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通常手か他色ターツ落としの一色手移行かの選択(鳴き判断編)

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん


1.はじめに

前回の続きです(続きと銘打ってるものの、本記事からでも読める作りになってます)。

前回は、自分のツモ番通常手にするか、他色ターツを外して一色手に向かうかの選択について見ました。今回は、他家から染め色が出た時に、スルーor鳴いて通常手にするか、鳴いて他色ターツ落としの一色手に向かうかの選択について、同様にシミュレーションで見ていきます。

出る2p

2.シミュレーション条件等

〇想定捨て牌

上家から2pが出た場面

〇手牌形

・マンズターツ
56m両面or赤5m7mカンチャンの2パターン

・ピンズ字牌
捨て牌に出ている牌(1p9p1枚・西2枚・北4枚・白1枚・発2枚)を除いたピンズ字牌から9枚をランダムに選んで、その9枚+1p3p or 3p4p or 2p2p(出る2pで鳴く時の晒し牌)+5m6m(赤5m7m)=13枚手牌について、以下の2条件に当てはまる場合を100手牌分ピックアップする。
(1)鳴く前の13枚手牌が2シャンテン以下
(2)2p鳴いて打(赤)5mで一色手にした手牌が2シャンテン

具体的には下表の牌姿(マンズ2パターン×ピンズ字牌100パターン=計200牌姿)について調べる。

〇巡目
2巡目・4巡目・6巡目

〇その他条件
・2p鳴いて打(赤)5m一色手移行の場合、ピンズ字牌以外はツモ切り、ピンズ字牌ツモのとき、マンズが残ってたらそれを切る、マンズが残ってなかったら通常通り進行(局収支ベースの最適打)。
・(マンズが残ってない場合の)鳴き判断・リーチ判断通常通り(局収支ベースの最適打)。マンズが残ってる場合の鳴き判断は、鳴いたとき打牌をマンズ固定にする以外は通常通り。
通常手の場合、2p鳴きスルー両方計算する。
一色手移行の場合、2p鳴きのみ計算して、スルーは計算しない(スルー一色も有力であるものの、メモリ不足でかなりの頻度で計算不能になるため、泣く泣く断念)。
・他家攻撃(リーチ者がいる場合のみ)に対して、聴牌からは全ツ一向聴からは危険度10%以上の牌を切ることになったら降り、二向聴からは危険度3%以上の牌を切ることになったら降りに回る。

具体的には以下のような表を作成します。

表の見方は、行方向が牌姿と巡目による分類で、列方向について左から、通常手鳴き判断打牌種類(最も局収支が高い打牌を参照する)・局収支・アガリ率・放銃率・アガリ時平均得点一色移行時(2p鳴いて打5m or 打赤5m)の鳴き判断種類・局収支・アガリ率・放銃率・アガリ時平均得点、局収支・アガリ率・アガリ時平均得点について通常手から一色手を引いた差分(数字がプラスであれば通常手のほうが数字が高くマイナスであれば一色手のほうが数字が高いことを表わす)の順です。

また、200牌姿×巡目3パターンの計600状況について、局収支差の高い順に並び替えた下記表も用意しました(表の見方は先ほどと同じ)。

以下、有料部分で表掲載と分析をしていきます。

3.通常手か他色ターツ落としの一色手移行かの選択(鳴き判断編)(シミュレーション結果)

まずは、牌姿別・巡目別の局収支などの表について見ていきます。下表になります。

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