見出し画像

急がば回れ、青森の1コマ。 【きっぷ1枚で日本横断:#6】

日本横断6日目、弘前市内から。

おはようございます。現在時刻は朝7時前、宿泊していたホテルから弘前城公園に向けて移動中です。本日は、朝から晩までずーっと青森。夜には秋田にたどり着きますが、青森メインの1日です。

朝の弘前を歩く

和テイストのスタバを楽しむ

さて、なぜこんなに朝早くからホテルを出て移動しているかというと、朝出る列車へ間に合う様に弘前城公園のスタバへ行ってみたいからです。朝から雲1つ無く、暑くて仕方ありませんが、弘前城を目指して歩いていきます。結構遠かったですが、20分強歩いたらスタバに到着です。

おぉ、これだ。

321店舗目 弘前公園前店 #1302

こちらのお店、リージョナルランドマークストアというのに指定されておりまして、内装がこだわり抜かれていました。朝早かったのでお客さんも比較的少なく、とても過ごしやすいスタバでした。行くのはちょっと大変ですが、弘前を訪れられそうな機会があれば、ぜひ時間を取って立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

入り口からもうおしゃれ
あまりにも暑くてフラペチーノで自らを冷却する、というお決まりの流れ。

スタバでほっと一息ついたところで、向かいにある弘前城を見にいきましょう。

風光明媚な弘前のシンボルへ

弘前城は、スタバの道路を挟んだすぐ向かいにあります。ホテルに戻りがてら、周辺を散策しましょう。

城下の公園から風光明媚で、目の保養になります。ただ、残念なことに天守周辺は工事中。時間もありませんし、何より暑くて仕方ないので、急ぎ足でホテルに戻って、身支度の後弘前駅へ戻りましょう。弘前駅から、分岐駅である川部駅というところまで2駅戻りつつ、そのまま日本横断の旅路へ復帰します。

また来ます

五所川原をじっくりと

灼熱の朝食と冷涼な昼食

弘前駅から乗り込むのは、手前の川部駅で分岐してきた五能線の観光列車、リゾートしらかみ号です。こちらに乗って、まずは五所川原駅を目指します。

弘前駅8:48発 五能線 快速リゾートしらかみ2号 深浦行き(8522D)

さて、本来こちらのリゾートしらかみ号は秋田駅まで行くのですが、先日の豪雨災害の影響で一部が代行バスでの運行となっており、すべて途中の深浦駅止まりです。それでも、秋田駅での新幹線の接続が可能な2号列車は大人気。僕は五所川原駅までしか指定券が取れなかったので、まずはそこまで向かいます。

撫牛子(ないじょうし)駅は読めない

列車は30分ほどで、五所川原駅に到着です。ちなみに、同行人の皆さんはこの先の秋田駅から新幹線に乗って帰らなければならないので、ここでお別れ。ここからは1人、五所川原の街を次のリゾートしらかみ号が来るまで6時間ほど散策します。ホームで同行人の皆さんを見送ったら、五所川原の街へ繰り出していきましょう。

同行人の皆さん、ここまでありがとうございました。
ちなみに、同行人のうちの1人の後輩はあと1日同行してくれるとのことで、後ほど合流。

そういえば、まだ朝ごはんを食べていないことに気がつきました。さっそく朝ごはん代わりに、五所川原名物をいただきに参りましょう。駅から10分ほど歩くと、お目当てのお店の幟が見えてきました。

「あげたい」とは、揚げたい焼きの省略形。甘いもの好きとしては、なかなか気になる一品です。さっそく店内で注文し、あげたいをいただくことにします。

色々あって結構迷った。
何を頼んだかはあえてご想像におまかせ。
輝いている

暑い日に熱々のあげたいをいただきましたので食べ終わる頃には汗だくになっていましたが、注文してからその場で揚げてくださるので、サクサクふわふわで実においしいあげたいでした。ありそうでなかった、新しいおいしさです。

あげたいを楽しんだら、お店の近くにある立佞武多の館を見にいきます。五所川原は立佞武多なのですね。ちなみに立佞武多はたちねぷたと読みます。半濁音の方です。

館の中には、大きな立佞武多が控えていました。

ゴジラもいた。
真実の口もいた。

ある程度鑑賞したら、少し早めのお昼ご飯にしようと思います。もう?という感じですが、あげたいのお店も立佞武多の館も空調が効いていなかったので、シンプルに暑くてたまらなかったのです。ちなみに、現在の気温は37℃。ぶっ倒れないうちに、冷たいものを食べにいきます。

