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ヨルダン北部の町、ウムカイスへ行ってきた②

イスラエルやシリアを見ることができる町、ウムカイス。
前回の投稿はこちらからご覧ください。

ヨルダン・イスラエル国境のヤルムーク川を目前に見た後、近くにあった別の娯楽施設に連れていってもらったが、この施設の名前は覚えていない。

プール、、、?

ここでは、地中から湧き出る温泉に浸かることができるらしい。
ということで見せてもらった温泉がこちら。

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確かに温泉だった

ガイドのおっちゃんに「浸からないの?」と何度も聞かれたが、私たちは誰も浸からなかった(笑)

全体的にもっと綺麗に整備したらいい施設になりそうやのに(笑)

その後はガイドのおっちゃんの言う通りに車を西に走らせ、様々な地点の国境を見に行った。

その中でも印象に残った地点がこちら。


Hamat Gader Bridge(ハマトゲーダー橋)

この開けた場所からも、目前にイスラエルの土地を見ることができた。

正面に見える山(ゴラン高原かな?)に通っている道には、車が走っていた。
写真からは確認できないけど、その道沿いに、イスラエルの国旗が掲げられているのが目視にて確認することができた。

写真中央右側、緑の部分にかかっている橋をズームすると、、、
壊れたハマトゲーダー橋が見えた

マイナーすぎるのか情報が全然出てこなかったが、どうやらこの橋は、シリアのダマスカスからサウジアラビアのメディナを結ぶヒジャーズ鉄道の一部だったらしい。

1948年の第1次中東戦争中、アラブ軍の移動を阻止するために、イスラエルによって爆破されたと言われている。


Al Wehda Dam(アルワヒダダム)

ガイドのおっちゃんと別れて次に向かったのが、シリアとの国境にあるアルワヒダダムであった。

対岸の土地はシリア

このダムの水は、ザイ浄水場で処理された後、飲料水としてポンプでアンマンまで送られている。

対岸のシリアからこちらを見ている人もいるんじゃないかと思った。


イルビットへ向かう途中に اثار قويلبه という遺跡に寄った。

駐車場から遺跡まで距離があったので、遠くから眺めるだけにした(笑)

イルビットの大学通りにあるイエメン料理屋にて、昼食。

マンディーとビリヤニを半分ずつお皿に入れてもらったが、写真の通りすごい量の鶏肉が出てきてびっくりした。

隣の席で食べていたサウジアラビア人の母子グループが大量に食べ残しをしていて、店員さんが大きなため息をついているのを見ていたから、私たちも食べ残しをしないように一生懸命に食べた(笑)

結果、やはり余ってしまって、持ち帰ることに。

アンマンに戻る途中、アジュルンに寄った。


Ajloun Castle(アジュルン城)

急すぎる坂を登ったところに、アジュルン城はあった。
たくさんのヨルダン人観光客で賑わっていた。

噂に聞いていた通り、アジュルンは緑が多くて綺麗
アジュルン城

アジュルン城は、シリアのダマスカスとエジプトを結ぶ道をカラクの十字軍による攻撃から守るための城として、1184年に建てられた。

城のいろんなところで、敵の侵入を防ぐための工夫が見られた。

例えば、城の入り口。

上にある隙間(2階)から、熱湯をかけて敵の侵入を防いだ

城の中にはいくつもの部屋があり、迷路のようで楽しかった。

屋上に行くと、さらに高いところからアジュルンの街を一望できた。


たった一日の日帰り旅行だったけれど、イスラエルやシリアとの国境を見るなど、この地域における各国の繋がりを感じる旅となった。

この、国同士が密接する感覚というのは、島国で生まれ育ってきた私には持っていない感覚だと思った。

一方で、この地域には昔から現在に渡るまで、さまざまな領土問題がある。
かつてデカポリスとして栄えた歴史や、幾度の戦争を乗り越えてきた歴史もある。

ウムカイスに行けば、それらを実際に肌で感じることができる。

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