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子どもにジェンダー差を意識させないために親としてできること #EduCari vol6 振り返り

こんにちは、まめです。

「ワークもライフも自分らしく楽しむ&楽しめる環境を作る」と言う個人ミッションを掲げ、デジタル系制作会社で人事をしながら、”親目線で子育てと教育の未来を考える”EduCari主催をしています。

EduCariは、デンマークに住んでいた時に感じたこと、得たものをいつか日本に還元したいと思っていたところ、昨年まで子連れでデンマーク留学をされていたコエリさんと意気投合し、ふたりで2020年7月からスタートしました。

今までの活動についてnoteでは、コエリさんを中心に下記の note マガジンで発信してきましたが、アウトプット恐怖症を克服すべく私まめもnoteを開始しました〜〜〜。


Ep.10 はジェンダーをテーマにしたイベントレポ

そんなまめが担当する今回は、#EduCari のポッドキャスト「EduCari Voice Ep10」のご紹介です。今回は、4月24日に実施した第6回イベント「子どもにジェンダー差を意識させないために親としてできること」の振り返トークをしました。


ご縁がつながった開催背景

今回はジェンダーをテーマにしていますが、そもそも2021年取りあげたいテーマとしていましたが、大きなきっかけは2月にあった森会長の女性蔑視発言です。

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処遇検討を求める署名には15万人の声が集まりましがが、その発起人の一人がEduCari第4回のイベントのゲストに出ていただいたNO YOUTH NO JAPAN代表の能條さんだったこともあり、とても身近な問題として捉えていました。

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そして、デンマークで男女平等の世界を目にしてきた私たちは、日本で子育てをする親として、子どもにはジェンダー差を意識させたり、固定概念に染まることで将来の可能性を狭めて欲しくない、「親として大人として何ができるか」を考えたいと思っていました。

そんな想いをFBに投げかけたところ、想像以上の反応が!

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イベントを実現させたいと思っていたところ、以前EduCariイベントに参加いただいた E-Project 2021 の実行委員のメンバーのかたが、公式イベントとして招待くださり、ご縁に感謝して実施にいたりました。

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また、「“性”と“生”の多様性」を祝福するイベント「東京レインボープライド2021」を虹色に染め上げる「レインボーウィーク」のイベントとしても出展しました。


実は道半ば?デンマークの現状をゲストに聞きました

ゲストには、デンマーク在住・現地で図書館司書として働く傍、デンマーク社会における子育てやフェミニズムについて発信・記事執筆もされている、さわひろあやさんをお迎えしました。

デンマークや北欧というと、男女平等の先進国というイメージがあり、私も実際現地にいた時は、実感する場面も多くありましたが、最新のジェンダーギャップ指数のデンマークの順位を見ると北欧の中では最下位の29位となっています。

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さわひろさんは、ジェンダー平等について現地で子育て・仕事をしながら感じられていることを多く発信していらっしゃり、ハフポストに寄稿された「ジェンダー平等ランキング北欧最下位のデンマーク。その歴史と変容」の記事も大きな話題となりました。

実は道半ばのデンマークの現状を起点に、日本のこれからについて語り合えたらと思いお声がけしました。

さわひろ あや – Aya Sawahiro
大学でデンマーク語と教育学を学び、社会人を経て2003年からデンマーク・コペ ンハーゲン在住。2児の子育てをしながらデンマークで図書館司書の資格を取得 し、公共・学校図書館で8年勤務。ハフポスト日本版にて、デンマークの社会、 子育て、フェミニズム、民主主義についての記事を寄稿中。その他デンマークに 関する記事を他メディアにも執筆。
ハフポスト日本版:https://www.huffingtonpost.jp/author/aya-sawahiro Twitter: https://twitter.com/sawaguricph

イベント概要

イベントではまず、コエリとまめのデンマークでのジェンダー衝撃体験や、事前に集めたアンケートの結果を共有したあと、さわひろさんよりデンマーク現地のレポートを発表をしていただき、参加者の皆さんと対話タイムを設けました。

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今回嬉しかったのが参加者の多様性です。過去のEduCariイベントと比べると珍しく学生の方が多く参加してくれていただき、10代から70代まで幅広い年代の方に集まっていただきました!!

そんな皆さんと実施したイベント終了後、興奮冷めならないうちに主催者二人で振り返りトークを収録しました。参加いただけなかった方も、こちらよりお聞きいただけると嬉しいです。

前回のEp9の要約をnoteに公開したところ、音声メディアも良いけれどテキストの方が読む時間が取りやすい!と言う声を多数いただきましたので、今回も文章化してみました。音声orテキストご都合の良い方を選んでいただけると嬉しいです!

