ミスディレクションについて

こんにちはもっちです!

今回はミスディレクションについてお話しようかと思います。
人気バスケ漫画でおなじみ、黒子のバスケの主人公、黒子テツヤが使っていたことで知った人もいると思います。
マジックでよく用いられる手法ですが、日常生活においても使える場面は多いです。


1 ミスディレクションとは?

ミスディレクションとは、mis(誤った)とdirection(方向)の2単語でできた造語です。直訳すると、「誤認誘導」などという意味ですが、マジックでは、観客の注意をマジックのタネの部分からそらす技術という意味合いで使われます。

ミスディレクションには大きく分けて3種類あります。

フィジカル(身体的)ミスディレクション
視覚などの感覚を誘導させ、注意をそむけます。
マジックで行われるミスディレクションはこれが多いです。
例えば、以下のようなものです。
・指を指すことで視線をその方向に誘導させる。
・自分が見た方向に視線を誘導させる。
・相手の顔を見ると、相手は自分の顔を見てしまう。

タイム(時間)ミスディレクション
タイムラグを用いることで注意力を低下させ、トリックがばれないようにします。
例えば、
・好きなカードを選んでもらい、シャッフルして時間が経過した後に相手が選んだカードを当てるとする。その際相手はどのタイミングでトランプを選んだかを忘れている。

サイコロジカル(心理的)ミスディレクション
相手の今までの経験からの偏見や先入観を利用します。
例えば、
・カップにコインを入れたように音を鳴らすが、実は入っていない。
・封してあるケースからトランプを出しても、この時点ではタネも仕掛けもないように思う。

2 日常におけるミスディレクション

マジックに使うことの多いミスディレクションですが、日常生活にも使われることが多いです。いくつか例を示しておきます。

視線誘導
フィジカルミスディレクションの応用例です。
動きや音など、五感から伝わる情報に対して、人間は無意識に反応してしまうことがあります。集中力が高い時ほど、その感覚はさらに研ぎ澄まされるようになります。先冒頭にも紹介した「黒子のバスケ」ではこちらのミスディレクションを用いられています。

話をそらす
タイムミスディレクションの応用例です。
これまで話していた内容を忘れさせる、話をはぐらかすのもミスディレクションの1種です。いきなり話題を変えていくと不自然なため、相手の話を聞きながら順々に少しずつ話題を変えていくのが重要です。
噂話や他人の悪口などの聞きたくない話を避けたいときや、隠し事を守りたいとき、プライベートな内容などで、なかなか答え難い質問のとき、論点をずらしたいときなどに有効的です。
タイミング次第では、喧嘩などを避けられることも可能でしょう。
相手にばれずに話題を変えていくこのようなミスディレクションは、スムーズなコミュニケーションを取るためには重要なテクニックの一つです。

思い込みの利用
サイコロジカルミスディレクションの応用例です。先述にもある通り、先入観や思い込み、偏見などを誰しももっているため、物事を注意深く見ず、物事を判断してしまうことがあります。
その性質を利用して、相手に物事を信じ込ませることができるのです。
先入観にとらわれると、そこから考えを変えることは困難なため、ウソがバレたくないときや、真実を隠すときに有効です。
この技術を活用すれば、友人、仕事など様々な場面におけるコミュニケーションに有効でしょう。

3 最後に

いかがでしたでしょうか。
このように、マジックには、日常生活にも有効的な技術が含まれております!
是非、この機会にマジックを始めてみませんか?



こちらの記事は、難しい技術を省いた、初心者に優しいマジックを紹介をしています。この機会にぜひマジシャンデビューしてみませんか!
それでは!

もっち

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