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宗教を教える親たちへ #2

どんな家族になりたかった?

私の親と祖父母は信心深い人たちで、毎日のように会合に行き、朝晩お祈りをしていた。

平日の夜も会合があるから、子どもも一緒にその会合に連れまわされていた。
私がしたかったのはそんなことより、親と一緒に面白いテレビを見て笑ったり、学校であった話を聞いてもらったり、いわゆる一家団欒みたいなものだったのに。

親に悩みを相談をしても、とにかく祈りなさい。祈りが足りない。のアドバイスしかもらえないので相談もしなくなった。
家族で過ごす時間は、会合以外ほとんどなかった。

今子どもたちに宗教をやらせている大人たち。

あなたが求めている幸せは本当にそれなの?
あなたが作りたかった家族の形はこれですか?

思考停止

きっと親たちも満たされていなかった。
苦しい今の先に幸せがあるって信じたかったのかもしれない。

私が活動家だった時代も、マインドコントロールとか搾取とかビジネスだとか、そういう言葉は知っていた。でも、自分だけは違うと信じていた。否定されると、この人は理解していないだけ。だって私は正しいことをしているから、この正しい教えをいつかわかってもらえるって思っていた。
認めたくなかったけど、自分だけは違う、正しいんだという思考停止に陥っていた。あれは、マインドコントロールだったんだと思う。


幸せになっていい

苦労しないと幸せになれないと思っていた。
それと、苦労したなら幸せになれるとも思っていた。
でも、そうじゃなくて。
苦しまなくても、幸せになってもいいんだよ。
宗教活動で、毎日自分の時間を、家族を、お金を、子どもとの関わりを犠牲にしなくても、幸せを感じていい。楽しんでもいい。

もちろん、個人の信仰は自由だからこそ否定する気持ちはない。
でも、だからこそ子どもの信仰も自由であるべきで、私の妹のように初めから一切信じない、やらないという強者が家族にいても、認められるべきだった。そして「お前は地獄に落ちる」なんて呪いの言葉も何度もかけられるべきではなかった。

そうして、私の家族は、壊れた。
宗教で家族が壊れるなんて、本末転倒だとなぜ大人は気が付かないのだろうか。

大切なものは、ただ見えてないだけで、もう目の前にあるのに。

宗教じゃなくて、あなたのそばにいてくれる人たちや子どもたちと向き合ってください。

家族全員が同じ価値観で、一家和楽なんてあり得ない。違うのが当たり前。
だから一緒でなくても、そのままで認めてあげてください。
子どもたちが幸せになるのに罪悪感を感じさせないでください。
そして、子どもたちの幸せを願うなら、子どもたちを、その宗教から自由にしてあげてください。

子どもは生まれてきた時からもう、自分で幸せになる方法はわかってるんだから。

子どもの可能性をただただ信じてあげてください。

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