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シュツットガルトに自己中旅行した思い出 ロック 博物館 メルクリン

シュツットガルトにあるベンツ博物館についての記事に触発されて1泊2日で旅行した時の思い出を書いてみました。
家族(妻、子息)も一緒に行きましたが、すべて自分の興味があるところにに家族を引きずり回しました。欧州駐在中の旅行は基本的に自分が行きたいところを中心に行程を組んでいましたが、家族からは「引きずり回し刑」と言われていました。家族にとっては興味がない場所が大半で、今ではほとんど記憶がないか、あるいは記憶が混在してしまっているようです。

この時の旅行の優先順位としては、
①ドイツのロックバンドのスコーピオンズのライブ
②ゲッピンゲンにある鉄道模型のメルクリンの本拠地
③ポルシェ博物館
④ついでにハイデルベルク
でした。

本場ドイツでスコーピオンズのライブを観ることができるなんて、こんな機会はもうないだろうと気合いをこめてチケットを購入しました。家族は関心がないので、チケットは1枚です。
ライブの場所は自宅から350キロぐらい東にあるシュツットガルトのイベント会場です。

先ずは、シュツットガルトを通り越して、そこから50キロほどのところににあるゲッピンゲン(Göppingen)という町に行きました。
鉄道模型のメルクリン社の本社がある町です。鉄道模型好きにとっては聖地なのかもしれません。私は鉄道模型は趣味ではありませんが、子供の頃にはジオラマなどが好きでした。ただ、模型を買うお金はなかったので雑誌を読みながら「いつかは鉄道模型を買うぞ。ジオラマを制作するぞ」と思っていましたが、成長するにつれそうした思いは消えてしまいました。
息子用にプラレールを次から次に買って自分が楽しむことはしましたが、鉄道模型に対する思いはその程度になっていました。
ところが、地球の歩き方をみていると「おっ、シュツットガルトの近くにあのメルクリンの本拠地があるじゃないか。これは行かねば」と、子供の頃の気持ちが思い出され、無関心な家族をなだめてアウトバーンを飛ばしてゲッピンゲンに行った次第です。


入口

メルクリン社の本社ではなく、展示物がある建物に行き、そこではジオラマや製品を販売しています。
ジオラマなら、もっと大規模なものが他にありますが、なんといってもメルクリンの本拠地のジオラマなので、写真を何枚も撮りました。

ジオラマ
ジオラマ2

せっかく、ここまで来たのでお土産に車両を一台買おうと選んでいましたが、走らせる場所があるわけでもないのにどうして買うのか、邪魔になるだけだ、と家族に猛烈に反対され断念しました。
日本で買うと2、3倍するようですので、こうして昔の写真を見ていると記念に買っておけばよかったと後悔してきます。


ピンぼけですが貨物列車
販売されている鉄道模型
買いたかった、、、

次にゲッピンゲンからシュツットガルトに入り、ポルシェ博物館に行きました。

建物

シュツットガルトにはベンツ博物館もありますが、私は漫画「サーキットの狼」の世代ですので、迷わずポルシェ博物館にしました。時間があればベンツ博物館にも行ったかもしれませんが、今回のメインはライブ観戦ですので、止めておきました。
特に見たかったのは、サーキットの狼で描かれていたポルシェ928。街中でも見かけることがありますが、磨き上げられた928に見とれてしまいました。サーキットの狼のことをネット調べると「京極さくら」が乗っていました。何故か特に印象に残っています。


トップガンでチャーリーが乗っていた車種でしょうか。



タミヤのプラモデルで作った記憶があります


ポルシェ、ポルシェ、ポルシェ


928


928


美しいフォルム



ミッドシップエンジン


ライブの時間がありますので、ポルシェ博物館を後にして、ライブ会場の横にあるヒルトン ガーデン イン にチェックインしました。
家族を部屋に残し、いざ出陣です。まずは、ホテルのバーでビールでエネルギーを注入します。ドイツではビールは何を飲んでも美味いです。

美味い



ライブの会場はハンス・マルティン・シュライヤー・ハレ(Hanns-Martin-Schleyer-Halle)です。
席はアリーナのサイドです。
セットリストの構成はYouTubeにアップされているザールブリュッケンのライブと同じです。YouTubeは何度も何度も見ていました。

開演の前にはサウンドエフェクトといって音楽が流れますが、なぜか行く先々のライブはAC/DCが多いです。
ボーカルのクラウス・マイネは1948年生まれ、よくあれだけの高音が出ます。

オープニング


オープニングから大感激して立ち上がりましたが、????。周囲は座っています。シート席は座って鑑賞するのがマナーのようです。
立ち上がりたい気持ちを抑えて、抑えて、その分大声で歌いました。


アリーナ席は盛り上がっています。が、私が座るシート席はみんな座って聴いています。
曲と曲の間のMCはドイツ語なのでさっぱり分かりませんが、彼らのホームグランドのドイツでのライブであること実感し、これまた感激しました。

最後はBig City Nights、Big City Nights、と叫びすぎて声がかれました。

アンコールのWind Of Changeを聴いていると、ドイツで本当にスコーピオンズのライブに来ているんだ、としんみりしました。

https://youtu.be/GSKRQuhSgbQ


セットリストはDVDと同じだったと思います。
1.Ladies And Gentlemen
2.Sting in the Tail
3.Make It Real
4.Bad Boys Running Wild
5.The Zoo
6.Coast to Coast
7.Loving You Sunday Morning
8.The Best Is Yet to Come
9.Send Me An Angel
10.Holiday
11.Raised on Rock
12.Tease Me, Please Me
13.Dynamite
14.Kottak Attack
15.Blackout
16.Six String Sting
17.Big City Nights
18.Still Loving You
19.Wind Of Change
20.Rock You Like a Hurricane
21.When The Smoke Is Going Down
22.Behind The Scenes

このツアーはFarewellツアーでしたが、2022年も彼らはツアーを回っています。また日本に来日してもらいたいです。
この数年後、ルクセンブルクでもライブがありましたが、クラウス・マイネがオープニングのMCで「ボンジュール」と言いました。フランス語圏とはいえ、ロックにフランス語は似合わないなあ、とやや興ざめしたことを覚えています。

大満足してホテルに戻り、翌日はハイデルベルクに立ち寄りました。
20年前に来たことがあり、街中の店は変わりましたが、風景は覚えていました。


ハイデルベルク城から見るネッカー川とアルテ・ブリュッケ


ハイデルベルク城





ハイデルベルクは学生の頃に来たことがあったので私はどうでもよかったのですが、家族は初めてだったので、帰路のついでに立ち寄った、という感じです。
1泊2日のドライブでしたが、アウトバーンをかっ飛ばし、メルクリンの本拠地に行き、ポルシェ博物館でポルシェ三昧し、スコーピオンズのライブで声がかすれるぐらい歌い、大満足の小旅行でした。
家族はハイデルベルグしか記憶にないようです。

メルクリンの鉄道模型のことは悔やまれます。旅先で猛反対にあっても買うべきだと心に刻む経験になりました。


























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