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好きな原作小説の映画版を見てみた!

先日、なんとなくツタヤで自分の好きな原作小説の実写映画版を鑑賞してみました。

その作品はというと、

・道尾秀介「カラスの親指」
・伊坂幸太郎「ラッシュライフ」
・伊坂幸太郎「重力ピエロ」

の3点です。

カラスの親指

原作はつい最近読み終え、違いが気になったので鑑賞してみました。
映画そのものの時間は160分と最近の映画並み(特に「シン・エヴァンゲリオン」並みに長いじゃんと思った。)に長いのですが、テンポ良く進んでいくのでそこまで長いと感じませんでした。
(家で鑑賞したこともあるのかもしれませんが。)

ただ、テンポ良く進むせいか、端折られているのでは? と思う箇所がいくつかあり、原作を読んでいない方はついていき辛い場合もあるのでは?と心配にはなりました。
(気がつけば「え、もうそこのシーンなの?」と思うことがあった。)

それと、本作は詐欺師集団の活躍を描いている作品で、その集団の中のテツさんという中年男性がおり、村上ショージさんが演じられていて、常に関西弁のイントネーションで会話しているのですが、原作を読んでいる時は標準語で脳内再生してたのでとても違和感がありました。

あと集団の中にもう一人、貫太郎という男もおり、原作では太っている設定になっているのですが、映画版では痩せていました。というより、背が高く、ガタイが良い感じのひ弱そうな男になっていました。
でも原作のイメージを損なうことのないような雰囲気になっていて、とても良かったです。

ラッシュライフ

伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」はめちゃくちゃ好きで、今も伊坂作品を読み続けているのは「ラッシュライフ」で完全に伊坂ワールドの虜になったからだと思っています。

で、思い入れが結構あるという理由だけで、ネットのレビューは一切見ずに借りてみました。
しかし、これがいけなかった.......。

音は音響の設定が良くなかったのかいくらテレビのボリュームを上げようが聴き取りづらいし、映像も自主制作映画の感じがあるしで鑑賞開始30分後くらいで「おや?」と思いましsた。
そして、ネットで映画版「ラッシュライフ」の評価を見てみると、めちゃくちゃボロクソに書かれていたのです。
(酷評の中で、「実写版デビルマンと肩を並べるほど」なんて書かれているものもあったくらい.......。)

で、最後まで見ようか少し迷いましたが、最終的に途中でやめることにしました。レンタル料金は110円払っているのですが、約2時間我慢しながら見るのも時間がもったいないと判断したためです。
なので30分ぐらいしか見ていないことになります。
きちんと最後まで鑑賞していないので、感想はあえて何も言わないことにします。

重力ピエロ

そもそも原作を読んだのが大体5年ぶりくらいなので、内容はほとんど忘れている状態で鑑賞してみました。

結果、クオリティが高く、原作を読んだ当時と同じくらいの感動体験がありました。
個人的に原作と映画両方、絵画の展示会場で、春が自分の親のことをバカにしたかのような発言を他人にされ、怒るシーンはかなり好き。

また、本作の鑑賞を機に再読したいと思ったほどで、重力ピエロは一度手放してしまったのですが、再読しようと思って再度購入しました。
なお、「ラッシュライフ」も「重力ピエロ」同様、手放してしまったのであわせて再購入。

読みてぇ.....。

最後に

というわけで、この前の3連休で3作品を鑑賞してみました。

久しぶりに原作小説の映画版を鑑賞してみたのですが、小説でしか表現できない登場人物の心理描写や地の文が映画にはないため、あらためて基本は文章のみで表現する小説の偉大さを実感することができました。
特にミステリー小説のどんでん返しものは基本的に、小説でしか成立しないんじゃないかと思います。

そうは言ったものの、小説には小説の良さが、映画には映画の良さがあると思うので、小説が一番良くて、映画が良くないなんてことは思っておりません。

映画は、小説では文章でしか表現できない世界観や登場人物などを、実際に映像として見ることができるので、僕は小説の実写映画化は結構好きです。
(漫画は無理に実写映画に落とし込まなくてもいいんじゃないか派です笑)

次は、またまた伊坂作品ではありますが、「アヒルと鴨のコインロッカー」、「ゴールデンスランバー」、「フィッシュストーリー」、「ポテチ」の実写映画版も鑑賞してみたいなと考えております。

以上です。また次回!



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