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「ゴジラ−1.0」 祝・日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞!

3月8日に行われた第47回「日本アカデミー賞」において、昨年公開された山崎貴監督の「ゴジラ−1.0」が最優秀作品賞など8冠を達成しました🎊
「シン・ゴジラ」に続く快挙で、今年1954年の第一作目公開から70周年を迎える記念すべき年に最高のニュースが舞い込んできましたね。
個人的には80年代前半のゴジラもウルトラマンもいなかった時代に生まれ、青春時代を怪獣特撮氷河期で過ごした者としては感慨深いです……。
今回は昨日今日考えていた事を、文章にしましたのでお付き合いください。

「ゴジラ−1.0」 ここに注目

本作は戦後、敗戦の焼け野原から復興し始めた日本をゴジラが襲うという聞くだけで絶望しかない物語です。
それを最初に聞いた時に思ったのは、「どうやってゴジラを倒すの?」です。
通常、現代が舞台であれば兵器もあり、科学も発展しているため倒し方のバリエーションはあるでしょう。
実際「シン・ゴジラ」は、ここでは到底説明出来ない理屈で弱点を見つけて科学の力でゴジラを倒しました。
またSF的な要素も加味すれば平成VSシリーズのようにメカゴジラやモゲラ、スーパーXのような超兵器の開発も可能です。
しかし本作の場合は敗戦後、軍隊は壊滅し、アメリカに兵器も没収され、時代的に今程科学も発展していないなど、ゴジラに勝てる要素が何一つ思いつきませんでした。
しかしそこはさすがの山崎貴監督……どう倒したかは是非劇場、もしくは5月1日発売のDVDでご確認ください。

オワコンから復活

冒頭で「怪獣特撮氷河期」という言葉を使いましたが、具体的には2000年代中盤から2010年代中盤の約10年間を指します。
テレビではウルトラマンや仮面ライダー、スーパー戦隊は放送されていましたが、ゴジラは2004年の「ゴジラ ファイナルウォーズ」、ガメラも2006年の「小さき勇者たち ガメラ」を最後にスクリーンから姿を消していました。
世間的にはいわゆる「オワコン」的な扱いで、僕らのようなファン以外は存在すら忘れていたのではないかと思う程にゴジラのゴの字も聞かない時代でした。
今思うと、その頃は自分もゴジラや特撮から心が離れていたかもしれません。
そんな時代に終止符を打ったのは言わずもがな2016年の「シン・ゴジラ」でした。
総監督が「エヴァンゲリオン」の庵野秀明というネームバリューはもちろん、作品自体の面白さもあって興行収入82億円の大ヒット、何よりも普段ゴジラを観ないであろう層の観客を劇場に呼び込んだ事が、後の特撮史に残る大きな功績であった事は明らかです。
またそれを一時のブームに終わらせるのではなく、アニメやハリウッド、「怪獣人形劇 ゴジばん」や「ちびゴジラ」など様々なアプローチで世間にアピールしながら継続させ、満を持して「ゴジラ−1.0」を放った東宝の本気度に感服です。

これからの展開

これで世間に「ゴジラ」というコンテンツの面白さや素晴らしさを浸透させる事は出来ました。
大事なのは今後の展開です。
正直、「シン・ゴジラ」と「ゴジラ−1.0」でハードルがだいぶ上がりました。
庵野秀明、山崎貴と来て次は?
日本にはまだまだ天才的なクリエイターはたくさんいますし、これからも出てくるでしょう。
次は想像も出来ませんが、楽しみしかありません。
欲を言えば「ゴジラ対人類」が続いているので、そろそろモスラやキングギドラなど敵怪獣とのバトルも観たいなぁと思う今日この頃です。


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