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【日記】春眠暁を覚えず

最近どうも眠りが浅いようで、朝ずるずると惰眠を貪ってしまう。春眠暁を覚えずとは、まさにこのこと。寝ても寝ても眠い。

そういや新年度が始まって一週間ほどのこの時期、ぼちぼち疲れや慣れから居眠りをしだす子たちがいたなあなんて思い出す。

一年生はまだまだ、緊張が見えるのよね。
問題は二年と三年。何となく見知った友人もいるクラス、気疲れもあってそれでも起きていなくてはと気を張って…。

あたたかい教室の中、お経みたいに聞こえる先生の声と、ゆるく流れる午後の時間。そんなのもう寝てしまうに決まっている!

わかるよぉ、その気持ち…とはなりながら、まさか寝かしつけるわけにはいかないので、「はいこら起きろー!」を繰り返す日々。

ちょっと手繰るだけで、これだけ鮮やかな記憶がすぐに出る。本当に、ありがたい限りだ。


春先は、ふとしたときに思い出に色が戻る。

教え子から不意に連絡がきて、いろいろ話を聞くと教員になったのだとか。

あの春、堂々と机に突っ伏して居眠りをしていた子が、今や教壇に立っているというこの言葉にできない感動…!

ちょっとくらい、サボり方やふざけ方を知っている人のほうが、生徒に寄り添える先生になれると思うので、ある意味ちょうどよかったねえ?なんて笑う。

みんな、大人になっていく。

みんなそれぞれの人生を歩んでいる。

高校生の頃のように、毎日見て毎日話すなんてことは、きっとこの先ももうない。

けれども、ふとしたタイミングで触れ合う点と点が、思い出として、そして経験として私たちの間にはある。

たまらない〜!ありがたい〜!

そんなことを思いながら、桜の咲き始めた公園の横をてくてくと歩いて買い物に行った。

そしてふわふわした、まあるい春キャベツをご機嫌で買って帰ってきた。

相変わらず眠いけれど、良い一日だった!

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