無筋愚形・両面リーチでロンアガリ時の分析
研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん
1.はじめに
自分が先制リーチを打ってアガったときの、アガリ時ツモ割合について、両面は60%前後なのに対し、無筋愚形(カン28・カン37)は50%前後となっていて、両面より無筋愚形のほうが相対的にツモよりロンが発生しやすいです。
無筋愚形待ちでロンが発生しやすい原因として、以下2点が考えられます。
・後スジにかかる可能性
・ノーチャンス・ワンチャンスのカベのなりやすさ
ただ、現時点でこのあたりのデータはなく、仮説にすぎないので、今回は、先制リーチに放銃した人目線で、どのような理由で放銃したのか(聴牌などで危険牌を押した・後スジを追った・ノーチャンス・現物がないetc)を牌譜解析で細かく分析してみました。
2.牌譜解析条件等
〇無筋愚形待ち
・1人目リーチをしたプレイヤーが(リーチ時点で)無筋のカン28・カン37・ペン37待ちになっている。
・1人目リーチのアガリ牌が他家(以下、放銃者とする)から切られた時点を調査対象とする。
・以上条件に当てはまった場合に1件分のデータとして登録する。
・リーチの待ち種類・リーチ巡目・放銃時点でアガリ牌が後スジになっているかどうか・放銃者のシャンテン数・放銃者の現物の有無・放銃者から見たアガリ牌の内側の見え枚数(カベ情報)のデータを取る。
〇両面待ち
・1人目リーチをしたプレイヤーが(リーチ時点で)両面待ち(亜両面など自分でアガリ牌を2枚以上使ってるケースは除く)になっている。
・1人目リーチのアガリ牌が他家(以下、放銃者とする)から切られた時点を調査対象とする。
・以上条件に当てはまった場合に1件分のデータとして登録する。
・リーチの待ち種類・リーチ巡目・アガリ牌が内側牌か外側牌か・放銃者のシャンテン数・放銃者の現物の有無・放銃者から見たアガリ牌の内側の見え枚数(カベ情報)のデータを取る。
この牌譜解析の結果、以下のようなcsvファイルができます(無筋愚形待ちの場合)。
このcsvファイルに対して、エクセルのピボットテーブル集計にかけます。
表の見方は、行方向が放銃者シャンテン数・現物有無・カベ情報・アガリ牌後スジ(無筋愚形)orアガリ牌内か外か(両面)による分類で、列方向が待ち種類による分類で、マスの中の数字がある待ち種類全体を分母としたときの該当のシャンテン数・現物有無・カベ情報・アガリ牌後スジ(無筋愚形)orアガリ牌内か外か(両面)になる割合です。
例えば、無筋カン28待ちリーチに対して、放銃者のシャンテン数が0シャンテン(聴牌)である割合は46.1%です。また、無筋カン28待ちリーチに対して、放銃者0シャンテンかつ現物がない割合が9.9%です。
この表からいくつかの条件でピックアップした下表を作ります。
以下、有料部分で表掲載と分析をしていきます。
3.無筋愚形・両面リーチでロンアガリ時の分析(牌譜解析結果)
まずは、全パターンの細かい表(ピックアップじゃない方)から見ていきます。下表になります。
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