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再会と別れの宿でday23サンマーティンデルカミーノ~アストルガ(+23Km/508Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

「カミーノ(サンティアゴの巡礼)では奇跡が起こる」と言われますが、この日がそんな日でした。

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

目的の町につき、まずビールを一杯飲んでいると、すっかり仲良しになったスンジュが近くを通っているのが見えます。声をかけてまたビールを発注し、お通しの「パンコントマテがうまい!」と盛り上がります。

それからアルベルゲ(巡礼者用宿)に向かうとそこにはアルフォンソとルミが。彼らは巡礼の10日目くらいに出会った人たちで、今回の巡礼で初めてちゃんと話をしてくれた人たち。ここであったのが5,6日ぶりで、さらに聞いてみればルミはこの日を最後に巡礼を離脱するといいます。(特にヨーロッパの人は何回かに分けて巡礼する人も多い)結果として会わなくなった人はたくさんいるものの、その人達よりも関係は深かったし、また別れが明示されたことで、この旅で初めての切ない気持ちを覚えます。

その後、買い物に出てからアルベルゲに戻ると今度はマンシージャでお会いした日本人のHさんと、そのときはお会いできなかったKさんがいらっしゃいます。聞けば、アルベルゲも同じと言うことでいっしょにアルベルゲに行くと部屋も同じ、さらにルミとアルフォンソも同じ部屋と言うことで、7人部屋でそのうちの4人が知り合いという奇跡。

アルフォンソとルミとは、夕飯後に合流して1時間ほど話す。「ところで、Kenはいくつなの?」と聞かれ「47」と答えると「え、そんななの?息子くらいかと思ってた。」というルミはたしか55歳くらい。

そんな話をしながら、最後の最後で再会できたことを喜び、また別れを悲しむのでした。


2022年9月10日のメモ

  • 天気が良すぎてPhotoshopで作ったみたいな空だ。

  • ちなみに3週間強で雨に降られたのは計60分くらいしかない。

  • 久々に平らでない道。求めてたのはこれこれ。

  • 道中、ラーメン好きのアメリカ人と再会し、街で仲良しの韓国青年スンジュと会い、宿で1週間ぶりにルミ&アルフォンソと再会する。さらに日本人お二方とも。出会いの街アストルガ。(見物があるからみんな寄るが、そこまで街が大きくないからと思われる。にしても、7人部屋で4人が知ってる人とは驚き)

  • ガウディの建物はまぁまぁ。素晴らしいのだが「ガウディのあの感じ」は、まだない。

  • ししとうとイカのコーラ&醤油煮込み(自作)がうますぎてワシが優勝。

  • そしてルミは明日が今回の最終日で、帰るという。よくぞここで会えた。


カフェコンレチェとクロワッサンでスタート。
例によってまだ陽はのぼらず。それにしても良いアルベルゲ(巡礼者用宿)だった。
朝の田舎町。
さて、だんだんと陽が出てきました。
このときは全身黒のノースフェイスの素敵なおじさんが一緒だった。
カスティージャ・イ・レオン州なのだが、どうも仲が悪いらしく、道中、このようにカスティージャが消されている看板をよく見た。
こういう「働く車」が萌える。
素晴らしい天気。赤い建物とのコントラストがとても良い。
バルでトイレを借りる。おいしそうなパンやらタパスだったが、朝ご飯を食べてた直後で入らず。
このバルでは数日前にあったラーメン好きな元アメリカ軍人と再会。
すごいペースで歩いていたようだが、レオンで歩けなくなり何日か休んだという。
ながーい橋で有名なオスピタル・デ・オルビゴ。
オスピタルは病院の意味で、巡礼者のための病院から始まった町と思われる。
実際、長い。
韓国人の観光客(影)がわちゃわちゃしてて微笑ましかった。
ネギか?
オスピタルを出て、荒涼としたゾーンに入っていく。
前に写真をとった「働く車」に抜かれる。
Photoshopブルーと呼ぼう。
次の町ではお犬様がお出迎え。
変なのにも歓待される。
お犬様はしばし並走してくれた。
この起伏を待っていた。
小さい町のわりにけっこう大きな教会。
中も荘厳。
30年くらい前の日産の車でスペインでデザインされたもの。
日本ではもう何年も前から見かけないが、こちらでは結構走ってた。
それにしても青い。
また、あの変なやつ登場。
このおばちゃん達はTシャツの背中に
「サンジャン・ピエ・ド・ポー〜ブルゴス」
「ブルゴス〜ポンフェラーダ」
と、書いてあり、3回に分けて歩くつもりらしい。
麦が色づく季節だったらものすごい景色だろう。
途中の販売店の看板?
地元のじいちゃんと思われるが、手にいっぱいの花束を握りしめてた。
働く車萌え
ここまでくれば目的地まではもう少し。
改めてみると大聖堂が小さく見える。
アストルガの手前名物、水を飲むおじさん。
横の蛇口をひねると、彼も水を飲める。
いよいよ近づく。
面白い形の陸橋。バリアフリーというか、馬でも渡れる。
(カミーノは馬でやる人もいる)
廃線。
町の広場。結構大きな町だ。
これのために歩いてる。
パンコントマテがやたらうまかったのと、おじさんが絶妙な所に座るから超でかいリュックをしょってるようにみえる。
大聖堂では結婚式をやってた。
この2人が主役なのかな。
と、思ってたらアルフォンソとルミがやってきた。
空と大聖堂。
ナイスなキッチン。
くつろぎのスペースもある。
洗濯場の洗濯ばさみ入れがかわいい。
みんな、こんな感じで洗濯物を干す。
僕にとっての奇跡の宿Javier。
古いベンツも現役。
これが先ほどのでかいリュック。背負える大きさではない。


ガウディ作の建物へ。
レオンの建物と同じような鉄の意匠。
まだまだあのガウディのウネウネ感はない。
ヴォールトの使い方が独特な気はする。
全体的に構造は似ている。当たり前か。
食堂は一番いい場所に。
ガウディ建築とステンドグラスの組み合わせに心躍ったり。
そんな感じで終了。さすがに午後になると雲も出る。
これが奇跡のアルベルゲ
この日は自炊。パドロンというなのシシトウとピーマンの間みたいなやつ。
Kさんが食事に誘ってくれたのだが、すでに材料を買ってしまっていてお断りしたのは申し訳なかった。
パドロンは次の日まで持ち越しても良かったのだが、このイカはこの日のうちに食べないと。
パドロンとイカのコーラ醤油煮。
我ながらすばらしくおいしい。
さらにエスビーのたらこパスタの素でたらこパスタ。
至福のときである。
このアルベルゲはだいぶ古いとみえ、ギシギシと音がすごい。
しかし、歴史のあるところに泊まるという満足感と、
知り合いに囲まれている安堵感、そして高揚感。
アルフォンソとルミと最後の夜。
笑いが不自然すぎる。。。
ガウディの建物と大聖堂。この画角の写真もよく見る。
1時間ほど話して解散。
23日目、終了。

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