見出し画像

切り巡に関する牌の危険度(対リーチ・3牌間)

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん

1.はじめに

切り巡に関する牌の危険度の続きです。

前回で、2牌間の切り巡(〇を切った後、宣言牌△)をやったので、今回は3牌間の切り巡(□→〇の順で切った後、宣言牌△)の条件を入れた牌の危険度を見ていきます。

2.牌譜解析条件等

・誰かがリーチをかけた瞬間を調査対象とする。
7巡目~11巡目である。
リーチより前の捨て牌のうち、2つの数牌すべての組み合わせについて、その組み合わせが切られているかどうかをチェックする。
34種の牌(以下、危険牌。字牌の場合は3者それぞれからの視点で、1枚以上手牌にある牌のみ調べる)それぞれと、前に切られた牌チェックが入った2牌の組み合わせそれぞれについて、総回数とリーチのアタリ牌となっている回数をカウントする(アタリ回数÷総回数を牌の危険度として算出する)。
宣言牌の種類別、危険牌の種類別に分類する。
・宣言牌を基準に、色違いや数字の上下の違いは同一視する。

宣言牌種類は、以下の11パターンに分けます。
1牌
2牌
3牌
4牌
黒5牌
赤5牌
W風
場風
三元牌
自風(リーチ者基準)
オタ風

危険牌の種類については、
数牌数字別、色別、筋orモロヒor片無筋or両無筋別に分けます。
字牌については字牌の種類(5種類)別、他家視点での見え枚数別に分けます。

前に切られた牌2牌の組み合わせは、
最初に切られた数字10通り×2番目に切られた数字10通り×色の組み合わせ5通り(宣言牌マンズに対して、マンズ→マンズ、マンズ→ピンズ、ピンズ→マンズ、ピンズ→ピンズ、ピンズ→ソーズ)で、全500通りあります。

具体的には次のような表を作成します。

画像1

表の見方は、左上が宣言牌種類による分類、行方向が危険牌の種類による分類、列方向が前に切られた牌2牌の条件に当てはまったかの分類(左端列の「全体」は前に切られた牌の条件を問わない全体の危険度)で、マスの中の数字が危険度です。

例えば、宣言牌1mの場合の危険牌片無筋2mの場合で、6m→1m(→宣言牌1m)の切り巡の無筋2mは危険度14.4%と高く、3m→1m(→宣言牌1m)の切り巡の無筋2mは危険度4.8%と低くなっています。

と、ここまではいいのですが、問題は表のサイズがでかすぎる(行方向最大123行×列方向501列×表枚数11枚)ことです。とてもじゃないけど、ここには全部載せられないし、分析すること自体もこのままでは極めて難しいです。

そこで、通常の危険度(左端列の「全体」を参照)と比較して、宣言牌より前の2牌の切り巡によって大きく危険度が上がる(もしくは下がる)マスをピックアップしていきます。このような表を作ります。

画像2

左から宣言牌の種類、宣言牌より前の2牌切り巡危険牌種類元危険度(「全体」列を参照)、後危険度(切り巡考慮後の危険度)、倍率(後危険度÷元危険度)、データ数(そのマスの該当した総回数)の順で、ある条件(倍率が一定以上や一定以下でソートする、データ数が一定以上、危険牌3枚見え字牌以外、赤5牌が切られてないなど)でフィルターをかけます。

以下、有料部分で、以下の表を掲載と分析をしていきます。
スジ字牌で通常より危険度上がる場合
無筋で通常より危険度上がる場合
スジ字牌で通常より危険度下がる場合
無筋で通常より危険度下がる場合

3.スジ字牌で通常より危険度上がる場合(牌譜解析結果)

まずは、スジ字牌で通常より危険度上がる場合から見ていきます。フィルターは、以下の条件でかけます。

・赤5牌が切られてない
・危険牌3枚見え字牌以外
・倍率2.0倍以上
・データ数500以上

ここから先は

1,686字 / 4画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?