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VLOGブーム考察。何気ない日常に共感を集める理由📹

最近女の子の中で流行り始めている、“VLOG”をご存知でしょうか?

“VLOG”とは、video+blogを掛け合わせたもの。
日常のできごとやお気に入りを動画におさめて編集し、YouTubeなどにアップして共有して楽しみます。

VLOGのはじまり

YouTubeでの投稿が目立ち始めてきたのはここ2〜3年ですが、最初につくられたのは今から30年ほど前。80年代にはVLOGの特徴をもった作品があると言われているのだそう。
インターネット上に登場しはじめたのは、00年代ごろからです。

VLOGという言葉が登場したのは2002年。映画監督のLuuk Bouwmanが、大学卒業後の旅行をビデオ日記として公開したことが始まりと言われている。2004年に映像作家のSteve Garfieldは自身のビデオブログを立ち上げ、「ビデオブログの年」と宣言している。
参考:【VLOG】の始まりは1980年!Youtuberよりも歴史のあるVideoとBlogの要素を持ったVLOGを紐解く


ブームのきっかけは?

多くのメディアでは昨年に、こじはること小嶋陽菜が「HARUNA KOJIMA’s cat nap」というYouTubeのチャンネルをはじめたことがきっかけ、という見解がされています。

ですが、わたしは少し違うかな?と思っています。
確かに、VLOGという言葉が一般的に浸透しはじめたのはこじはるがきっかけだったかもしれません。
でも、流行やSNSでの発信に敏感な、可愛いものがすき=インスタ属性なひとたちには、もっと前から注目されていたと思います。
(というか、そもそもこじはるもそういうひとたちの動画をみて、自分もやってみよう〜と思って始めたんじゃないかなと勝手に推測)

インスタと“韓国っぽい”ブームの延長

その発端は、韓国からVLOGを発信するYouTuberたち。
3〜4年ほど前から、Instagramでは“韓国っぽい”が支持されるようになってきました。具体的な特徴は、
・明るめの彩度でミニマルな構図の写真
・すっきりとした収納の部屋、真っ白orナチュラルカラーのリネンなどで揃えたインテリア、チューリップやばらなどを無造作に飾る
・無印良品もすき
・シンプルなデコレーションで洗練されたカフェメニュー
……など。

YouTubeが一般的に知られ、「ユーチューバー」という言葉が浸透しはじめた2015年ごろは、バズを狙った“やってみた”系の投稿や、メイク指南の動画が支持を得てたものの、“オシャレ”とは程遠かった印象。
そんななかで韓国っぽい・インスタの延長のような写真がそのまま動画になれば、インスタ属性のファンがYouTubeにも流れるのは自然なことだったのではないかと思います。

▼10代〜20代の女の子に支持されている韓国YouTuber、ondo(온도)ちゃん

もちろん、韓国のVLOGが出てくる前にも、欧米で撮影されたVLOGがたくさんアップされています。
でも、やっぱり欧米は街並みや食生活、ファッション、スタイルなどいろいろな部分がアジアとは異なるため、日本に住むわたしたちが見たとしても、身近には感じづらいし、まねしたいとも思いづらい(したくてもできない)。
その点、韓国ならば同じアジアだし、無印良品など日本にもなじみの深いお店もたくさん登場するので、親近感が湧きやすいのだと思います。

その後、2018年ごろからもかわいい動画を発信してくれる日本の子たちが増えました。

▼「Hanaco - ハナコと暮らし-」

▼「HINATABOKKOひなたぼっこ」

(どちらもだいすきなチャンネルです・・・🌷)

1日のストーリーをまとめた動画なので、一瞬を切り取ったインスタグラムよりも共感を得やすい。

ひとり暮らし、ワンルームのお部屋にかわいいインテリア、自炊をこまめにして、ハイブランドばかりではないけれどセンスを感じられる持ち物やお洋服。休日はかわいいカフェに行ったり美術館に行ったり。手作りするのも大好き。

そんな等身大の生活が、たくさんのひとたちの支持を得ているのではないでしょうか。

“観る楽しみ”から“撮る楽しみ”へ

そして、現在のVLOGブームは、「撮って楽しむ」に移行しつつあります。
わたしが想定する理由はこの3つ。

◎ストーリーズの流行により、動画撮影に対する抵抗がなくなる
動画をとる→文字を入れたりスタンプを入れたりしてシェア、という流れが習慣づいてきたインスタっ子たちが、その延長でvlogをつくりはじめています。

◎顔出しをしなくてもOK
vlogをメインにしたYouTuberにはある共通があります。
それは、顔出しをほとんどしていないこと!
時折、鏡ごしの表情や後ろ姿を垣間見ることはできても、芸能人のようにはっきりと顔出しをしている人はごくわずか。
そのため、ルックスに自信がなくても持ち物などのセンスがあれば素敵な絵が撮れるし、友人や職場に内緒ではじめることも可能。

◎簡単に動画編集できるアプリが増えた
本格的にチャンネルを更新している人たちはきちんとしたカメラでPCを使って編集、というのが定番のようですが、ビギナーはスマホで撮影してアプリで簡単に編集してもよし。
iMovieが定番ですが、今はもっと簡単にスタンプを入れたり画像を組み合わせたりできるアプリがたくさんあるのでハードルがとっても低くなりました。
わたしはVLLOを使ってみましたが、スタンプを入れたり字幕をつけたりととっても簡単に動画を作れるのでたのしい!

▼VLLOでつくったわたしの動画。はじめてでもここまでできます…楽しい🐟🌸

今後の予想

さて、このVLOGブームは次にどこへと向かうのでしょうか。
僅少ながらも、予想を立ててみました。

◎プラットフォームがYouTubeからインスタグラムへ(あるいは別のものへ?)
YouTubeチャンネルをいちからはじめるのではなく、すでにあるインスタグラムアカウントのIGTVで投稿する人が増える。(すでに増えつつもある)
ただ、すでにフォロワーをたくさんもっている人のみかも。
動画に特化した新たなインフルエンサーが生まれることは考えづらい。

◎音声コンテンツが流行する
VLOGの話題とずれるかもしれませんが・・・在宅ワークが増えたことで、音声コンテンツをよく聞くようになったという話も聞きます。
今、音声コンテンツを発信している方々は芸能人のほか、ビジネスやカルチャーなどで名のある専門分野の知識がある方たちがほとんど。ですが、今後はもっと身近な題材をテーマにした、日常のおしゃべりを共有する「音声だけのYouTube」「聞いて楽しむブログ」が生まれるかも?

VoicyやRadiotalkがコンセプトとしては近いのかもしれませんが、まだまだ著名人やインフルエンサーがほとんどだし、門戸が広がるのはこれからでしょう。

時代やフォーマットが変わっても、流行の理由には「共感」と「すこしの憧れ(まねっこしたい)」が強くあるのかもしれません。

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