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偉大で永続的な企業のつくり方(ビジョナリーカンパニーZERO/ジム・コリンズ)

世界で1000万部超えのベストセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの第ゼロ弾。どうすれば偉大な企業をつくれるのか?という問いに対し、ベーシックな理論を具体例とともにまとめた本で、完全に経営者向けだった。(誰かに薦められて手に取ったのだが、誰だったのか覚えていない。少なくとも、私向けではなかった。)

「リーダーシップ」について書かれた第一章が長くて、リーダーではない私は心が折れそうになったが、いくつか「ほほぉ」と思ったポイントもあったので以下記録メモ。

リーダーシップの章

・優れた意思決定
ピーター・ドラッカーは意思決定のもっとも大切なルールとして「反対意見が出なければ決断しないこと」を挙げている。全員が同意する決断は、何かが見過ごされている。

・経営者は現場を見よ。ただし、マイクロマネジメントしてはならない
一見矛盾しているように思えなくもない現場型とマイクロマネジメント。この違いは何か?マイクロマネージャーは社員を信頼せず、ありとあらゆるディティールや意思決定をコントロールしようとする。一方、人間味のあるリーダーは社員が基本的に正しい判断をすると信頼し、能力を尊重する。

ビジョンの章

・コリンズ・ポラス式ビジョンのフレームワーク
一貫性のあるビジョンを設定するためのフレームワーク。優れたビジョンは、3つの要素で構成される。

1コアバリューと理念
会社の指針となる原則と信条の体系。絶対に遵守されるべき原則。

2パーパス(存在意義)
組織が存在する根本的理由。コアバリューから生まれる。組織の行方を照らす星のように、常に努力すべき目標ではあるが、完全に達成されることはない。

3ミッション
大胆で説得力のある野心的目標。明確なゴールと具体的な期限がある。

パーパスがあなたを導く星なら、ミッションはあなたがその時々に登っている山だ。頂上に着くと、再び案内星(パーパス)に視線を戻し、次に登るべき山(ミッション)を選ぶ。旅路を通じてコアバリューは守り続ける。
また、パーパスステートメントは1〜2文で完結に表現すべきだ。

戦略の章

・成長の速度について
速く成長しすぎてはいけない。倒産のほぼ半分は、記録的売り上げのあがった翌年に起こる

4つ目の章はイノベーション、5つ目には卓越した戦術の遂行の重要性について書かれていた。私がいつか経営者になる日が来たら、読み返したいと思う。


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