見出し画像

神様?のおはなし⑩

↓シリーズはこちらから


大学の入学式は初めてのスーツを着て、窮屈である。
大学生活も高校生のときと同じように友達ができるか不安だった。勇気を出して話しかけてみると案外簡単に友人はできるのだった。

大学生の数ヶ月、慣れるまでは忙しく大変だった。
自分のカリキュラムを組んだりと楽しいけど、管理することが多い。
講義の時間も、今までより長い。
しかし、自分のやりたいと思ったことを学ぶのは楽しくて苦ではなかったと思う。

慣れてきたと思う頃に高校から付き合っていた恋人とは別れた。些細な事で喧嘩してしまい本当に連絡を取らなくなった。
会うことが減っていたのでしょうがなかったと思う。

毎日合っていた頃と違って、関係を続ける事が難しいのだなと思った。
当時は悲しくて、もう恋愛なんてできないと思った。

しかし、人間はよくできている。
時間が経つと、悲しかった、好きだった感情も薄れていく。

それから数人と付き合ったけど長くは続かなかった。
告白したり、されたりと色々あったが、一生連れ添うことを考えるのではなく、付き合うこと自体を楽しんでいたように思う。
周りもそうだったので、そんなものかなと思いつつも自由に楽しんでいた。
卒業まで続くような恋人はできなかったなあ。
四年生になると就活や卒論も忙しくなって、自分のことで精一杯になった。

サークルにも入って楽しく過ごしていた。
バイトも辛くない程度にしていた。
接客や軽作業など何個か経験して、いい経験になったと思う。

悩みはあった気がするけど、そこまで悩まず友人と楽しく過ごしていたなというのが大学生活の印象だと思う。

単位は少し落としつつもあるけれど、卒業できるほどではあった。
4年間は楽しく、ただただ自分らしく過ごしていた。

就活も苦労はするのだが、無事に一社決まり、そこに就職することとなる。
両親も無事就職できたことに喜んでいた。

あっという間に4年間が過ぎ、卒業となる。
もう社会人となってしまい、自由じゃなくなることへの落胆が襲いかかる。

年々時間が短く感じるようになった気がする。

なぜなのだろう?

この記事が参加している募集

SF小説が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?