
6)印刷

「1)企画・台割作成」「2)原稿執筆」「3)DTP制作」は一人で行うことが可能です。原稿執筆とDTPは同時にできるので、工数削減が可能です。「4)校正」は、自分で行ってもいいですし、ご家族やお友達に協力してもらうのもいいでしょう。本の印刷には専用の機械を要します。これは金額も高いし場所も必要ですので、自分の本だけのために買うのは割高です。外注した方がいいでしょう。

 販売については、さまざまな販売形態が考えられます。もちろんご自身で販売することも可能です。

 私自身、現在プロジェクトを進行中ですので、今後も継続して情報配信していくことができればと考えています。お楽しみに。

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