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終盤のリーチ判断

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん

1.はじめに

流局間際の終盤に門前聴牌が入った時、リーチして打点アップor役をつけるか、ダマにして供託リーチ棒を節約するかの選択をする場面があるかと思います。そこで今回は、終盤のリーチ判断について、局収支トータルポイントの観点からシミュレーションで調べてみます。

2.シミュレーション条件等

14巡目~17巡目門前聴牌が入った
・自分南家or東家
・他家3人非リーチ門前
・0本場0供託
・流局時供託リーチ棒の本数×250点を局収支に加算
役なしダマ時、河底でのみロンできることは考慮しない(フリテンと同じ扱い)

形・打点
両面待ちピンフドラ0
両面待ち役なしドラ0
愚形待ちタンヤオドラ0
愚形待ち役なしドラ0

点棒状況
・点棒状況1(0点差)…25000・25000・25000・25000
・点棒状況2(700点差)…26000・25300・24700・24000
・点棒状況3(2000点差)…28000・26000・24000・22000
・点棒状況4(4000点差)…31000・27000・23000・19000
・点棒状況5(8000点差)…37000・29000・21000・13000

自分の順位
1位~4位

残り局数
8局・6局・4局・2局・1局

ルール
収支戦(オカ20ウマ10-30、素点考慮あり)
天鳳段位戦(1位+90、2位+45、3位0、4位-135、完全順位戦)
雀魂雀豪★1(1位+125、2位+60、3位-5、4位-180、素点考慮あり)
雀魂雀聖★3(1位+135、2位+65、3位-5、4位-255、素点考慮あり)

具体的には以下のようなグラフ・表を作成します。

このグラフは、自手の形・打点・リーチorダマごとの、アガリ率等各種確率と局収支を示したものです。横軸が巡目、縦軸が確率(単位:%)or局収支(単位:点)です。このようなグラフが、自手の形・打点4パターン×リーチorダマ2パターンの計8枚あります。

この表は、主に点棒状況ごとのトータルポイントでリーチダマどちらが有利かを示したものです。左上が自手の形・打点による分類で、行方向が親子と点棒状況による分類で、列方向がルールと巡目による分類で、マスの中の数字がポイント差(先制はリーチ時ポイント-ダマ時ポイント。プラスであればリーチ有利マイナスであればダマ有利)です。また、表の下部に局収支差の場合も併記しています。

このような表が自手の形・打点別の4枚あります。以下、有料部分で表掲載と分析をしていきます。

3.両面ピンフの終盤リーチ判断

まずは、両面ピンフの場合から見ていきます。アガリ率や局収支等のグラフが下図になります。

(自分南家の場合)
リーチ時アガリ率…14巡目:34.3%、15巡目:27.7%、16巡目:19.5%、17巡目:10.6%
ダマ時アガリ率…14巡目:44.7%、15巡目:37.2%、16巡目:27.7%、17巡目:15.7%
リーチ時局収支…14巡目:1318点、15巡目:1243点、16巡目:1173点、17巡目:1307点
ダマ時局収支…14巡目:248点、15巡目:392点、16巡目:658点、17巡目:1122点

アガリ率ダマのほうが5~10ポイントほど高いですが、局収支は基本的にリーチのほうが高いです。17巡目(残りツモ番1回)で微妙な差になるくらいです。

次に、トータルポイントの表が下表になります。

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