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降って湧いたお役目2話【第1話 手芸店編】(2018年49歳) 余談

こちらは本エピソードの余談です。ちょっと長いので分けてUPします。
本エピソードは、前回をご覧くださいませ👇

余談その1

お会計の際に知ったのだが、おじさまは店主さんであった。
他にも店長さん(ご年配の女性)がいらっしゃり、交代で勤務されているとのことであった。

余談その2

おじさまが突如語られた「手芸店を始められた理由」。それはご自身の夢を叶えるためであった。その夢とは、なんと「会計士となり独立する」こと。

「会計士になりたいから、その勉強代や独立資金を貯めるためだけ(←強調)に、始めたんですよ」「手芸には何の思い入れもないし(←やっぱり!)、会計士の勉強と両立出来そうだからだからやっているんですよ」
とキッパリ。
更には、「店長が体力的にしんどくなって辞めたいと言ったら、その時はお店をたたむ予定です」と、聞いちゃいけないような本音まであっさりと宣言されたのであった(←私困惑)。

余談その3

手芸に興味は無くとも、商材を売るための努力は惜しまない、凝り性な店主さん。
前職で得たCAD技術(パソコン用の設計図支援ソフト)を駆使して、「オリジナルかごバッグ」などの編み図(製図)を作成。
更には、そのサンプルを店主さん自らハンドメイドされているとのこと!

「すごいですね!」と仰天する私に、店主さんは店内のパソコンで設計図を見せて下さった。
それがまた、ものすごく緻密!緻密すぎて、素人には何が何だかさっぱり分からない。けど、それを元に作られたサンプルは素晴らしいのなんの!

そのセンスと技術は、デパートに置いてあっても違和感がないほど。
失礼ながら、理系風眼鏡キラリンおじさまがつくられたとは到底思えない。
「サンプル自体も結構人気あるんですよ!販売していないのかと、よく問い合わせを受けます」
とおじさま。渋々やっておられるようだが、何だか楽しそうであった(もしかしたらツンデレ😅?)。

余談その4

ちなみに話題は、おじさまの経歴にまで及んだのだが、すごかった。切れ者の実力者であった。
そして、イメージどおりバリバリの理系であったことも判明。
いやはや、地元に、しかも小さな手芸店にこのような方がいらっしゃったとは驚きだ。
世の中には色んな方がいて、色んな生き方があって、色んな働き方があるものなのだ。
そんな見聞の広がりを「ボタン1個」が与えてくれた、有意義な1日であった。