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事業開発のすすめ 実践編 新規事業の観点

前回、考え方を書いたのですが、今回は実践編をお伝えできればと思います。
実践編と書いてはいますが、そんな大きなことを書くつもりも書けることもしれているのであくまでもこんなことやりますよね。ってくらいです。

さて、まず、どういったところから新規事業が生まれれてくるか。

新規事業の観点


今回は、企業が行う新規事業を取り扱う観点からですね。

一番多い新規事業は、現在の事業を少しだけづらして違う市場に出せないかという新規事業です。
違う市場と書いてますが、市場の定義を広くしたり狭くしたりで対象がことなるので、今回は、狭い範囲での市場という定義です。現在の市場に対してある程度のシェアは確保できているものの、もう少しほしい、もっと成長したいというのが事業開発だと思います。そこで少しづらして違う市場に出せないか、を検討します。これでも新規事業になります。
当然、そのまま提供することもありますし、ちょっと仕組みを変えて提供することもあります。この仕組を変えていくところの支援だったり、新しい市場に対してのアプローチを支援する新規事業開発もあります。
このあたりは、事業部としての取り組みだったりするので、意思決定も早く、なんなら外部に依頼なんてせずともという会社もあります。
ただ、新しい市場に行くには既存の営業マンは嫌がることが多いですね。報酬体系や査定にも影響する可能性がおおく、基本的には同じ市場同じ顧客に継続的に買ってもらってシェアを上げ続けるところに評価ポイントをもつ企業が多いからです。
このあたりは、弊社のScaleHackだったり、グロース支援というSolutionで提供しているのでぜひご相談ください。

同一マーケットに異なるプロダクト

次に多いのが、同一マーケットに対する、異なるServiceの提供があります。
たとえは、既存のお客さんに対して、化粧水を販売していたら、次は乳液を売ろうとするようなイメージです。

BtoBであれば、顧客の課題を解決するのが仕事、という内容が多いので、既存の顧客の課題を解決するServiceを提案することが多いです。この点では、DX化というようなアプローチもありますね。従来は、少しアナログで対応していたServiceだったものを、デジタルに置き換えてかつオプショナルに機能を追加して提供するようなイメージでしょうか。

ここの相談はかなり多い印象です。自前でやってしまう優秀な企業がいる一方、どうしても内外部のしがらみから手を付けづらい、などの問題から相談にくることも。弊社はプロダクト開発もできるので、まずプロトタイプを開発してから、既存顧客にテストセールスしましょう。という提案があります。

ここで大事なのは、既存のセールスの邪魔をしないことですね。カニバリまではいかないと思いますが、基本的に人は変化を嫌います。特にデジタル化ってまだまだ嫌われがちです。

この新サービスの同一市場ターゲットは、よりコミュニケーションや連携が大事になってきますね。

次にあるのが、カテゴリーは同じであるが、アセットを活用して新しいマーケットに行きたいという状況です。

文章にすると非常にわかりづらいですね。

通常は製造業向けの装置を展開している企業さんが、介護事業者向けの生産性向上用の器具を製造したい、というような内容とかですね。

製造業の生産性をあげるために工場の効率化を行なってきた企業が、介護事業者の行動観察を行う中で、これだったらもしかしたら生産性をあげることができるかもしれないという発想で新規事業を行うこともあると思います。

パラダイムシフト

この新規事業が私は一番好きです。いわゆるパラダイムシフトですね。
私の好きな書籍に

という書籍があります。
帯にあったのが、わかりやすいです
「手榴弾の会社ですが、この技術を使って新しいことできますか?」
文章は違ったかもしれませんが、意味としてはこういった内容です。
結果的にどういう新規事業が生まれたかおわかりでしょうか。

答えは「エアバック」です。
瞬時に爆発することが必要とされたエアバックの開発メーカーが、手榴弾のアルゴリズムを導入して完成させた、人類を交通事故から守る役目をする商品になったのです。

こういう可能性を秘めた新規事業が世の中にはまだまだ隠れていると思います。

思ったより長くなってしまったので、実践編はまた次回にします。

ぜひ一緒に新規事業を行なって、日本を良くしていきましょう。

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