立佞武多の館から少し歩くと、天ぷらが有名なお蕎麦屋さんが見えてきました。こちらでお蕎麦をいただきましょう。

何とも高級そうな雰囲気

もちろん、冷やし天ぷらそばを注文します。出てきた冷たい水がどんどん進みます。水を何杯か飲んだところで、爽やかなお蕎麦が出てきました。

見た目も涼しげ

天ぷらは熱々サクサクでしたが、それでも火照った体にぴったりの爽やかなお蕎麦でした。自分でもびっくりするくらいのスピードですすっていきます。むしろ、文字通りの酷暑だったおかけで、より一層このお蕎麦を美味しくいただけることに感謝したくなるほどです。つるっと食べ終えたら、一旦駅に戻り、これからの時間の過ごし方を検討していきます。この時点で、現在時刻はまだ午前11時前、次の列車までまだ4時間強あるのですから。

あれ、スタバあるじゃん

駅の方に戻ってきましたが、駅に戻ったところで列車が来るわけではありませんので、駅前のバスターミナルに行って、残りの時間でどこに行けそうかを検討します。流石に、歩いてどこかに行くのは洒落にならない暑さでしたので、バスだけで行けるところを探していきましょう。

時刻表を見ながら探していく

とここで、バスの時刻表の行き先の中にELMという文字列を発見。「なんかこの文字列、スタバの下調べで見たことあるな」と思ったら、やはり五所川原のスタバが入っている商業施設でした。駅から遠いし行けないだろうなと思っていたのですが、時間が有り余ってますし、何しろバスがあるので酷暑の今日でも辿り着けそうです。そうと分かれば、早速次に来るバスへ乗り込み、スタバを目指していきましょう。

五所川原駅前10:50発 五所川原市循環バス エルムの街行き

バスは市内をぐるぐると回り道しながら、20分ほどかけて、青森ELMの敷地内にあるバス停に到着です。ELMって、エルムと読むのですね。読ませ方が何だかアラビア的です。

スタバではコーヒーを注文し、店内でゆっくりさせて頂くことにします。ここ数日は激動の日々だったので、noteを書き進められていないのはもちろんのこと、若干各所からの連絡を溜めてしまっている節があったのです。コーヒー片手に、ひたすらパソコンに集中していきます。

322店舗目 青森ELM店 #1004

商業施設の中のスタバでしたが、かなり落ち着いた環境で作業に取り組むことができました。もし前日(#5)のnoteを読んでくださっている方がいたとすれば、それは大体五所川原で書いています。そういえば、後ろに座っていた若い2人組の圧倒的な訛りが聞いててとても心地よかったというか、かわいかったですね。

達成感と共に、再びバスで五所川原駅に戻ります。残りの時間は、駅の待合室で余裕を持って列車を待つことにいたしましょう。

これのおかげで、炎天下の中歩くという危険な大小なくスタバへ赴くことができた。ありがたい限り。

エルムの街13:50発 五所川原市循環バス 五所川原駅前行き

バスは行きと同じ様に市内をぐるぐると回り、五所川原駅前のバスターミナルに戻ってきました。暑いので、さっさと空調の効いた駅の待合室に入りましょう。

これはJRの駅の隣にある津軽鉄道の駅
今は夏の甲子園シーズン。どこのテレビでも高校野球がついていた。炎天下の中、ご苦労様です。

五能線で急がば回れ

再びのリゾートしらかみ

五所川原駅で待っていると、少し不穏な放送が。なんでも、徐行運転を行っていて駅の到着が15分前後遅れるのだとか。今回こそは流石に何も影響が出ないことを祈りたいですが、定刻から遅れること12分ほどで、1日の4分の1近くを過ごした五所川原を後にします。

五所川原駅15:10発 五能線 快速リゾートしらかみ4号 深浦行き(8634D)

先頭の座席を確保していたが、秋田までの長時間乗車とはならなかった。
木造駅名物のしゃこちゃんの横顔だけ拝謁

ちなみに、車内放送から知ったのですが、徐行運転で遅れた原因は、酷暑に伴い線路があまりに熱くなり過ぎたための安全確認とのこと。線路だって鉄ですから、極端に暑くなったら耐えられないですよね。鉄道の安全管理の難しさを垣間見ました。
しばらく山間部を走ったら、いよいよ日本海の海岸沿いを走っていきます。こんなところを平然と列車が走っているのか…という驚きと、日本海の圧巻の景色を目の当たりにしている喜びと、何よりこんな素晴らしいロケーションの列車が豪雨災害に遭いながらも部分的に走ってくれていることへのありがたさとで、とても幸せな時間でした。
有り余るほどの日本海を目の前に、青森県西部をどんどん南下していきます。

