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フレスコボールジャパンオープン2018

私にとって3回目のジャパンオープンが終わりました。

気持ちの整理も兼ねて、書いておこうと思います。


まずはミックス(男女混合部門)について。

最初は、ミックスで1位を狙おうという気持ちしかなかったけど、練習しているうちに、どんどん上を目指したくなり。
過去、12分以上のラリーをしたこともある2人だったので、総合優勝も夢ではないと思い、目標になりました。

何より、いろんな思いを抱えてぎりぎりのところで踏ん張っているペアの気持ちに応えたかった。

本番では、1球目から1分半をこえるビッグラリーができました。
ブラジルから来た3人も真剣に見ていてくれて、うれしかった。


私はプレーが淡々としていて、地味なので笑、その分、圧倒的な安定感でじわじわと会場を沸かせたいと思っていて。
それができた1球目で、すごく達成感がありました。

結果として、総合優勝までは行けなかったけど、903点でミックス優勝(総合4位)。
7月のミウラカップで出したミックス最高点を120点以上更新しての優勝でした。

同時に、まだまだ点数は出せるなと。

周りから見れば、とんでもない点数をたたき出した、という印象かもしれないけど、私としてはすごく伸びしろを感じるラリーでした。

去年、今年とミックスでペアを変え続け、6人と組んできた浮気性な私ですが笑、今は「このペアでもう1回出たい」と素直に思えています。



そして、女子ペア。

過去2年、女子部門で優勝して迎えた今年。
今年は、ランキング上位4人が日本代表になるということで、みんなの本気度もレベルも一気にあがりました。

本当にいろんなことがありました。


私は、フレスコクイーンと呼んでもらったりして、今回も3連覇がかかった大会ではありました。

ただ、出場3大会、全部ペアは違う。
なので、「このペアで出る、はじめてのジャパンオープン」という気持ちでした。

周りの人は、私の3連覇がどうなるのかとかが気になったかもしれないけど、今回は正直それよりは、今年1年のパートナーと最後までやりきるということを考えていました。

無敗だった私とペアを組んでくれるだけで、相当なプレッシャーだったはずなので。

そこに感謝の気持ちを持って、自分たちが出したオダイバカップの記録を超える800点を目標に練習してきました。


結果は、届きませんでした。

でも、今できることはやれたと思ってます。


私たちはいわゆる「ペア愛」とか、ストーリーを感じさせるようなペアではなかったと思います。

でも、きちんと結果を出せるペア。

仲がいいとか相性が合うとか、そういうことももちろん大事だけど、”結果を出すためのコミュニケーション”をしっかり取れるペアだったことが、私にとってたくさん救われた部分でした。

だからこそ、私も、王者としてのプライドを持って大会に臨むことができました。

この1年のパートナーとして選んだことに、後悔はひとつも感じてないです。



今回は女子ペアが9組出場という、過去最高の出場数でした。

少しずつ女子が増えてきたこと、とてもうれしいです。
ブラジルから来たシルビアやカミーラも、女子が増えたことを本当に喜んでくれていました。

その中で自分が、みんなの見本というか、目標としてもらえること、すごくありがたいし光栄です。


そう思いながらも、やっぱり、プレッシャーや孤独や寂しさを感じることの多い1年だったなとも思います。


自分が達成してきた記録とはいえ、それが大きくなりすぎて…。

いろんなことが重なって、つぶれそうにもなりました。

とてもポーカーフェイスではいられない時期がありました。


でも、そういうときに、そばにいてくれた人がいた。

そのおかげで、最後まで大会に出ることができたし、フレスコボールを好きなままでいられました。



今年、連勝記録は途絶えました。

でも、個人として2年間、ペアを変えながら、女子では3人とトップに立てた。
これはなかなかできないことだなと思うし、自信にして、これからも女子のレベルを引っ張っていく気持ちでいます。


12月には日本代表として、ブラジルに行きます。
これは、去年の年末にはひとりで決意していたこと。
それが実現できそうで、本当にうれしいです。

年間女子ランキング1位としての自覚と覚悟を持って、行ってきます。

まだまだ私の1年は終わってないし、その先も当分、フレスコボール人生は続きそうです。


今後も、みんなで、フレスコボールを盛り上げていきたい。

そのために、自分が貢献できるところでがんばっていこうと思います。


あ、あと、当日会場にいた方に。
表彰式後にあふれ出したのは、悔しさではなく、安堵の涙でした。
それだけは、知っておいてほしいなと。

応援してくれた方、プレーを見ていてくれた方、ありがとうございました!

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