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エトルタ、ルーアン、アミアンの道

モネの作品のモチーフを辿ってみたくなり、エトルタ、ルーアンに行きました。
季節は11月の上旬です。モネの家からモンサンミッシェルに行き、そこからカン、ル・アーヴルを経てエトルタに着きました。
象の鼻のような岩場は何人かの作家が描いています。モネもその1人。日本にもあるような岩場ですがノルマンディー特有の白い岩と打ち寄せる青い波のコントラストを見ると、ああ来て良かったと思わずにはいられません。
ここまで来たんだ、という感慨に浸る間もなく、崖に上に行ったみたくなるのは、「◯◯と煙は高いところに登りたがる」そのものです。

エトルタの海岸
断崖

日本海側出身の私にとって、北側の海は太陽の光をバックにするので、暗い海の印象ですが、同じ北側の海でもノルマンディーの海は明るく青い海です。
この違いはなんだろうと不思議に思いました。

断崖
ノルマンディーの海

崖の上から見るエトルタの海岸は、白い岩がとても印象的です。

海岸

エトルタでランチをとってルーアンに向かいました。

ルーアンはジャンヌ・ダルクの終焉の地です。モネが描いたノートルダム大聖堂があります。

町中

大聖堂は1063年に創建されたものです。残念ながら一部が修復中でしたが、圧巻のたたずまいです。
大聖堂の入口は西側にあります。司教は太陽が昇る東側を向いてミサを執り行います。大聖堂の入口で東西南北が分かります。

大聖堂。修復作業中です

フランスには96の大聖堂がありますが、どこの大聖堂に行っても中に入るとその荘厳さに厳粛な気分になります。

聖堂の内部
大聖堂付近の町中
町中

ルーアンを後にしてアミアンに向かいました。ここにも大規模な大聖堂があります。

大聖堂の入口
巨大です

巨大な大聖堂の中に入ってみましょう。

内部
ステンドグラス


ステンドグラス

ステンドグラスが美しいです。
「ステンドグラスの窓は、真の太陽の光を教会に降り注ぐ神聖なる書物である」と13世紀の終わりにマンド司教ギョーム・デュランは書いています」
(大聖堂 パトリック・デュムイ著 武藤剛史訳 白水社 P88)

大聖堂の手の込んだ造型物も美しいです。

ヨーロッパの都市に行くと、町の中心にある大聖堂の偉容に圧倒され心を奪われます。
建造物という視覚面だけでなく、他の教会の鐘の音と、その音が建物に反響し、祈りたくなるような境地になります。

モンサンミッシェルからエトルタ、ルーアン、アミアンを経てルクセンブルクの自宅に戻ったのは夜でした。長時間の運転でしたが、充実すぎる行程でした。


大聖堂については次の本が参考になります。




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