河口、海、空。青の供給過多。
こんなブルーライトなら、浴びても健康だろう。

途中の千畳敷駅では8分ほどの停車時間がありましたので、列車を少し降りて、海を見に出るなどしました。

ちょっとそこまで。
海岸までは駅から徒歩1分もかからない。
相変わらず暑かったので、一通り眺めたらそそくさと涼しい車内に戻っていく。
発車3分前には警笛が鳴るのだが、想像以上にけたたましかった。

千畳敷駅から程なくして、列車はこの日の暫定的な終着、深浦駅に到着です。五所川原駅からでも2時間弱走って来てますが、深浦駅はまだ青森県。相当じっくりめに青森を回っていることがよくわかります。

到着してしまった。名残惜しいが、列車はここまで。

代行バスにも五能線の矜持

深浦駅からは、五能線の起点である秋田県の東能代駅まで代行バスが出ています。2時間半以上のロングランバスです。深浦駅前に停まっているバスに乗っていきます。

全線で乗り通すことはできなかったが、深浦駅前のこの景色を見ることができたのは、寸断された今だからこその特権なのだと思う。ありがたい話だ。
今まで乗ってきた代行バスと比べるとだいぶこじんまりとしていた

深浦駅17:00発 五能線 代行バス 東能代行き(6便)

駅前に1つ1つ停車していく
代行バスを楽しむポイントは、列車から見えない駅前の景色を見ること、客観的に線路を眺めること、観光バスがおよそ通らない細い道を通り抜ける運転テクニックを体感すること。
息を呑むとはこのことか。

代行バスは列車のルートに沿って走ってきましたが、なんなら列車に乗るよりも良いロケーションで景色を見られる箇所もあり、サンセットに関しては時間帯も相俟って今だけしか見られない、文字通り息を呑むような車窓を楽しむことができました。代行バスであっても車窓を楽しませてくれる、五能線のプライドのようなものを感じました。
代行バスはいつのまにか県境を超えて、秋田県の東能代駅に到着です。東能代駅に着く頃には、すっかり真っ暗になっていましたね。

長かったけど楽しい代行バスだった。

秋田の夜を歩く

夜道の先に見える光

東能代駅では、次の列車まで1時間以上接続待ちがあります。ただ駅の待合室で待っているだけではもったいないので、駅から歩いて20分ほどのスタバに行っておくことといたしましょう。恒例の知らない街の夜道歩きです。細心の注意を払いつつ、地図片手に暗闇を進んでいきます。

駅前通りはまだ街灯がありましたが、国道まで出ると街灯は文字通りの0に。スマホのライトで照らさないと歩くことさえままならない危険な道のりでしたが、ひたすらにまっすぐ歩くと、いつもの緑色の看板が見えてきました。

323店舗目 イオンタウン能代店 #4198

コーヒーを飲んだら、隣のイオンで飲み物とお菓子を補給して、東能代駅に戻ります。道中、真っ暗な夜道でふと夜空を見上げると、そこにはなんと満天の星空が。写真には残せませんでしたが、響き渡る虫の声と相俟って、夏の夜の風情を存分に味わうことのできる夜道歩きになりました。

秋田駅で〆に待つものは

東能代駅からは、奥羽本線の普通列車に乗り込み秋田駅を目指します。本日はホテルを秋田駅の近くにとっており、先行している後輩が事前にチェックインしてくれているみたいですので、先を急ぎましょう。

今日乗らなかったリゾートしらかみのくまげら編成が待合室になっていた

東能代駅21:02発 奥羽本線 普通 秋田行き(1680M)

圧倒的人名感

列車は1時間ほどで、秋田駅に到着です。

向こうのホームにカラフルなやつが停まっていた。
これは男鹿線の車両みたい。

改札を出たところで、後輩が出迎えてくれました。何だか不思議な感じがしますが、あとは休むだけですから、ホテルに向かいます。
とここで、ちょっとしたラッキーが。もう閉まっているだろうなと思っていた駅ビルのスタバが、ギリギリ開いていたのです。〆の1杯に、コーヒーをテイクアウトします。

324店舗目 秋田アルス店 #486

コーヒー片手に、ホテルに着いたら本日はここまで。豪雨災害の影響で今日は当初思い描いていた通りにならない部分も多かったですが、だからこそ見られた景色もたくさんあって、旅らしい1日に出来たと感じます。
能代のイオンモールで買ったご当地お菓子のどんぐりサブレを頂きながら、先に帰宅した同行人の皆さんの無事の連絡を確認したところで、明日に備えて休むことにします。明日も日本海をじっくりと堪能できる行程になっており、非常に楽しみです。

どんぐり味は別にしなかった

それでは、おやすみなさい。

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?