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河の濃さと他家に役牌を持たれている確率の関係(副露者ありの場合)

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん

1.はじめに

前回に引き続き、他家の河の濃さによる役牌の所在読みの話です。

前回は、全員非リーチ門前の場合を見ました。今回は、副露者がいる場合を見ていきます。

2.牌譜解析条件等

・あるプレイヤー(以下、自分とする)のツモ番時について、3種の三元牌それぞれに対して調査対象とする。
自分が三元牌を1枚or2枚持っている。
場には三元牌が切られていない
・三元牌がドラでもドラ表示牌でもない
対面が1副露している。
・対面以外はリーチも副露もしていない
・以上条件に当てはまった回数をカウントする。
巡目別、他家河の濃さ(*1後述)別、他家手牌にある三元牌分布(*2後述)別、対面の副露種類(役牌orタンヤオorその他)別、自分の手持ち三元牌枚数別に分類する。

*1他家河の濃さについて
ある特定他家に対する河の濃さポイントを以下で定義する。
(河の濃さポイント)=(その他家の捨て牌にある28牌の枚数)+2×(その他家の捨て牌にある3~7牌の枚数)

河の濃さポイントの大小によって以下の3パターンのいずれかに分類する。
「淡」…0.7345×巡目+0.1705-2よりも河の濃さポイントが低い
「中」…河の濃さポイントが、0.7345×巡目+0.1705-2~0.7345×巡目+0.1705+2の間
「濃」…0.7345×巡目+0.1705+2よりも河の濃さポイントが高い
(「0.7345×巡目+0.1705」については、前々回記事の巡目別の平均河の濃さポイントから直線近似した近似式から求めた。)

上家・対面・下家のそれぞれに対して、「淡」「中」「濃」の3パターンに分類するので、3×3×3=27パターンに分類される。

*2他家手牌にある三元牌分布について
自分孤立の場合は最大3枚を、自分対子の場合は最大2枚を上家・対面・下家・山に振り分けるパターン(孤立…6C3=20通り、対子…5C2=10通り)に分類する。

対面対子確率(対面に三元牌が対子で入っている確率)と対子確率(他家のうちだれかに三元牌が対子で入っている確率)と山平均枚数(三元牌が山にいる平均枚数)について、このようなグラフにまとめました。

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横軸が他家河の濃さ(一部抜粋)、縦軸が対面対子確率や対子確率や山平均枚数で、凡例が巡目とした棒グラフを作りました。

以下、有料部分でグラフ掲載と分析をしていきます。

3.自分三元牌孤立の場合の対面対子確率・対子確率・山平均枚数(牌譜解析結果)

まずは、自分が三元牌を孤立で持っている場合から見ていきます。対面がその他仕掛けの場合の対面対子確率・対子確率・山平均枚数が下グラフとなります。

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