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ポッドキャスト内容の要約書き起こし

(注) 一部、読みやすさを優先して、書き言葉用に表現を変えている部分があります。

コエリ:こんなにジェンダーについて考えること今までなかったですね。

まめ:私は昔から意識してきたつもりでしたが、今回告知文を書いてみると、バイアス入った言葉だったり言い回しを使いそうになっていることに気づいて、まだまだなと思いました。

コエリ:参加者の方から「グレーを許容する」と言う感想がありましたが、白か黒かは決められない。と言う状態を認めて、グレイの中で自分の言いたいことやりたいこと、セクシャリティーや何なりをちゃんと表現できるような言える場を周りに作っていくことが、自分を含めて家族や周囲にジェンダーの意識を高めていく波及効果を作っていくのかと思いました。

まめ:ゲストのさわぐりさんから、デンマークのジェンダーの問題について話していただきましたが、現地に住んでいる方の等身大のお話として今のデンマークを話していただいたので、グレーの部分もデンマーク自身もあって、問題もまだまだある、いろんな意見がある、と話しをしていただいたのが、参加者の皆さんにとっては良い意見が聞けたと言う感想が多かったですね。

コエリ:デンマークでもいまだに、「女は男が働いている間、家庭で子どもと過ごしたいのが生まれついた仕組みだ(2016) 」と政治家が発言してしまうと聞いて、デンマークでも?! と驚きましたね。北欧の中では政治家の女性比率は高くないとは言いますが、首相は女性が務めているなど、そう言う発言に対して、それは違う、良くないと連帯感を持って戦っていたり、発言しやすい場づくりを粛々と耕してきた感じがしますよね。

まめ:耕すっていい表現ですね。

コエリ:自分の価値観がカッチコチに固まっていたとしていても、少しずつ耕して柔くして、新しい自分の中に今までなかった考えを柔軟に吸収するための土壌を作っていくのが大事ではと思いました。

10~70代の参加者の皆さんとの会話で気づいたこと

コエリ:今回のイベント過去のEduCariイベントと比べると珍しく学生の方が多く参加してくれて驚きましたよね。対話セッションで同じグループになった学生さんが「バイアスにまみれている自分に気づくことが大事だ」と言っていて、確かにとすごく学びました。

まめ:認めて、そこからどうすれば良いかとと考えることが大切ですね。
私の参加したグループでは、教育現場でジェンダーについて教えていらっしゃる方がいたのですが、おもちゃのチラシが男の子用・女の子用とは書いていなくても色やモデルで分けてわかるようにかいていたり、鬼滅の刃でも”長男だから”と主人公が言っているのを子どもたちが夢中になって読んでいるなど、いたるところでジェンダーバイアスを刷り込まれる事例をお話してもらいました。

それに対して学生さんは、「漫画はストーリーとして読んでいるから違和感がないけれど、自分に言われたら嫌だな」と言う感想を言っていて、世の中にすでに沢山ジェンダーバイアスがあると言うこと、染み込まされていることを認識するのが第一弾。

ジェンダーって炎上、感情的になる会話になりがちですが、それは悪いことではなくて、バイアスが当たり前があるからこそ、意識して発言してかないといけない問題でもある。と言う認識にもなりました。

コエリ:さわぐりさんも、正解がないからこそ、違う考えかたや価値観が”ある”ことを合意ができなかったとしても、そこにあることを認めるところから始めると言う話をされてて、”認める柔軟性”というのは持ち続けていたいなと感じました。日本でも認めることができない場合が多くあって衝突してしまうけど、みんなが合意できていなくても認めることさえできていたら、そこからやっと話し合いや、お互い理解するための畑の耕しが始まるんじゃないかと。

親として、大人として子どもに対してできること

まめ:子どもに対しても、こういう考えをしなさいというのは、それはそれでバイアスをかけることになってしまいますよね。では、デンマークではどう教育しているのかと言う質問に対して、「自分の意見を言えるようになることを大事としている」とさわぐりさんからあって、過去のEduCariのイベントでも「自分の意見をいえるようになる」は何度も出てきていて、ここでも出るんだと驚きました。ジェンダーに限らず子どもと、これについてどう思うのかと会話を重ねることができること考えました。

コエリ:あと、自分の意見が言えるようになると、周りも話せるようになる。そうすると、いろんな意見があると言うことを知ることができて、やっと対話になる。みんながみんな意見が言えるようになるのが大事って改めて思いました。

まめ:若い世代が参加してくれたのも、ジェンダーの問題は、こやってバトンが次の世代へ繋がっていくんだなと思いました。

コエリ:本当に楽しい、濃い会でした!

以上


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