▼うつ克服の体験談一覧
https://note.com/mahiru2go/m/mfb709f683172

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■23歳 療養のため地方へ

付き合っていた彼が、家の都合で実家に帰ることになりました。
彼以外頼る人がいなかったので私もついていくことに。

といっても実家にお邪魔するわけにはいかないので、勝手に家を契約しました。両親には事後報告。はじめはものすごく怒られましたが、けっきょくは引っ越しの手伝いをしてくれました。

彼以外の人とコミュニケーションがとれないほどだったのに、どうして賃貸契約ができたのか。いまでは自分でも不思議です。
それほどまでに、当時の私にとって彼はなくてはならない存在だったのでしょう。完全に依存していました。

■25歳 別れ

彼にたくさんの愛情を注がれ続けたわたしは、だんだん病状が回復してきました。

私が不安になるヒマがないほど毎日会いに来てくれる彼。一生このまま過ごしていくのかと思っていたのに。人間て満たされる生き物なんですね。ひたすら注がれ続けた愛情はコップの淵を超えて、とうとうあふれ出してしまったのです。

「なんか冷めたな」

それはいきなり来ました。
サナギが長い眠りから覚めるように、ふと外の世界に行ってみたくなったのです。「すごくすごく世話になったのに、こんなこと言うのあれなんだけど」と、彼にお別れを告げました。

■25歳 再就職

実家に戻ってきた私は、家族以外の人とも話せるまでに回復していました。
とはいえ病気が治ったわけではないので、地元で相性の良さそうな心療内科を見つけて、医師による診療とカウンセリグ療法を始めました。

医師やカウンセラーと相談をしながら、NPO法人に再就職することにしました。
私を含めて社員は3人。母の職場でもあったので、体調が悪くなったら早退できるなど、かなり融通がききました。

入社したての頃は、朝言ってすぐに不安絶頂になってトイレにこもる→そのまま退社というのをよくやっていましたが、夏になるころには少しずつ仕事に慣れてきました。

この会社には、第二子を妊娠するまでお世話になります。

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