見出し画像

言葉がけの大切さがわかる本「結晶物語」

20年ほど前にいただいた本「結晶物語 水が教えてくれたこと」を最近読み返している。


これを読むと
自分や、周りにかける言葉に気をつけようって毎回思う。

水に言葉を見せたらどうなるか?という実験結果が沢山載っている。

2つのガラスの瓶に水を入れて、1つは「ありがとう」と書いてある紙を瓶に貼る。
もう1つの瓶には「ばかやろう」と書いた紙を貼る。
するとどうなるか。

言葉によって結晶が変わる。

「ありがとう」を見せた方の水は、形がきれいに整った結晶になって、凛としてシャキーンとしているように見える。

一方「ばかやろう」の文字を見せた水は、こなごなにくずれて結晶がわからない。

他には、
「ムカつく」
「しなさい」「しようね」
「ダメだよ」「よくできたね」
「きれいだよ」
「かわいいね」
などなど
言葉によって様々な結晶がつくられる。そんな写真がたくさん載っている。

音楽を聴かせても形を変える。音の影響もすごい。ってゆーか言葉も音だ。

否定的な言葉、抑圧的な言葉をかけた結晶は見ててゾッとする。きれいな六角形にならない。真ん中にぽかんと穴があいたり、どろどろになったり、くだけたり。

私たちの体は70%が水でできているという。言葉は目に見えないけれど、言葉によって私たちも大きな影響を受けているのが一目瞭然だ。

この本を読んで毎回思うのは
普段、周りや子供や自分にどんな言葉をかけているだろうか?と。

自分にダメ出ししていないか?
否定的な言葉をかけていないか?

子供にどんな言葉をかけている?
子供が萎縮してしまうようなことは言っていないだろうか?
感謝を伝えているだろうか?
愛のある言葉をかけているだろうか。
否定的なことは言っていないだろうか。と。

どんな環境に身を置くかってすごく大事で、自分も周りからすると環境の一部だ。
相手にとって私はいい環境でいれてるだろうか。と考えてしまう。

最近疲れている気がするから、不機嫌になるんじゃなくて「今日はもう休むね」って言葉で伝えて、お願いできることは頼んで、早めに寝るとかした方がいいなって思う。話がそれてしまったが。

結晶の写真を見ると、「かわいいね」「きれいだよ」って声をかけるとこんなキレイな形になるんだ。って嬉しくなる。愛おしくすら感じる。

この様々な実験からわかったことの一つに、
完了形でやさしくほめてあげる言葉をみせると、水は美しい結晶をつくる。

「完了形で」というのがポイント。

例えば、「きれいになってね」よりも「きれいだよ」の方が美しい結晶をつくるということ。
「きれいになってね」の方は、少し萎縮しているように見える。プレッシャーなのかな。

以前、なんの本か忘れちゃったけど
目の前の人に、こうなってほしいって伝えるんじゃなくて
「もう、そうなっている前提で話しかけると、そのようになっていく」と。

例えば、「優しくなってよ」って言うよりも
「優しいね」って言うと、そうなっていく性質が人にはあるってこと。

水の結晶を見ると納得する。

この本に載っている結晶で一番感動したのは
「愛・感謝」の言葉を見せた水。

美しくてやわらかくて、暖かい。そんな結晶。
すごくキレイで泣いてまうわ。

愛や、感謝の言葉を自分にも周りにもかけてあげれば、自然とその人が持っている輝きが発揮できるようになるのではないか、と思った。

みんなに読んでほしい、見て欲しい本です。


この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?