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【コンビニ人間】こんなにつらいんだったら契約結婚だっていいじゃない

経済学部のゼミの先生が、「地域の経済やコミュニティは常に女性(既婚)によって成り立っている」と力強く話していたことを思い出した。どうやら、独身男性、女性、は地域コミュニティに入っていくのは難しいらしい。

主人公は36歳未婚の古倉恵子という女性で、幼い頃から普通の子どもとは違う事に気づいた両親は社会に溶け込むことができるか心配していた。親を安心させるために、コンビニでバイトを始め彼女にはそこがとても落ち着いた場所となり、働き続けて18年になる。コンビニの業務はとても効率的で、マニュアル通りタスクをこなしていく描写は読んでて圧巻である。しかし、アラフォーの独身女性に世の中の風当たりは厳しい。親、妹には結婚を急かされ、友人には不思議に思われる。36歳独身女性のコンビニアルバイトの肩書は日本社会からははぶられてしまう。それが納得できてしまう自分も悲しい。そして、そんな大変な思いをするんだったら、契約結婚があったっていいじゃんと思った。契約結婚が、籍を入れることなのか同棲することなのかはさておき、結婚相手もいないのに嘘つくよりかは精神的ストレスも減るだろう。肩書が独身なのか主婦なのかで、世間からの見られ方変わる。

なんなら、通常の結婚だって契約のようにすることがいいんじゃないかとさえ感じる。永遠の愛を誓った夫婦の1/3は離婚するらしい。永遠の愛なんて誓うもんじゃない。契約期間があればメリハリがつく。常に選択は契約破棄されるかもしれないトレードオフの関係になる。いつか行こうねと口約束だけして、仕事が忙しくていけなくなったと言われうやむやにされる心配は無くなる。

そんなサービスがあるのかどうかは知らないが契約結婚は色んな意味で社会にポジティブな影響をもたらしてくれると思った。

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